介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題67介護の基本

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・介護の基本

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)における「参加」と「活動」の2 つが関連した,認知症の人の支援に関する記述として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題67

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「認知症カフェに通い,体操をしている」です。

「認知症カフェに通う」という行動は、社会とのつながりを持つ「参加」にあたり、「体操をしている」という行動は、実際に体を動かす「活動」にあたります。この2つが組み合わさっているのが、この選択肢です。

たとえるなら、「地域の集まりに出かける(参加)」ことと「そこで体操をする(活動)」ことが、同時に実現している場面です。

👉 覚え方:参加(社会とのつながり)+活動(実際の動作)が両方含まれる例を選ぶ。

ほかの選択肢:1治療していることは心身機能レベルの話(参加・活動とは異なる)/3長男が買物を「代行」しているのは本人の活動ではなく他者の行為/4庭のバリアフリー化は環境因子の整備/5GPS装置の装着は福祉用具(環境因子)の活用。いずれも「参加と活動の両方」には該当しない。

なぜこれが正解か

正解は2。ICFにおいて「活動」は個人が課題や行為を遂行すること(体操をする、という動作そのもの)、「参加」は生活・人生場面への関与(認知症カフェという社会的な場に通う、という社会参加)を指す。「認知症カフェに通い、体操をしている」という選択肢は、社会参加(認知症カフェへの参加)と個人の活動(体操という動作の実行)の両方を含む具体例として、この2つのレベルが関連した支援の例として最も適切である。

各選択肢の解説

  • 1 若年性アルツハイマー型認知症があり治療しているという記述は、心身機能・身体構造レベル(疾病・健康状態)の話であり、「参加」と「活動」のいずれにも直接該当しない。
  • 3 長男が買物を代行することは、長男(他者)の行為であり、本人の「活動」(本人自身が行為を遂行すること)には該当しない。
  • 4 自宅の庭をバリアフリー化することは、物理的な生活環境の整備であり、ICFの分類では「環境因子」に該当する。
  • 5 見当識障害のためGPS装置を身に着けることも、福祉用具・支援機器の活用という「環境因子」に該当する。

覚え方・ひっかけ注意

ICFの各階層(心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子)に、具体的な生活場面の記述を正確に分類する練習が本問の核心。「本人が自ら行う動作=活動」「社会的な場への関与=参加」「福祉用具・住環境の整備=環境因子」という基本パターンを押さえる。

理論的背景

ICFにおいて、「活動」と「参加」は密接に関連する概念であり、実際には同一の生活場面が両方の側面を含むことが多い(例:認知症カフェに通う=参加、そこで体操をする=活動)。ICFの評価では、これらを個別に評価する評価点(実行状況:現在の環境で実際に行っていること、能力:標準的な環境で行う可能性)が用いられ、「できるのにしていない(能力はあるが実行状況が低い)」というギャップを把握することが、支援の方向性を検討する上で重要な視点となる。認知症カフェのような取り組みは、認知症の人にとって、活動(体操等の実施)を通じた心身機能の維持と、参加(地域とのつながり、社会的役割の獲得)を同時に実現する場として、地域包括ケアシステムの中で重要な社会資源として位置づけられる。

試験での位置づけ

ICFの各階層を具体的な生活場面に当てはめる出題は、障害の理解領域(第37回 問49)・介護過程領域を横断する頻出パターン。本問のように、複数の階層(活動と参加)が同時に関連する事例を選ばせる出題形式は、単に用語の定義を暗記するだけでなく、生活場面を多角的に分析する力を問うものであり、日頃から具体的な事例をICFの各項目に当てはめる練習をしておくことが重要。

選択肢の発展補足

認知症カフェは、認知症の人とその家族、地域住民、専門職が集い、情報交換や交流を行う場として全国的に普及しており、「参加」の機会を提供するとともに、体操や創作活動等の「活動」の場としても機能する複合的な社会資源である。

上位資格・発展

リハビリテーション専門職の実践では、ICFに基づくアセスメントシートを用いて、心身機能・活動・参加・環境因子・個人因子を体系的に評価し、目標設定(特に「参加」レベルの目標設定:社会的役割の回復等)を行う。介護福祉士としても、身体機能の回復だけでなく、利用者の社会参加を支援する視点を持つことが、介護過程の展開において重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題67。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題67です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。