介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題97生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・生活支援技術

次の記述のうち,介護福祉職が行うことのできる,坐薬(座薬)を用いた介護として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題97

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「下剤以外の坐薬(座薬)挿入は,先に排泄を済ませてから行う」です。

下剤ではない坐薬(熱や痛みを抑える坐薬など)を使うときは、あらかじめトイレを済ませておくことで、坐薬が効いている間に排便で坐薬が出てしまうのを防ぐことができます。

たとえるなら、薬をしっかり体に吸収させるために、先にトイレを済ませておくイメージです。

👉 覚え方:下剤以外の坐薬=先に排泄を済ませてから挿入する。

ほかの選択肢:1膣から挿入する坐薬は、介護福祉職が扱える範囲を超える処置(婦人科的な医療行為)である/2坐薬は温かい場所ではなく涼しい場所(冷所)で保管する(体温で溶けやすいため)/3坐薬はとがっていない方ではなく、とがっている方から挿入する/4挿入時は腹部に力を入れる(いきむ)ように促すのではなく、力を抜くように促す(力むと坐薬が排出されやすくなるため)。

なぜこれが正解か

正解は5。解熱剤や鎮痛剤等、下剤以外の目的で使用する坐薬を挿入する際は、あらかじめ排便を済ませておくことで、坐薬が直腸内にとどまり、薬効成分が十分に吸収される時間を確保できる。これは、介護福祉職が実施可能な坐薬の挿入介助における重要な留意点である。

各選択肢の解説

  • 1 膣から挿入する坐薬(腟坐薬)は、婦人科領域の医療的な処置に該当し、介護福祉職が実施できる範囲を超えるものである。
  • 2 坐薬は体温に近い温度で溶ける性質を持つため、高温の場所で保管すると変形・融解してしまう恐れがあり、涼しい場所(冷暗所、必要に応じて冷蔵)での保管が適切である。
  • 3 坐薬を挿入する際は、とがっている方(先端)を肛門側に向けて挿入するのが正しい方法であり、「とがっていない方から」という記述は誤りである。
  • 4 坐薬挿入時に腹部に力を入れる(いきむ)と、肛門括約筋の収縮により坐薬が押し出されやすくなるため、逆に力を抜いてリラックスしてもらうことが正しい対応である。

覚え方・ひっかけ注意

坐薬の取り扱いに関する基本原則(保管は涼しい場所、挿入はとがった方から、挿入時は脱力を促す、下剤以外は排便後に挿入)を一連の知識としてセットで覚える。膣坐薬は介護福祉職の対応範囲外という業務範囲の理解も重要。

理論的背景

坐薬は、直腸粘膜から薬効成分を吸収させる剤形で、経口摂取が困難な場合(嚥下障害、嘔吐等)や、局所的な効果(痔疾患の治療)、速やかな効果発現(解熱剤等)を目的として用いられる。2005年の厚生労働省通知等により、一定の条件(医師の処方に基づくこと、患者の容態が安定していること等)のもとで、坐薬の挿入は原則として医行為に該当しないものとして整理され、介護福祉職も実施可能とされているが、実施にあたっては正しい手技(保管方法、挿入方向、挿入後の体位保持)を理解している必要がある。下剤以外の坐薬(解熱鎮痛剤等)を排便前に挿入すると、直腸内での滞留時間が短くなり十分な効果が得られない可能性があるため、排便を済ませてから挿入することが推奨される(下剤の坐薬は、逆に排便を促す目的で使用するため、この原則は適用されない)。

試験での位置づけ

坐薬の取り扱いは、生活支援技術領域・医療的ケア領域を横断する頻出テーマ。第36回 問96(グリセリン浣腸)と同様、介護福祉職が実施可能な医行為に準ずる行為の範囲と、正しい実施方法を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

坐薬挿入後は、薬剤が排出されないよう、しばらく(5〜10分程度)安静な体位を保つよう声をかけることも、効果を十分に発揮させるための重要な配慮である。

上位資格・発展

薬学・看護技術の専門領域では、坐薬の薬物動態(直腸からの吸収機序、初回通過効果の回避という薬理学的な利点)や、剤形ごとの使い分け(経口薬との効果発現時間の違い)がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題97。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題97です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。