介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題52生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・生活支援技術

次のうち,下痢をしている利用者の水分補給として,最も適切なものを1つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題52

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「白湯」です。

下痢をしているときは、胃腸への刺激が少ない、体にやさしい飲み物を選ぶことが大切です。白湯(さゆ)は刺激が少なく、水分補給に適しています。

たとえるなら、弱っているおなかに負担をかけない、やさしい飲み物を選んであげるイメージです。

👉 覚え方:下痢のときの水分補給=刺激の少ない白湯が適する。

ほかの選択肢:2牛乳は乳糖などの成分が下痢をさらに悪化させることがある/3炭酸水は炭酸ガスによる刺激が強く、下痢のときの消化管には不向き/4コーヒーはカフェインの利尿作用・刺激作用があり、下痢のときの水分補給には適さない/5冷水は体や腸を冷やして刺激し、下痢をさらに悪化させる可能性がある。

なぜこれが正解か

正解は1。下痢をしている際は、消化管への刺激が少なく、体に負担をかけにくい白湯を水分補給として選ぶことが最も適切である。

各選択肢の解説

  • 2 牛乳に含まれる乳糖は、下痢の状態にある腸では分解・吸収が不十分になりやすく(一時的な乳糖不耐状態)、かえって下痢を悪化させる可能性がある。
  • 3 炭酸水は、炭酸ガスによる刺激があり、消化管の状態が不安定な下痢時には不向きである。
  • 4 コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用や消化管への刺激作用があり、下痢時の水分補給としては適さない。
  • 5 冷水は体や腸管を冷やして刺激し、腸の蠕動運動を過剰に促進することで、下痢をさらに悪化させる可能性がある。

覚え方・ひっかけ注意

下痢時の水分補給では、「刺激の少なさ」(温度、カフェイン、炭酸、乳糖等)を基準に選択肢を判断する。白湯のような、消化管に負担をかけない、温かく穏やかな飲み物が正解になりやすいパターンを押さえる。

理論的背景

下痢では、腸の動きが速くなり、水分の吸収が不十分なまま、水分の多い便が排出される。原因は、ウイルスや細菌による感染性の胃腸炎、食事、冷え、過敏性腸症候群、薬の影響などさまざまである。水分と電解質(ナトリウム、カリウムなど)が失われるため、脱水を起こしやすく、特に高齢者は、のどの渇きを感じにくく、重症化しやすい。水分補給は、腸への刺激が少ないもの、体温に近い温度のものを、少量ずつ、こまめに摂るのが基本である。電解質も失われるため、経口補水液(ORS)も有効である。

選択肢の掘り下げ

牛乳は、乳糖を分解する酵素の働きが弱まっていると、乳糖が消化されずに腸内に残り、下痢を悪化させることがある。炭酸水は、炭酸ガスが腸を刺激し、おなかが張りやすい。コーヒーは、カフェインが腸を刺激し、利尿作用もあるため、水分補給にならない。冷水は、腸を冷やして蠕動運動を促し、下痢を悪化させる。刺激が少なく体を温める白湯が、最も適切である。

試験での位置づけと関連論点

脱水のサインとして、口の渇き、皮膚の乾燥や張りの低下、尿量の減少、元気がない、意識がぼんやりする、などがある。感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)の疑いがあるときは、便や嘔吐物の処理でケアする側が感染しないよう、使い捨ての手袋、エプロン、マスクを着け、次亜塩素酸ナトリウムで消毒する(厚生労働省のノロウイルスQ&Aでは、便や嘔吐物を拭き取った後の床は塩素濃度約200ppm(0.02%)、拭き取りに使ったものを捨てる袋には約1,000ppm(0.1%)が示されている)。手洗いは、石けんと流水で丁寧に行う。

現場での判断の根拠

自己判断で下痢止めの薬を使うと、感染性の場合に病原体の排出を妨げるおそれがあるため、医師や看護職員の指示を受ける。食事は、消化のよいもの(おかゆ、うどんなど)にして、脂っこいものや刺激物は控える。肛門周辺の皮膚は、便で荒れやすいため、優しく洗浄して清潔を保つ。血便、高熱、強い腹痛、水分が摂れないなどの症状があるときは、すぐに看護職員へ報告し、受診につなぐ。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題52。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題52です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。