問題
関節リウマチ(rheumatoid arthritis)で,関節の変形や痛みがある人への住まいに関する介護福祉職の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題81
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは1「手すりは,握らずに利用できる平手すりを勧める」です。
関節リウマチで指や手首の関節が変形していると、丸い手すりをしっかり握ることが難しくなります。握らずに手のひらや前腕を乗せて使える平手すり(フラットな形状の手すり)なら、関節に負担をかけずに使うことができます。
たとえるなら、痛む指を無理に曲げずに、手のひらを乗せるだけで支えられる手すりを選んであげるイメージです。
👉 覚え方:関節リウマチ=握らずに使える平手すりが適している。
ほかの選択肢:2座面が低いいすは立ち座りの負担が大きく不適切(やや高めの座面が望ましい)/3床に布団を敷いて寝ることは起き上がり動作の負担が大きく不適切(ベッドの方が良い)/4開き戸は開閉に力や関節の動きが必要で負担が大きい(引き戸の方が適している)/5階段の昇降は関節への負担が大きいため、居室は2階ではなく1階にすることが望ましい。
なぜこれが正解か
正解は1。関節リウマチにより手指・手首の関節に変形や痛みがある場合、丸い棒状の手すりを強く握る動作は関節に大きな負担をかけるため、手のひらや前腕を乗せて体重を支えられる平手すり(フラット形状の手すり)を用いることで、関節への負担を軽減しながら安全に移動を支援できる。
各選択肢の解説
- 2 座面の低いいすは、立ち座りの際に膝関節・股関節へより大きな負担をかけるため、関節リウマチのある人にはやや高めの座面のいすが適している。
- 3 床に布団を敷いて寝起きすることは、起き上がり・立ち上がりの動作で膝や股関節に大きな負担がかかるため、ベッドを使用する方が関節への負担が少ない。
- 4 開き戸は、ドアを引いたり押したりする動作に力を要し、また片手でドアを支えながら体を通す必要があるため、関節に負担がかかりやすい。引き戸の方が負担が少なく適している。
- 5 階段の昇降は膝・股関節に大きな負担をかけるため、関節リウマチのある人にとっては、階段を使わずに生活できる1階の居室が望ましい。
覚え方・ひっかけ注意
関節リウマチのある人への住環境の助言では、「関節に負担をかけない動作・形状」を一貫して選ぶ視点が重要。握る動作を避ける(平手すり)、立ち座りの負担を減らす(高めの座面)、開閉の負担を減らす(引き戸)、階段の負担を避ける(1階の居室)という共通の原則で整理する。
理論的背景
関節リウマチは、自己免疫の異常により関節滑膜に慢性的な炎症が生じ、関節の腫脹・疼痛、進行すると関節の変形(尺側偏位、スワンネック変形等)や機能障害をきたす疾患である。関節保護の原則(joint protection)として、①痛みのある動作を避ける、②大きな関節を使う(指ではなく前腕・肩で支える等)、③関節に負担をかけない姿勢・動作を選ぶ、④適切な自助具・福祉用具を活用する、という考え方が重視される。平手すりの活用は、この関節保護の原則を住環境整備に応用した典型例であり、握力を要する動作を回避しつつ、安全な移動支援を実現する工夫として位置づけられる。
試験での位置づけ
関節リウマチのある人への生活支援は、生活支援技術領域・こころとからだのしくみ領域を横断する頻出テーマ。関節保護の原則(負担の少ない動作・道具の選択)を軸に、住環境(手すり、いす、扉、居室階)から自助具の活用まで、幅広い選択肢に対応できる理解を身につけておくことが重要。
選択肢の発展補足
関節リウマチのある人には、平手すりのほか、握力を要しないレバーハンドル式の水栓、ボタンエイド(第38回 問100の自助具の一種)、軽量の調理器具等、様々な自助具・福祉用具が活用される。朝のこわばり(morning stiffness)といった症状の日内変動にも配慮した生活支援(無理のないスケジュール設定等)が重要である。
上位資格・発展
リウマチ看護・作業療法の専門領域では、関節保護の原則に基づく具体的な動作指導(重い物の持ち方、家事動作の工夫等)や、疾患活動性の評価(DAS28等)に応じた生活支援の調整がより専門的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題81です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

