問題
身じたくの目的に関する次の記述のうち,国際生活機能分類(ICF)における「心身機能・身体構造」の観点が考えられるものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題41
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは1「体温を調整する」です。
衣服を着ることで、暑さ・寒さに応じて体温を一定に保つ働きがあります。これは体そのものの機能に関わることなので、ICFでいう「心身機能・身体構造」のレベルにあたります。
たとえるなら、服を着ることで体の中の「体温という機能」を保つ役割を果たしているというイメージです。
👉 覚え方:体温調整=体の機能そのものに関わる=心身機能・身体構造レベル。
ほかの選択肢:2身体を清潔に保つことは、実際に行う動作という側面から「活動」レベルに近い/3セルフケアを行うことも自分で実施する動作なので「活動」レベルに近い/4自分を表現することは、他者や社会との関わりの中で行われる行為であり「参加」レベルに近い/5周囲との人間関係を調整することも社会的な関わりであり「参加」レベルに近い。
なぜこれが正解か
正解は1。ICF(国際生活機能分類、第37回 問49)の3階層(心身機能・身体構造、活動、参加)のうち、衣服の着用による体温調整は、体そのものが持つ生理的な機能(恒常性の維持)に直接関わるものであり、「心身機能・身体構造」の観点に該当する。
各選択肢の解説
- 2 身体を清潔に保つという行為は、入浴・洗顔等の具体的な動作を通じて達成されるものであり、「個人が行う課題や行為の遂行」を意味する「活動」レベルに近い側面を持つ。
- 3 セルフケア(自分自身の身の回りのことを自分で行うこと)も、具体的な動作・行為として捉えられるため、「活動」レベルに位置づけられる側面が強い。
- 4 自分を表現すること(服装や身だしなみを通じた自己表現)は、他者や社会との関わりの中で意味を持つ行為であり、「参加」レベル(社会・人生場面への関与)に近い側面を持つ。
- 5 周囲との人間関係を調整すること(身だしなみを整えることで円滑な対人関係を築く等)も、社会的な関わりに関するものであり、「参加」レベルに位置づけられる。
覚え方・ひっかけ注意
身じたく・整容の目的を、ICFの3階層(心身機能・身体構造=体そのものの機能、活動=個人が行う動作、参加=社会的な関わり)に当てはめる練習をしておく。「体温調整」のように体の生理機能に直接関わるものは心身機能・身体構造レベル、「清潔保持・セルフケア」のような動作は活動レベル、「自己表現・対人関係」のような社会的側面は参加レベル、という対応関係を押さえる。
理論的背景
身じたく・整容(衣服の着脱、洗面、整髪等)は、単一の目的にとどまらず、ICFの複数の階層にまたがる多面的な意義を持つ生活行為である。心身機能・身体構造レベルでは、衣服が体温調整(保温・放熱)や皮膚の保護という生理的機能を支える役割を果たす。活動レベルでは、清潔を保つ・身なりを整えるという動作そのものが、個人が遂行する日常生活動作(ADL)として位置づけられる。参加レベルでは、身だしなみを整えることが、社会的な場面(人と会う、外出する等)への参加を可能にし、自己表現や人間関係の構築にも寄与する。このように、一つの生活行為(身じたく)を、ICFの多層的な枠組みで分析することで、支援の目的や効果をより明確に理解することができる。
試験での位置づけ
身じたくの目的をICFの階層に当てはめる出題は、生活支援技術領域・障害の理解領域(ICF、第37回 問49)を横断する応用的なテーマ。第37回 問67(認知症の人の支援を「参加」と「活動」で捉える)とあわせて、ICFの枠組みを様々な生活場面に適用する練習を積んでおくことが、こうした出題への対策となる。
選択肢の発展補足
ICFの視点を身じたくの支援に応用することで、単に「服を着せる(活動レベルの介助)」だけでなく、「本人の好みの服を選んでもらう(参加レベルへの配慮:自己決定・自己表現)」「体温調整に適した衣類を選ぶ(心身機能レベルへの配慮)」といった、多面的な支援の視点を持つことができる。
上位資格・発展
リハビリテーション専門職の実践では、ICFに基づくアセスメントシートを用いて、身じたく等の生活行為を多角的に評価し、それぞれのレベルに応じた具体的な支援目標を設定する手法がより体系的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題41です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

