介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題41認知症の理解

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・認知症の理解

認知症(dementia)の高齢者にみられる,せん妄に関する記述として,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題41

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「関与する因子を特定することが重要である」です。

せん妄は、脱水、発熱、薬の影響、環境の変化など、何かしらの原因(誘因)があって起こります。対応するときは、まず「何が引き金になっているのか」を突き止めることがとても大切です。

たとえるなら、突然の混乱には必ず何か原因があるので、その「引き金」を探して取り除くことが解決への近道になります。

👉 覚え方:せん妄対応の基本=原因(誘因)を特定して取り除く。

ほかの選択肢:1覚醒レベルが重度に低下した状態は昏睡等の意識障害でせん妄とは異なる/2症状の変動は少ないのではなくむしろ大きい(日内変動が特徴)/3夜間より日中ではなく、夜間に生じやすい(夜間せん妄)/4認知機能障害はせん妄でもまれではなく一般的にみられる。

なぜこれが正解か

正解は5。せん妄は身体的な要因(脱水、感染、疼痛等)、薬剤性の要因、環境的な要因(入院・入所によるストレス等)が誘因となって生じる可逆的な急性の意識障害であるため、対応の基本はこれらの関与する因子(誘因)を特定し、除去・是正することにある。

各選択肢の解説

  • 1 せん妄は意識の混濁・変動を伴うが、「覚醒レベルが重度に低下した状態(昏睡等)」とは病態が異なる。
  • 2 せん妄は症状の変動(特に日内変動、夕方から夜間にかけての悪化)が大きいことが特徴であり、「変動が少ない」という記述は誤り。
  • 3 せん妄は日中よりも夜間に悪化しやすい(夜間せん妄)ことが典型的な特徴であり、「日中に生じやすい」は誤り。
  • 4 せん妄では注意力・記憶力等の認知機能障害を伴うことが一般的であり、「まれである」という記述は誤り。

覚え方・ひっかけ注意

せん妄の対応原則は「誘因の特定と除去」に尽きる。第36回 問41(体調の変化が誘因になる)とセットで、せん妄の発症メカニズムと対応の基本方針を一貫して理解しておく。

理論的背景

せん妄の発症には、①準備因子(高齢、認知症、脳血管障害の既往等、せん妄を起こしやすい素因)、②誘発因子(身体的苦痛、環境変化、心理的ストレス等)、③直接因子(脱水、感染症、薬剤、電解質異常等、直接的にせん妄を引き起こす医学的原因)の3つの因子が複合的に関与するとされる。対応の基本は、まず直接因子(治療可能な身体的原因)を特定し治療すること、環境調整(時計・カレンダーの設置、家族の面会、照明の調整等による見当識の補助)を行うことである。安易な向精神薬の使用は、特に高齢者ではふらつき・転倒等のリスクを高めるため、非薬物的な対応が優先される。

試験での位置づけ

せん妄の3因子モデル(準備因子・誘発因子・直接因子)は認知症の理解領域の発展的な理解として重要。第36回 問41とあわせて出題されることが多く、せん妄の全体像(発症メカニズムと対応原則)を体系的に押さえておくことが、関連する複数の設問への対応力を高める。

選択肢の発展補足

せん妄と認知症は合併しやすく(認知症の人はせん妄を起こしやすい準備因子を持つ)、両者を鑑別せずに「認知症が急に悪化した」と誤解されるケースもある。介護福祉職は、普段の様子と異なる急激な変化に気づいた際、せん妄の可能性を念頭に置き、身体状態の変化(発熱、脱水徴候、便秘、疼痛等)を速やかに確認・報告する視点が重要である。

上位資格・発展

老年医学の分野では、せん妄の予防的介入(HELP:Hospital Elder Life Program等の多因子介入プログラム)や、せん妄評価尺度(CAM、DRS等)の活用がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、せん妄の早期発見(普段との違いへの気づき)と多職種への迅速な報告という役割が特に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題41。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題41です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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