介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題82生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・生活支援技術

心身機能が低下した高齢者の住環境の改善に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題82

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「車いすを使用する居室の床は,畳から板製床材(フローリング)にする」です。

畳の上では車いすの車輪が沈み込んで動かしにくくなりますが、フローリング(板製床材)にすれば車いすがスムーズに動かせるようになります。

たとえるなら、でこぼこした地面より、平らで滑らかな地面の方が車を走らせやすいのと同じです。

👉 覚え方:車いす利用の居室=畳よりフローリングが動かしやすい。

ほかの選択肢:1玄関から道路までは砂利敷きではなくコンクリートやアスファルトなど平らで安定した舗装が歩行・車いすに適する(説明が逆)/2扉の取っ手は丸いドアノブより握力が弱くても操作しやすいレバーハンドルが適している(説明が逆)/3階段の踏み板の先端は同系色ではなく反対色(コントラスト)にして段差を視認しやすくする(説明が逆)/5浴槽は洋式より、深さが適度で出入りしやすい和洋折衷式の方が高齢者には適しているとされる(説明が逆)。

なぜこれが正解か

正解は4。車いすを使用する利用者の居室では、畳の目やへりが車輪の動きを妨げ、また車輪の重みで畳が傷みやすいため、平滑で車輪の摩擦が少ない板製床材(フローリング)に変更することで、車いすでの移動をスムーズにすることができる。

各選択肢の解説

  • 1 玄関から道路までのアプローチは、砂利敷きにすると車いすの車輪が埋まって進みにくくなり、歩行者にとっても足元が不安定になるため、コンクリート等の平滑で安定した舗装が適している。
  • 2 扉の取っ手は、丸いドアノブでは指先で強く握って回す動作が必要で、握力が低下した高齢者には操作が難しいため、上下に押し下げるだけで開閉できるレバーハンドルの方が適している。
  • 3 階段の踏み板の先端(段鼻)は、踏み板の色と同系色ではなく、反対色(コントラストの強い色)にすることで、段差の位置を視覚的に認識しやすくし、踏み外しを防止する。
  • 5 浴槽は、深すぎる洋式浴槽よりも、またぎやすく安全に入浴できる和洋折衷式(浴槽の深さ・長さのバランスが良いタイプ)の方が高齢者の入浴には適しているとされる。

覚え方・ひっかけ注意

本問は5つの選択肢すべてが「一見もっともらしいが、実際には逆の説明」になっているひっかけパターン。それぞれの住環境整備の原則(車いすはフローリング、扉はレバーハンドル、階段はコントラスト配色、浴槽は和洋折衷式)を正確に覚えておくことが唯一の対策となる。

理論的背景

高齢者の住環境整備(住宅改修、第36回 問69)は、身体機能の低下に応じて「移動のしやすさ」「安全性」「操作性」の3つの視点から検討される。車いす利用者の居室床材については、畳は車輪の抵抗が大きく方向転換もしづらいため、フローリングやクッションフロア等の平滑な床材への変更が推奨される(ただし畳特有の柔らかさ・保温性を好む利用者もおり、一律の判断ではなく個別の希望も考慮される)。階段の色分け(コントラスト配色)は、加齢に伴う視覚機能の低下(コントラスト感度の低下、第37回 問35)を踏まえた転倒予防策であり、レバーハンドルは握力低下・関節可動域制限(第36回 問81の関節リウマチとも関連)に対応するユニバーサルデザイン(第38回 問5)の実践例として位置づけられる。

試験での位置づけ

住環境整備の具体的な内容(床材、扉、階段、浴槽等)は、生活支援技術領域の頻出テーマ。第36回 問81(関節リウマチの住環境)、36-69(住宅改修)とあわせて、身体状況ごとの住環境整備の原則を体系的に整理しておくことが重要。5択すべてが逆説明になっているような設問形式にも対応できるよう、原則を正確に暗記しておく必要がある。

選択肢の発展補足

車いす利用者の居室では、床材の変更に加え、出入口の段差解消、扉の幅の確保(車いすが通れる有効幅員)、家具の配置(車いすの回転スペースの確保)等、総合的な住環境整備が検討される。

上位資格・発展

福祉住環境コーディネーターの専門領域では、住宅改修の具体的な工事仕様(床材の種類ごとの特性、手すりの取り付け高さの基準等)や、住宅改修費支給申請に必要な理由書の作成手続きがより実践的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題82。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題82です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。