介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題1人間の尊厳と自立

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・人間の尊厳と自立

社会福祉の理念を発展させた人物に関する次の記述のうち,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題1

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「ニィリエは、ノーマライゼーションの8つの原理を提唱した」です。

ニィリエさんは、障害のある人もない人と同じような普通の暮らしができるようにという「ノーマライゼーション」の考え方を、8つの具体的な原理として整理した人です。

たとえるなら、ふわっとした「みんな平等に」という理想を、「1日のリズム」「週のリズム」など8つの具体的なチェックリストに落とし込んでくれたイメージです。

👉 覚え方:ニィリエ=「8つの原理」で具体化した人。

ほかの選択肢:1 バンク-ミケルセンはノーマライゼーションの生みの親(8つの原理ではない)/3 ヴォルフェンスベルガーはソーシャルロール・バロリゼーションの提唱者/4 リッチモンドはケースワークの基礎を築いた人(7原則はバイステック)/5 エリクソンは発達理論の提唱者(自立生活運動とは別)。

なぜこれが正解か

正解は2。ニィリエ(スウェーデン)は、バンク-ミケルセンが提唱したノーマライゼーションの理念を、より具体的な8つの原理(1日のノーマルなリズム、1週間のノーマルなリズム、1年間のノーマルなリズム等)として体系化したことで知られる。

各選択肢の解説

  • 1 バンク-ミケルセン(デンマーク)はノーマライゼーションという理念そのものの生みの親であり、「ソーシャルロール・バロリゼーション」の提唱者ではない。
  • 3 ヴォルフェンスベルガー(アメリカ)は、対象者の社会的役割を高めることを重視する「ソーシャルロール・バロリゼーション」を提唱した人物であり、「エーデル改革」(スウェーデンの高齢者福祉制度改革)の提唱者ではない。
  • 4 リッチモンド(アメリカ)はケースワークの母と呼ばれ「社会診断論」等を著したが、「ケースワークの7原則」を体系化したのはバイステックである。
  • 5 エリクソン(アメリカ)は心理社会的発達理論(アイデンティティ概念等)で知られ、「自立生活運動(IL運動)」の理念とは別の系譜(IL運動はエド・ロバーツらの当事者運動)である。

覚え方・ひっかけ注意

「人物名×提唱した理論」の組み合わせを入れ替えるのが本問のひっかけパターン。バンク-ミケルセン=ノーマライゼーションの生みの親、ニィリエ=8つの原理で具体化、ヴォルフェンスベルガー=ソーシャルロール・バロリゼーション、の三点セットで整理すると混同しにくい。

理論的背景

ノーマライゼーションの思想は、1950年代デンマークのバンク-ミケルセンが知的障害者の処遇改善運動の中で提唱し、1959年法に反映された。スウェーデンのニィリエはこれを「日常生活のリズムの正常化」という視点から8つの原理に具体化し、北欧から世界へと理念を広めた。アメリカのヴォルフェンスベルガーはこの理念をさらに発展させ、対象者が社会的に価値ある役割を得られるよう支援する「ソーシャルロール・バロリゼーション」を提唱した。

試験での位置づけ

社会福祉の理念の発展史(バンク-ミケルセン→ニィリエ→ヴォルフェンスベルガー)は、人間の尊厳と自立領域・社会の理解領域を通じて頻出の定番テーマ。人物・国・提唱内容をセットで年代順に押さえておくと、様々な出題パターンに対応できる。

選択肢の発展補足

「ケースワークの7原則」(受容・個別化・自己決定・非審判的態度・統制された情緒的関与・秘密保持・意図的な感情表出)はバイステックの提唱として別途頻出。リッチモンドは「ケースワークの母」として社会福祉援助技術の基礎を築いた人物として区別して覚える。

上位資格・発展

社会福祉士試験では、これらの理念史に加え、日本における障害者福祉制度(障害者基本法・障害者総合支援法)の理念的背景としても繰り返し問われる。ノーマライゼーションの理念は現行の共生社会・地域包括ケアの考え方の源流としても重要。年表としては、バンク-ミケルセン(1950年代・デンマーク1959年法)→ニィリエ(1960年代・8つの原理)→ヴォルフェンスベルガー(1970年代以降・ソーシャルロール・バロリゼーション)という流れで整理すると、出題される時代背景も含めて理解が深まる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題1。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題1です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

この問題の関連トピック

  • 人間と社会
  • パートA

関連する問題

ページの先頭へ