問題
次の記述のうち,介護福祉職が行う利用者の生活支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題35
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは2「利用者の全体像をとらえて支援する」です。
介護は、体の状態だけでなく、心の状態、生活歴、人間関係など、その人の暮らし全体を丸ごと理解した上で支援することが基本です。
たとえるなら、パズルの一部だけでなく、全体の絵を見てから支援を考えるイメージです。
👉 覚え方:生活支援の基本=利用者の全体像をとらえること。
ほかの選択肢:1できないことを代わりに行うことに重点を置くのは自立支援の理念に反する/3すべてを一人でできるようにすることを目指すのは、個々の状態や希望を無視した過度な目標設定になりうる/4生活の効率化を目標にすることは、本人の意向やペースより効率を優先してしまう恐れがある/5同情の気持ちで寄り添うことは、専門職としての対等な関わり(共感)とは異なる。
なぜこれが正解か
正解は2。介護福祉職が行う生活支援の基本は、身体機能だけでなく、心理面、生活歴、人間関係、価値観といった利用者の全体像を多面的にとらえた上で、その人らしい生活を支援することにある。
各選択肢の解説
- 1 利用者ができないことを介護福祉職が代わりに行うことに重点を置く姿勢は、利用者の残存能力を活かさず、自立支援の理念(第36回 問97の見守り的援助等)に反する。
- 3 利用者がすべてを自分一人でできるようになることを一律に目指すことは、個々の身体状況や意向に配慮しない過度な目標設定であり、必ずしも適切とは言えない。
- 4 生活の効率化を目標にすることは、作業効率を優先するあまり、本人のペースや希望を軽視した支援につながる恐れがある。
- 5 同情の気持ちで寄り添うことは、専門職としての対等な立場での共感的理解(第36回 問77等)とは異なり、利用者を一段低く見る関係性を生みかねない。
覚え方・ひっかけ注意
生活支援の基本姿勢を問う設問では、「全介助・効率優先・同情」といった専門職としての対等性を欠く選択肢は誤答になりやすい。「利用者の全体像を多面的にとらえる」という視点が正解の軸となる。
理論的背景
社会福祉士及び介護福祉士法は、介護福祉士を、心身の状況に応じた介護を行い、本人と介護者に介護に関する指導を行う者と定める(第2条第2項)。入浴、排泄、食事といった個別の行為ではなく、「心身の状況に応じた」介護とされている点が重要で、その人の状況を全体として捉えることが前提になる。同法第44条の2は、利用者が自立した日常生活を営めるよう、常にその人の立場に立って誠実に業務を行うことを求めている。ICFの考え方でも、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子の相互作用で、その人の生活を捉える。
選択肢の掘り下げ
「できないことを代わりに行う」ことに重点を置くと、残された能力を奪い、自立を妨げる過剰な介護になる。「すべてを自分一人でできるように」は、本人の状態や希望を無視した一律の目標である。自立支援は、できることを活かし、必要な支援を組み合わせることを意味する。「生活の効率化」は、作業の効率を優先して、本人のペースや楽しみを損なう。「同情」は、相手を弱い存在と見る上下の関係になりやすい。専門職には、相手の気持ちを理解しようとする共感(相手の立場に立って理解する)と、客観的な視点の両方が必要で、感情に巻き込まれた同情とは異なる。
試験での位置づけと関連論点
全体像の把握は、介護過程のアセスメントで、身体面、心理面、社会面、生活歴、価値観、環境から情報を集めて、生活課題を明らかにする場面につながる。個別性の尊重、自立支援、本人主体の原則と関連づけて理解したい。
現場での判断の根拠
同じ「歩けない」でも、背景に痛み、意欲の低下、住環境の問題、家族の関わりなど、違う要因がありうる。身体の状況だけでなく、その人が大切にしてきたことや、望む暮らしを知ったうえで、支援の方法を選ぶ。チームで情報を共有し、定期的に支援の内容を見直す。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題35です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

