介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題103生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・生活支援技術

終末期の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題103

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「せん妄によって話のつじつまが合わないときは,否定せずに受け止める」です。

終末期には、せん妄(体調の変化等によって一時的に頭が混乱した状態)が起こることがあります。話のつじつまが合わなくても、それを否定せず、そのまま受け止めることが、本人の安心につながります。

たとえるなら、うまく話がまとまらなくても、頭ごなしに否定せず、そのまま優しく聞いてあげるイメージです。

👉 覚え方:終末期のせん妄=否定せずそのまま受け止める。

ほかの選択肢:1決まった時間に食事を提供することは、終末期には本人の状態や食欲に応じた柔軟な対応が優先される/2部屋の換気は控えるのではなく、適切に行う必要がある/3無反応のときも、聴覚は最後まで保たれるとされるため、声かけを続けることが望ましい(無言で静かに行うのではない)/4呼吸困難時は頭部を前屈させるのではなく、気道確保のため頭部をやや後屈させ、呼吸が楽になる体位(セミファーラー位等)をとる。

なぜこれが正解か

正解は5。終末期には、身体的な変化や体調の悪化に伴ってせん妄(第36回 問41、37-41)が生じることがあり、話のつじつまが合わなくなることがある。このような場合、その内容を訂正・否定しようとするのではなく、本人が体験している世界をそのまま受け止め、安心感を与える対応が、終末期の介護として最も適切である。

各選択肢の解説

  • 1 終末期には食欲不振や嚥下機能の低下がみられることが多く、決まった時間に一律に食事を提供するのではなく、本人の状態・意向に応じて柔軟に対応することが重要である。
  • 2 部屋の換気を控えることは、空気の淀みや感染リスクの観点から適切でなく、状態に応じた適切な換気を行うべきである。
  • 3 意識レベルが低下し反応が乏しい状態であっても、聴覚は比較的最後まで保たれるとされるため、無言で介護を行うのではなく、声かけを続けることで安心感を提供することが重要である。
  • 4 呼吸困難がある場合、頭部を前屈させると気道が狭まりやすくなるため、頭部をやや後屈させる、あるいは上体を起こした姿勢(セミファーラー位等)をとることで、呼吸を楽にする配慮が必要である。

覚え方・ひっかけ注意

終末期の介護における基本姿勢は「本人の状態に応じた柔軟な対応」「五感への配慮(特に聴覚は最後まで保たれる)」「症状の否定ではなく受容」という原則を軸に判断する。

理論的背景

終末期のせん妄(ターミナルせん妄)は、身体機能の低下、代謝異常、疼痛、薬剤の影響等、複合的な要因により生じることが多く、終末期にある人の多くが経験するとされる。この段階でのせん妄への対応は、原因の治療(可能な範囲での対症療法)に加え、本人の混乱した発言や行動を否定せず、安心できる環境(なじみのある物・人、静かで落ち着いた環境)を提供することが重視される。これは、認知症ケアにおけるバリデーション(第36回 問46、37-40)の考え方とも共通する、「本人の体験している現実を尊重する」というアプローチである。また、終末期には聴覚が視覚等の他の感覚よりも比較的長く保たれるとされており、意識レベルが低下していても、家族や介護者の声かけが本人に届いている可能性を前提とした関わりが推奨される。

試験での位置づけ

終末期の介護における基本的な配慮事項は、生活支援技術領域・こころとからだのしくみ領域(死の三徴候、第37回 問30)を横断する重要テーマ。第36回 問41・37-41(せん妄)、36-46(バリデーション)とあわせて、終末期特有の症状(せん妄)への対応原則を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

終末期の呼吸困難(死前喘鳴を含む)への対応としては、体位の工夫(セミファーラー位、側臥位等、呼吸が楽になる姿勢)に加え、口腔内の分泌物の吸引、必要に応じた酸素投与等、医療職と連携した対応が行われる。

上位資格・発展

緩和ケア医学の分野では、終末期せん妄の薬物療法(抗精神病薬の慎重な使用)と非薬物療法の組み合わせ、家族への説明(せん妄は病気の進行に伴う自然な経過であることの理解促進)がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題103。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題103です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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