介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題40生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・生活支援技術

視覚障害者の歩行時の誘導に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題40

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「階段利用時は,介護福祉職は階段の前で声かけして止まる」です。

階段の前でいったん止まり、「これから階段です」と声をかけることで、視覚障害のある人は心の準備をして安全に上り下りを始めることができます。

たとえるなら、これから何が起こるかを先に言葉で伝えてあげることで、安心して次の行動に移れるようにするイメージです。

👉 覚え方:階段の前では必ず一度止まって声をかける。

ほかの選択肢:1介護福祉職は利用者の半歩後ろではなく、半歩前を歩いて誘導するのが基本(誘導者が前、利用者が後ろについて歩く)/2白杖は利用者自身が周囲の状況を確認するための道具であり、介護福祉職が触れながら歩くのは不適切/3狭い通路では、介護福祉職が前、利用者が後ろに一列に並んで歩くのが基本(介護福祉職が後ろを歩くのは誘導の基本と逆)/5利用者が握っている腕を振って歩くことは、不安定で危険な誘導方法であり不適切。

なぜこれが正解か

正解は4。視覚障害者を誘導する際、階段の昇降のように状況が大きく変化する場面では、階段の前でいったん立ち止まり、「これから階段を上ります(下ります)」等の声かけを行うことで、利用者が心の準備をして安全に足を踏み出せるようにすることが基本原則である。

各選択肢の解説

  • 1 視覚障害者の誘導は、介護福祉職が半歩前に立ち、利用者が誘導者の肘や肩に軽く手を添えて後ろについて歩く「手引き歩行」が基本であり、「半歩後ろで背中を支える」という方法は誘導の基本とは異なる。
  • 2 白杖は視覚障害者本人が周囲の状況(段差、障害物等)を確認するための重要な道具であり、介護福祉職が代わりに白杖に触れながら歩くことは、利用者自身による安全確認の機会を奪うことになり不適切である。
  • 3 狭い通路を通る際は、介護福祉職が前、利用者が後ろに一列に並んで進むのが基本の誘導方法であり、「介護福祉職が利用者の後ろを歩く」という記述は誘導の基本原則と逆である。
  • 5 利用者が握っている腕を振りながら歩くことは、利用者の歩行リズムやバランスを乱し、転倒等の危険を招くため不適切である。

覚え方・ひっかけ注意

視覚障害者の歩行誘導の基本原則は「介護福祉職が半歩前」「白杖には触れない」「狭い場所は縦列(介護福祉職が前)」「階段の前で声かけして一時停止」という4点セットで覚える。

理論的背景

視覚障害者の歩行の誘導は、「手引き(ガイドヘルプ)」と呼ばれる基本技術に基づく。誘導者が半歩前に立ち、利用者が誘導者の肘の少し上(または肩)を軽くつかむ。利用者は、誘導者の体の動きから、進む方向や段差を感じ取る。誘導者は、歩く速度を利用者に合わせ、「右に曲がります」「段差があります」のように、見えない状況を言葉で伝える。「あそこ」「こちら」など指示語は、位置や方向が伝わらないため避ける。

選択肢の掘り下げ

「半歩後ろで背中を支える」は、利用者の前に誘導者がいないため、段差や障害物の情報が伝わらず危険である。白杖は、利用者が足元や周囲を確かめる道具であり、誘導者が触れて動かすと、情報を得る手段を妨げる。狭い通路では、誘導者が前に出て、利用者が後ろに続いて一列になって歩く。選択肢では、誘導者が「後ろを歩く」とあるため、逆である。つかんだ腕を振って歩くと、バランスを崩す。階段では、手前で止まって、上りか下りかを伝え、手すりの位置を確認してから、誘導者が先に1段進んで、利用者が続く。

試験での位置づけと関連論点

視覚障害は、全盲と、見え方に制限がある弱視(ロービジョン)に分けられる。食事の位置を、時計の文字盤になぞらえて「3時の位置に汁物」と伝えるクロックポジションも出題される。視覚障害者誘導用ブロックは、線状ブロックが進行方向、点状ブロックが注意や停止の位置を示す。外出の支援としては、障害者総合支援法の同行援護がある。

現場での判断の根拠

利用者に触れる前に、必ず声をかけて名前を名乗り、同意を得る。部屋の物の位置を変えたときは、そのことを本人に伝える。歩く、座る、といった動作ごとに、状況を言葉で伝える姿勢が、安心感と自己決定を支える。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題40。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題40です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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