介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題26人間関係とコミュニケーション

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・人間関係とコミュニケーション

Aさんは有料老人ホームに入所したばかりである。ある日,廊下を行ったり来たりしているAさんに,B介護福祉職が声をかけた。Aさんは,「私の部屋はどこですか」と困った様子で答えた。B介護福祉職が,「ここから2 つ隣の部屋です」と伝えると,Aさんは,「どこですか」と不安そうな表情で聞いた。B介護福祉職は非言語的コミュニケーションを用いて伝えることにした。 次の記述のうち,B介護福祉職が用いた非言語的コミュニケーションとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題26

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「Aさんの部屋のドアを指差した」です。

言葉で「2つ隣です」と伝えてもAさんには伝わりませんでした。こういうときは、言葉を使わずに体の動きで伝える「非言語的コミュニケーション」が効果的です。指を差して「あそこです」と示すのはその代表例です。

たとえるなら、言葉が通じない海外旅行先で、道を聞くときに指差しで教えてもらうと分かりやすいのと同じです。

👉 覚え方:非言語=「言葉を使わない体の動き」で伝えること。

ほかの選択肢:1 ゆっくり話すのは準言語(話し方の工夫)/2 大きな声で伝えるのも準言語/3 紙に書くのは言語的コミュニケーション(文字を使う)/4 近づくことは非言語ではあるが、部屋の場所を伝える情報そのものにはならない。

なぜこれが正解か

正解は5。ドアを指差すという動作は、言葉を用いずに視覚的な手がかりで情報を伝える非言語的コミュニケーションであり、口頭での説明が伝わらなかったAさんに対して有効な対応となる。

各選択肢の解説

  • 1・2 ゆっくり話す・大きな声で伝えるは、言葉の内容ではなく声の質を工夫する準言語的コミュニケーションに分類される。
  • 3 紙に部屋番号を書いて渡す対応は、文字という言語を用いる言語的コミュニケーションに分類される。
  • 4 Aさんに近づく行為自体は非言語的要素の一つだが、それ単独では「部屋の場所」という具体的な情報を伝える手段にはなっていない。

覚え方・ひっかけ注意

「非言語的コミュニケーション」を選ばせる設問では、声の工夫(準言語)や文字(言語)と混同させる選択肢が定番。指差し・身振り・表情・視線など、体の動きで直接的に意味を伝えるものを選ぶのが軸。

事例の読み取り

Aさんは入所したばかりで、自分の部屋が分からず廊下を行き来している。「2つ隣の部屋です」と言葉で伝えても、「どこですか」と不安そうに聞き返した。言葉による説明が伝わらなかったので、言葉以外の方法で伝え直す場面であり、設問は「非言語的コミュニケーション」を選ばせている。

5が正しい理由

部屋のドアを指差す動作は、言葉を使わずに、視線と手で場所を直接示している。場所の見当識に不安がある人にも、ひと目で伝わりやすい。見当識に障害のある人には、言葉のほかに、視覚的な手がかりを組み合わせることが有効である。

誤りの選択肢の分類

  • 1・2 ゆっくり話す、大きな声で伝えるは、声の性質に関わるので準言語的コミュニケーションである。
  • 3 部屋の番号を紙に書いて渡すのは、文字を使うので言語的コミュニケーションである。
  • 4 近づく行為は、対人距離という点では非言語的な要素である。ただし、「部屋がどこか」という必要な情報を、新たに伝える手段にはなっていない。「最も適切」が問われているため、情報を直接伝える指差しが優先される。

非言語的コミュニケーションの種類

身振り・手振り(ジェスチャー)、表情、視線、姿勢、うなずき、触れること、対人距離などが含まれる。対人距離は、ホールが、密接距離、個体距離、社会距離、公共距離に分けた。介護では、利用者の安心のために、距離のとり方にも配慮する。

認知症の人への環境の工夫

部屋の入口に、目立つ表示や本人の好きなものを置く方法がある。迷ったときは、説明するより、そばまで一緒に歩いて案内すると、不安を減らせる。

試験での位置づけ

言語・準言語・非言語の3分類を、選択肢が混在した事例の中から見分ける設問は定番である。声に関するもの、文字や言葉の内容、体の動きや表情、と分けて判断する。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題26。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題26です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。