介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題52障害の理解

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・障害の理解

次の記述のうち,遂行機能障害の特徴として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題52

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「行動を計画して実行することが困難である」です。

遂行機能障害とは、「まず何をして、次に何をするか」という段取りを立てて、それを実際に行動に移すことが難しくなる症状です。

たとえるなら、料理や買い物のように、いくつかの手順を組み立てて進める作業がうまくできなくなるイメージです。

👉 覚え方:遂行機能障害=計画立てて実行する力の障害。

ほかの選択肢:1些細なことで興奮して怒鳴るのは社会的行動障害の症状/2新しい知識を覚えることが困難なのは記憶障害の症状/3周囲への注意を持続できないのは注意障害の症状/5言葉の表出・理解の困難は失語症の症状。

なぜこれが正解か

正解は4。遂行機能障害(実行機能障害)は、目標を設定し、計画を立て、その計画に沿って順序立てて行動を実行し、結果を評価して修正するという一連のプロセスが障害される症状であり、「行動を計画して実行することが困難である」という説明はこの定義に合致する。

各選択肢の解説

  • 1 些細なことで興奮して怒鳴るといった感情・行動のコントロールの困難は、社会的行動障害(高次脳機能障害の症状の一つ)の特徴である。
  • 2 新しい知識を覚えることが困難であるのは、記憶障害(特に新しい情報の記銘に関する障害)の特徴である。
  • 3 ぼんやりして周囲に注意を向け続けることが困難であるのは、注意障害の特徴である。
  • 5 言葉の表出(話す)や理解(聞く・読む)が困難であるのは、失語症の特徴である。

覚え方・ひっかけ注意

高次脳機能障害の症状分類(記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害、失語症)は、第38回 問97(高次脳機能障害の事例対応)ともあわせて頻出。それぞれの症状の核心キーワード(記憶=覚える、注意=集中し続ける、遂行機能=計画して実行する、社会的行動=感情や行動のコントロール、失語=言葉)を対応させて覚える。

理論的背景

高次脳機能障害は、脳血管障害や頭部外傷等により脳が損傷を受けた結果生じる認知機能の障害の総称で、主に記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害(易怒性、脱抑制、意欲低下等)、失語症等が含まれる。遂行機能は主に前頭葉が担う機能で、①目標設定、②プランニング(計画立案)、③計画の実行、④自己モニタリングと修正、という一連のプロセスから構成される。この機能が障害されると、単純な動作は行えても、複数の手順を要する複雑な作業(調理、金銭管理、仕事の段取り等)に支障をきたし、周囲からは「段取りが悪い」「要領が悪くなった」と見られがちである。

試験での位置づけ

遂行機能障害の定義は障害の理解領域・認知症の理解領域(第38回 問88)を横断する頻出テーマ。認知症の遂行機能障害と高次脳機能障害の遂行機能障害は、症状としては共通する部分が多いが、原因疾患・発症経過(緩徐進行性か急性発症か)が異なる点も理解しておくと、両領域の出題に対応しやすい。

選択肢の発展補足

遂行機能障害への支援としては、作業手順を細かく分解して視覚的に提示する、チェックリストを活用する、周囲からの適切な声かけ(指示的すぎず、かつ放任もしない)等が実践される。第38回 問97の選択肢3(自分の判断でやるよう促すのは不適切)とも関連し、遂行機能障害のある人には「自主性に任せる」のではなく「構造化された支援」が有効である点が重要。

上位資格・発展

高次脳機能障害の専門的なリハビリテーション(認知リハビリテーション)では、遂行機能障害の評価(BADS:遂行機能障害症候群の行動評価等)や、代償手段(メモ、スケジュール表、アラーム機能付き機器の活用)の指導がより専門的に行われる。介護福祉士としては、こうした障害特性を理解し、日常生活の中で構造化された支援を実践する視点が重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題52。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題52です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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