介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題51障害の理解

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・障害の理解

次のうち,クローン病(Crohn disease)にみられる特徴的な症状として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題51

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「栄養障害」です。

クローン病は、口から肛門までの消化管に炎症が起こる病気で、食べ物の消化・吸収がうまくいかなくなるため、栄養障害(栄養不足の状態)が特徴的な症状として現れやすくなります。

たとえるなら、消化管に炎症があることで、食べたものの栄養がうまく体に取り込めなくなってしまうイメージです。

👉 覚え方:クローン病=消化管の炎症による栄養障害が特徴的。

ほかの選択肢:1視力低下は眼疾患等でみられる症状/3咳嗽(せき)は呼吸器疾患の症状/4運動失調は小脳や末梢神経の障害でみられる症状/5関節痛はクローン病の腸管外合併症としてみられることもあるが、最も特徴的で頻度の高い症状は消化管の炎症に直結する栄養障害。

なぜこれが正解か

正解は2。クローン病は、口腔から肛門までの消化管のどこにでも炎症性の病変(非連続性の潰瘍等)が生じうる原因不明の炎症性腸疾患で、腹痛・下痢に加え、消化・吸収障害による栄養障害(体重減少、低栄養、成長障害等)が特徴的な症状として現れる。

各選択肢の解説

  • 1 視力低下は、糖尿病性網膜症や白内障等の眼疾患でみられる症状であり、クローン病の特徴的症状ではない(ぶどう膜炎等の腸管外合併症として眼症状を伴うことはあるが、代表的な特徴とは言えない)。
  • 3 咳嗽(せき)は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)等の呼吸器疾患でみられる症状であり、クローン病の特徴的症状ではない。
  • 4 運動失調は、小脳疾患や脊髄小脳変性症等でみられる症状であり、クローン病の特徴的症状ではない。
  • 5 関節痛はクローン病の腸管外合併症の一つとして生じることがあるが、クローン病の中核的な病態(消化管の炎症)を直接反映する症状としては、栄養障害の方がより代表的な特徴である。

覚え方・ひっかけ注意

クローン病は「消化管の慢性炎症性疾患」であり、腹痛・下痢・血便に加え、消化吸収障害による栄養障害(低栄養、体重減少)が中核的な症状であることを軸に理解する。

理論的背景

クローン病は、潰瘍性大腸炎とともに炎症性腸疾患(IBD)に分類される指定難病で、免疫system の異常が関与すると考えられているが原因は完全には解明されていない。特徴として、①非連続性の病変(正常な部分と病変部が飛び石状に存在する「skip lesion」)、②全層性の炎症(粘膜だけでなく腸壁の全層に及ぶ)、③消化管のどの部位にも生じうる(口腔から肛門まで)、④瘻孔(腸管と他の臓器・皮膚がトンネル状につながる合併症)や狭窄を形成しやすい、という点が潰瘍性大腸炎との鑑別点として重要である。慢性的な炎症・吸収不良により、栄養障害(低栄養、貧血、体重減少、小児では成長障害)が特徴的な臨床像となる。

試験での位置づけ

クローン病を含む難病(膠原病、神経難病等)の病態と特徴的症状は障害の理解領域の頻出テーマ。難病法(難病の患者に対する医療等に関する法律)に基づく指定難病の医療費助成(特定医療費)の対象疾患としての位置づけ(社会の理解領域との関連)ともあわせて理解しておくと横断的な学習になる。

選択肢の発展補足

クローン病の治療には、栄養療法(成分栄養剤等による腸管の安静と栄養補給)、薬物療法(5-アミノサリチル酸製剤、免疫調節薬、生物学的製剤等)、重症例では手術療法が組み合わされる。介護・生活支援の場面では、食事内容への配慮(脂肪分の少ない消化の良い食事等)、症状の増悪時期(活動期)と落ち着いている時期(寛解期)に応じた生活支援が求められる。

上位資格・発展

消化器内科学の分野では、クローン病の重症度分類、生物学的製剤(抗TNF-α抗体等)による治療戦略の進歩がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、難病を抱える利用者の生活の質を維持するための食事支援・排泄支援の工夫を理解しておくことが実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題51。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題51です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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