介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題42認知症の理解

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・認知症の理解

次の記述のうち,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の特徴として,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題42

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「近時記憶(新しい記憶)の障害は,初期から始まる」です。

アルツハイマー型認知症では、比較的最近の出来事を覚えておく力(近時記憶)が、病気の初期段階から低下し始めるのが特徴です。

たとえるなら、昔の思い出はよく覚えているのに、「さっき何を話したか」「今日何を食べたか」といった最近の出来事から忘れやすくなっていくイメージです。

👉 覚え方:アルツハイマー型認知症=近時記憶障害が初期から始まる。

ほかの選択肢:2幻視はレビー小体型認知症の特徴的な症状/3アミロイドβの沈着が始まってから発症までには長い無症状の期間がある(すぐに発症するわけではない)/4歩行障害が多く現れるのは初期ではなく進行した段階/5嚥下障害が多く現れるのも初期ではなく進行した段階。

なぜこれが正解か

正解は1。アルツハイマー型認知症は、脳の海馬を中心とした部位から病変が始まるため、新しい出来事を記憶する近時記憶の障害が、病気の初期段階から中核症状として現れることが最大の特徴の一つである。

各選択肢の解説

  • 2 幻視(実際には存在しないものが見える症状)は、アルツハイマー型認知症ではなくレビー小体型認知症の特徴的な中核症状である。
  • 3 脳内にアミロイドβが蓄積し始めてから、実際に認知症の症状が現れるまでには10〜20年程度の長い無症候期間があるとされ、「すぐに発症する」という記述は誤り。
  • 4 歩行障害が目立って現れるのは、アルツハイマー型認知症の初期段階ではなく、病状が進行した中期〜後期の段階である。
  • 5 嚥下障害が目立って現れるのも、初期段階ではなく、病状がかなり進行した後期の段階である。

覚え方・ひっかけ注意

アルツハイマー型認知症の進行段階(初期=近時記憶障害・軽度の見当識障害、中期=失行・失認・BPSDの出現、後期=ADL全般の障害・歩行障害・嚥下障害)を段階的にイメージしておくと、「どの症状がどの段階で現れるか」を問う設問に対応しやすい。

理論的背景

アルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβたんぱくが蓄積し老人斑を形成、続いてタウたんぱくの異常蓄積による神経原線維変化が生じ、これらが神経細胞死・脳の萎縮(特に海馬を含む側頭葉内側部から始まる)を引き起こすことで発症すると考えられている(アミロイド仮説)。アミロイドβの蓄積は症状出現の10〜20年前から始まるとされ、この無症候期を経て、まず近時記憶障害が顕在化し、進行とともに見当識障害、遂行機能障害、失行・失認、さらに進行するとADL全般の障害、末期には歩行障害・嚥下障害・寝たきり状態に至るという緩徐進行性の経過をたどる。

試験での位置づけ

アルツハイマー型認知症の症状の進行順序(初期:近時記憶障害→中期:見当識障害・BPSD→後期:ADL障害・身体機能障害)は認知症の理解領域の最頻出テーマ。第38回 問84(アルツハイマー型認知症の説明)ともあわせて、進行段階ごとの症状を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

近年、アミロイドβに直接作用する疾患修飾薬(レカネマブ等)が承認され、早期のアルツハイマー型認知症(軽度認知障害の段階を含む)に対する治療選択肢が広がりつつある。早期発見・早期診断の重要性が高まっており、日常生活の中での近時記憶障害の兆候(同じ話を繰り返す、物の置き忘れが増える等)への気づきが、早期受診につながる重要な視点となる。

上位資格・発展

神経病理学の分野では、アルツハイマー病の病理学的診断基準(ブラーク分類等)や、バイオマーカー(脳脊髄液検査、アミロイドPET検査)による早期診断技術がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、症状の進行段階に応じたケアの重点の違い(初期は記憶の補助、後期は身体的ケア中心)を理解しておくことが実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題42。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題42です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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