問題
次の記述のうち,痰を喀出する仕組みに関するものとして,正しいものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題60
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは4「痰は、咳や咳払いによって排出される」です。
気道の中にたまった分泌物(痰)は、体が「咳」という反射を使って外に押し出そうとします。咳払いも同じ仕組みの軽いバージョンです。
たとえるなら、掃除機のゴミパックがいっぱいになったら「ポン」と叩いて出すように、体は咳という力を使って痰を押し出しています。
👉 覚え方:「痰=咳で出す」がいちばんシンプルな理解。
ほかの選択肢:1 気道の中は乾燥ではなく適度に湿っている/2 「絨毛」ではなく「線毛」が正しい言葉(似ているので注意)/3 分泌物は咽頭で吸収されるのではなく外に出るか飲み込まれる/5 咳の指令を出すのは下垂体ではなく脳の「延髄」という場所。
なぜこれが正解か
正解は4。気道内の分泌物(痰)は、線毛運動によって上方へ運ばれ、最終的に咳や咳払いという反射・随意運動によって体外に排出される。
各選択肢の解説
- 1 呼吸器官内部は乾燥した状態ではなく、粘膜からの分泌液によって適度な湿潤環境が保たれている(乾燥すると線毛運動の機能が低下する)。
- 2 「絨毛」は小腸粘膜の構造であり、気管内部にあるのは「線毛」。用語の取り違えに注意。
- 3 分泌物は咽頭で吸収されるのではなく、口腔外に喀出されるか無意識に嚥下される。
- 5 咳中枢は下垂体ではなく延髄に存在する。下垂体はホルモン分泌に関わる別の器官。
覚え方・ひっかけ注意
「絨毛と線毛」「下垂体と延髄」のような類似用語の取り違えが医療的ケア領域の定番ひっかけ。混同しやすい用語はセットで覚えておく。
痰ができて排出されるまで
気道の粘膜は、粘液を出して適度に湿った状態を保ち、吸い込んだほこりや細菌をとらえる。とらえた異物は、線毛の協調した動きで喉の方向へ運ばれ、痰として咳や咳払いで出されるか、無意識に飲み込まれる。この仕組みは、粘液線毛クリアランスと呼ばれる。
4が正しく、他が誤りである理由
- 1 呼吸器の内部は乾燥していない。乾燥すると線毛の動きが落ち、痰が粘って出にくくなる。水分摂取や加湿が痰の排出を助けるのはこのためである。
- 2 気管の内面にあるのは「線毛」で、「絨毛」は小腸の粘膜にある栄養吸収のための突起である。漢字が似た用語の入れ替えに注意したい。
- 3 分泌物は咽頭で吸収されない。喀出されるか、嚥下されて消化管に入る。
- 5 咳中枢は延髄にある。咳は、気道への刺激が延髄の咳中枢に伝わって起こる反射運動である。下垂体はホルモンを分泌する器官で、咳には関与しない。
痰の観察と吸引の必要性
加齢、脱水、喫煙、COPD、神経筋疾患などで線毛の働きや咳の力が落ちると、痰を自分で出せなくなり、喀痰吸引が必要になる。痰の色や粘り、量、においの変化は、感染の兆候などを示すことがあるため、吸引のたびに観察して看護職員に伝える。介護福祉士の喀痰吸引は、口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部に限られる(社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第1条)。
関連して出題される論点
延髄には、咳中枢のほか呼吸中枢、嘔吐中枢などがある。「こころとからだのしくみ」で出る神経系の分野とも結びつけて整理すると、まとまって覚えやすい。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題60です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
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