問題
次の記述のうち,チームアプローチに関するものとして,適切なものを1つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題71
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは3「複数の専門職が共通の目標に向かって協働し,課題解決に取り組む」です。
チームアプローチとは、医師・看護師・介護福祉士など、いろいろな専門職が同じ目標を共有しながら力を合わせて、利用者の課題解決に取り組むことです。
たとえるなら、それぞれ得意分野の違うメンバーが集まって、同じゴールに向かって一緒にプロジェクトを進めるイメージです。
👉 覚え方:チームアプローチ=複数の専門職が共通目標に向かって協働すること。
ほかの選択肢:1介護福祉職が利用者のところに行って相談・支援を行うのはアウトリーチの説明に近い/2地域資源を活用し共生社会を目指すのはソーシャルインクルージョンに近い概念/4専門職が利用者に代わって決定するのはチームアプローチではなくパターナリズム的な対応/5当事者同士が体験談を語り支え合うのはセルフヘルプグループの説明。
なぜこれが正解か
正解は3。チームアプローチとは、医療・介護・福祉分野において、医師、看護師、介護福祉士、理学療法士、社会福祉士等、異なる専門性を持つ複数の職種が、共通の目標(利用者の生活の質の向上等)に向かって情報を共有し、協働しながら課題解決に取り組む援助の方法論である。
各選択肢の解説
- 1 介護福祉職が利用者のもとへ出向いて相談・支援を行うという説明は、待つのではなく積極的に出向く支援手法(アウトリーチ)の説明に近く、チームアプローチそのものの定義ではない。
- 2 障害者が地域資源を活用し共生社会の実現を目指すという説明は、ソーシャルインクルージョン(第38回 問91)に近い概念であり、複数専門職の協働を指すチームアプローチとは異なる。
- 4 専門職が利用者に代わってサービスを決定するという説明は、本人の主体性を軽視するパターナリズム的な対応であり、多職種の協働を意味するチームアプローチの本質とは異なる。
- 5 当事者が集まり体験談を語り合い支え合うという説明は、セルフヘルプグループ(第36回 問7)の説明であり、専門職の協働を指すチームアプローチとは異なる概念。
覚え方・ひっかけ注意
チームアプローチの核心は「複数の専門職」「共通の目標」「協働」の3要素。単独の職種の活動(アウトリーチ)、当事者主体の活動(ソーシャルインクルージョン、セルフヘルプグループ)、専門職主導の決定(パターナリズム)とは明確に区別する。
理論的背景
チームアプローチ(多職種連携、インターディシプリナリー・アプローチ)は、単一の専門職では対応しきれない複雑な生活課題(医療的ニーズと介護ニーズが重なる高齢者、複合的な障害のある利用者等)に対し、各専門職の専門性を持ち寄り、統合的な支援を実現するための援助方法論である。チームアプローチには、各専門職がそれぞれの専門性の範囲内で独立して関わる「マルチディシプリナリー・モデル」、専門職間で情報共有し連携する「インターディシプリナリー・モデル」、専門職の役割が一部重なり合い、より緊密に統合された支援を行う「トランスディシプリナリー・モデル」等の段階があるとされる。介護保険施設における多職種によるケアカンファレンス(第38回 問9の在宅復帰カンファレンス等)は、チームアプローチの具体的な実践の場として位置づけられる。
試験での位置づけ
チームアプローチの定義と実践は、介護の基本領域・介護過程領域を横断する重要テーマ。第38回 問9(在宅復帰カンファレンスにおける多職種連携)とあわせて、チームアプローチの理念と具体的な実践場面(カンファレンス等)を関連づけて理解しておくことが重要。
選択肢の発展補足
チームアプローチを機能させるためには、各専門職の役割分担の明確化に加え、共通言語(ICF等の共通の枠組み)を用いた情報共有、定期的なカンファレンスの開催、リーダーシップの発揮(多くの場合、介護支援専門員が調整役を担う)が重要な要素となる。
上位資格・発展
医療・福祉連携論の分野では、多職種連携教育(IPE:Interprofessional Education)の重要性や、チーム医療・チームケアにおけるコンフリクト(専門職間の意見の相違)のマネジメント手法がより専門的に扱われる。介護福祉士は、チームの中で利用者に最も身近に接する立場として、日々の観察情報を的確に他職種に伝える重要な役割を担う。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題71です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

