介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題73介護の基本

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・介護の基本

次のうち,結核(tuberculosis)の予防対策に該当するものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題73

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「年に1回の胸部X線検査」です。

結核は肺の病気なので、胸のレントゲン検査(胸部X線検査)を定期的に受けることで、早期に発見して感染の広がりを防ぐことができます。

たとえるなら、肺の状態を定期的に写真で確認することで、結核の兆候を早めに見つけ出す予防対策です。

👉 覚え方:結核予防=定期的な胸部X線検査による早期発見。

ほかの選択肢:1便座のアルコール消毒は接触感染対策で結核(空気感染)の対策としては直接的でない/2肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌感染症の予防で結核とは別の感染症の対策/3紫外線を避ける生活は結核予防と直接関係しない(紫外線には消毒効果があることが知られている)/5高温洗濯によるリネン消毒は一般的な感染対策だが、結核は空気感染が主体であり直接的な予防策としては優先度が低い。

なぜこれが正解か

正解は4。結核は結核菌による感染症で、主に空気感染(飛沫核感染)により肺に病変を形成するため、感染の早期発見のために定期的な胸部X線検査を受けることが、集団感染の予防を含めた重要な予防対策として位置づけられている(労働安全衛生法に基づく定期健康診断にも胸部X線検査が含まれる)。

各選択肢の解説

  • 1 便座のアルコール消毒は、接触感染を主とする病原体(ノロウイルス等)への対策であり、空気感染が主体の結核の直接的な予防策とは言い難い。
  • 2 肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎等を予防するためのワクチンであり、結核菌とは異なる病原体を対象とするため、結核の予防対策には該当しない。
  • 3 紫外線には結核菌を含む多くの微生物を不活化する消毒効果があることが知られており、「紫外線を避ける生活」は結核予防の考え方とは逆の方向である。
  • 5 リネン類の高温洗濯は一般的な衛生管理として有効だが、結核は空気感染(患者の咳・くしゃみ等で放出される飛沫核を吸入することによる感染)が主体であり、リネン類の洗濯という接触面の対策は結核の直接的な予防策としては優先度が低い。

覚え方・ひっかけ注意

結核は「空気感染(飛沫核感染)」する感染症であり、対策の中心は「早期発見(定期的な胸部X線検査)」「適切な換気」「感染者の隔離・治療(DOTS:直接服薬確認療法による確実な服薬支援)」にある。接触感染対策(消毒、リネン洗濯)とは対策の焦点が異なる点を明確に区別する。

理論的背景

結核は感染症法上「二類感染症」に分類され、結核菌が空気中を漂う飛沫核(咳・くしゃみ等で放出された飛沫の水分が蒸発し、軽くなって長時間空気中を漂う微小粒子)を吸入することで感染する(空気感染)。高齢者施設では、免疫力の低下した高齢者が多く、結核の既感染者(若い頃に感染し、体内で休眠状態にあった結核菌が高齢期に免疫力低下により再燃する「内因性再燃」)による集団感染のリスクが指摘されている。予防対策としては、定期的な健康診断(胸部X線検査)による早期発見、有症状者の早期の医療機関受診、感染が確認された場合の適切な感染管理(陰圧室での管理、N95マスクの使用等)、保健所(第36回 問17)による接触者健診の実施等が組み合わされる。

試験での位置づけ

結核の感染経路(空気感染)と予防対策(胸部X線検査)は、介護の基本領域・医療的ケア領域を横断する頻出テーマ。第36回 問72(標準予防策)とあわせて、感染経路別対策(接触・飛沫・空気)の違いを体系的に整理しておくことが重要。高齢者施設における結核の集団感染事例は実際に報告されており、施設の感染対策における重要な留意点として位置づけられる。

選択肢の発展補足

結核の治療では、服薬の自己中断による多剤耐性結核菌の出現を防ぐため、医療従事者等の目の前で確実に服薬してもらうDOTS(直接服薬確認療法)が推進されている。高齢者施設の介護職員は、保健所と連携しながら、結核治療中の利用者の服薬支援に関わる場面も想定される。

上位資格・発展

感染症看護・公衆衛生学の分野では、結核の潜在性結核感染症(LTBI)の診断・治療や、施設内集団感染発生時の接触者健診(IGRA検査等)の実施手順がより専門的に扱われる。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題73です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。