介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題34コミュニケーション技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・コミュニケーション技術

次の記述のうち,客観的事実に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題34

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「利用者Aは,朝食のパンを残した」です。

「パンを残した」というのは、実際に目で見て確認できる出来事です。このように、誰が見ても同じように確認できる事実のことを「客観的事実」といいます。

たとえるなら、カメラで撮影しても写るような、誰が見ても同じに見える出来事が客観的事実です。

👉 覚え方:客観的事実=誰が見ても確認できる、実際に起きた出来事。

ほかの選択肢:1「楽しかったはずだ」は推測(本人が本当にそう感じたかは分からない)/3「何か言いたそうだった」は観察者の主観的な印象/4「不安だったと思う」も推測に基づく判断/5「退屈そうにしていた」も観察者の主観的な解釈。いずれも本人の内面についての推測・印象であり、客観的に確認できる事実ではない。

なぜこれが正解か

正解は2。「朝食のパンを残した」という記述は、実際に目で確認できる具体的な行動・出来事であり、記録者の解釈や推測を含まない客観的事実に該当する。

各選択肢の解説

  • 1 「楽しかったはずだ」という記述は、利用者の内面の感情についての推測であり、実際に本人がそう感じたかどうかを直接確認できない主観的な判断である。
  • 3 「何か言いたそうだった」という記述は、観察者が利用者の表情や様子から抱いた印象・解釈であり、客観的に確認できる事実そのものではない。
  • 4 「不安だったと思う」という記述も、記録者の推測に基づく判断であり、本人の内面を直接観察できるものではない。
  • 5 「退屈そうにしていた」という記述も、観察者が利用者の様子から感じ取った主観的な解釈であり、客観的な事実の記述とは区別される。

覚え方・ひっかけ注意

「〜だった」「〜のようだ」「〜と思う」「〜はずだ」といった推測・解釈を示す語尾がついている記述は主観的情報、「〜した」「〜が観察された」という具体的で確認可能な行動・出来事の記述は客観的事実、という文末表現の違いに注目すると判別しやすい。

理論的背景

介護記録における「客観的事実」と「主観的情報」の区別は、正確で信頼性の高い記録を作成する上での基本原則である。客観的事実とは、誰が観察しても同じように確認できる、実際に起きた出来事・行動・測定値(例:「朝食のパンを残した」「体温37.5度」「大声を出した」)を指す。一方、主観的情報とは、観察者の解釈・推測・印象(例:「楽しそうだった」「機嫌が悪いようだ」)や、本人自身の訴え(例:「頭が痛いと本人が話した」)を指し、これらは事実そのものとは区別して、誰の見解・発言であるかを明記した上で記録する必要がある。SOAP形式の記録(S:主観的情報、O:客観的情報、A:アセスメント、P:計画)は、この区別を明確化するための代表的な記録様式である。

試験での位置づけ

客観的事実と主観的情報の区別は、コミュニケーション技術領域・介護過程領域を横断する最頻出テーマの一つ。第37回 問79(介護記録の基本原則)ともあわせて、記録における客観性の重要性を体系的に理解しておくことが重要。「〜のようだ」「〜と思う」「〜はずだ」といった推測を示す表現を含む選択肢は主観的情報と判別する読解の型を身につけておく。

選択肢の発展補足

主観的情報を記録する際には、「〇〇さんは『眠れなかった』と話した」のように、誰の発言・印象であるかを明確にして記載することで、事実と解釈を混同しない正確な記録となる。介護記録は多職種間の情報共有の基盤であり、客観的事実に基づく正確な記載が、適切なアセスメント・ケアの判断につながる。

上位資格・発展

医療記録学・看護記録論の分野では、POS(Problem Oriented System:問題志向型システム)に基づく記録の構造化や、記録の法的証拠能力(客観的事実の記載の重要性)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、日々の記録において、観察した事実と自分の解釈を明確に書き分ける習慣を身につけることが、専門職としての記録の質を高める上で重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題34。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題34です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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