介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題43生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・生活支援技術

次のうち,右片麻痺の利用者が前開きの上着を着脱するときに介護福祉職が行う説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題43

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「『着るときは,右袖を肩まで通してから,左袖を通しましょう』」です。

右片麻痺の人が前開きの上着を着るときは、動かしにくい患側(右)の袖を先に、肩までしっかり通してから、動かしやすい健側(左)の袖を通すことで、無理なく着ることができます。

たとえるなら、不自由な方の腕を先にしっかり袖に通してから、自由に動く方の腕を後から通してあげるイメージです。

👉 覚え方:着るときは患側から先に、肩までしっかり通す(脱健着患)。

ほかの選択肢:1・2脱ぐときの説明として、健側・患側の順序や表現がこの状況説明として最も的確とは言えない/3襟元を手前にして腿の上に置く動作は準備の一部だが、着脱の核心的な手順の説明としては不十分/4着るときに右袖(患側)を肘までしか通さないのでは不十分で、肩までしっかり通す必要がある。

なぜこれが正解か

正解は5。右片麻痺のある利用者が前開きの上着を着る際は、動かしにくい患側(右側)の袖を、肘までではなく肩までしっかりと通してから、動かしやすい健側(左側)の袖を通すという「脱健着患」の原則に沿った手順が、無理なく安全に着衣できる方法である。

各選択肢の解説

  • 1・2 脱衣の際の具体的な手順の説明としては、いずれも「脱健着患」の原則(脱ぐときは健側から先に)や、実際の動作のしやすさとの整合性に照らして、5の着衣の説明ほど的確な内容とはなっていない。
  • 3 襟元を手前にして大腿の上に置く動作は、上着を着る際の準備の一部として行われることがあるが、患側・健側の順序という着脱の核心的なポイントを説明するものではない。
  • 4 着るときに患側(右側)の袖を肘までしか通さないと、その後の動作(体幹を回して健側の袖を通す等)の際に袖が引っかかったり不十分な状態になったりするため、肩までしっかりと通しておく必要がある。

覚え方・ひっかけ注意

片麻痺のある利用者の衣服着脱の原則「脱健着患」(脱ぐときは健側から、着るときは患側から)を軸に、第36回 問87(ズボンの着脱)と同様、上着の着脱でも患側を先に、かつしっかりと(肩まで)通すという具体的な手順を正確に理解しておく。

理論的背景

片麻痺のある人の更衣は、「脱健着患」(脱ぐときは健側から、着るときは患側から)が基本である。着るときに患側を先にするのは、まだ両腕が自由なうちに、動かしにくい腕へ袖を通しておけば、あとは動かしやすい健側の腕で、楽に袖を通せるからである。脱ぐときに健側を先にするのは、患側の袖を残したまま、健側の腕で自由に動けるようにするためである。麻痺側は、関節が動く範囲が狭く、感覚も鈍いことが多いので、無理に引っ張らず、肩の痛みや皮膚の損傷を避ける丁寧な扱いも欠かせない。

選択肢の掘り下げ

本問は右片麻痺なので、患側は右、健側は左である。脱ぐ場面の選択肢1と2は、どちらも「右側の袖から腕を抜く」としており、患側から脱ぐ順になっている。1は左肩を下げる点は合っているが、先に左腕(健側)を抜く順にしていないため誤りである。2は、右肩を先に下げる点も含めて、患側から脱ぐ内容で、原則と逆である。選択肢4の「右袖を肘まで通してから左袖」は、患側の袖を通す位置が浅く、左袖を通す際に体を動かすと右袖が戻ってしまう。選択肢3は、上着を膝の上に広げる準備の一部を述べているが、着脱の順序という核心を示していない。右袖を肩までしっかり通してから左袖を通す5が、適切な説明である。

試験での位置づけと関連論点

ズボンの更衣でも原則は同じで、座位または立位で、患側の脚から通し、脱ぐときは健側の脚から抜く。かぶり式の衣服より、前開きの衣服のほうが、袖を通しやすい。ゆとりのあるサイズ、伸縮性のある素材、面ファスナーなどが、自分で着替える助けになる。

現場での判断の根拠

椅子や端座位で、足底を床につけて安定した姿勢で行う。介助するときは、できる動作を本人に任せ、説明をしながら、必要な部分だけ手伝う。患側の腕を引いたり強く握ったりせず、肩を支えながら袖を通す。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題43。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題43です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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