介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題56生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・生活支援技術

次の記述のうち,良質な睡眠のための環境づくりとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題56

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「入浴は,就寝の1〜2時間前に行う」です。

お風呂に入ると体の内部の温度(深部体温)が一時的に上がりますが、その後、時間をかけて体温が下がっていく過程で自然な眠気が訪れます。就寝の1〜2時間前に入浴を済ませておくと、ちょうど寝る頃に体温が下がり、眠りにつきやすくなります。

たとえるなら、温まった体がゆっくり冷めていく過程で、自然に眠くなるタイミングを作ってあげるイメージです。

👉 覚え方:良質な睡眠のための入浴=就寝の1〜2時間前が目安。

ほかの選択肢:1日中に強度の高い運動を多く取り入れることは、過度な興奮や疲労でかえって睡眠の質を下げることがある(適度な運動が推奨される)/2夜食を就寝直前にとると、消化活動が睡眠の妨げになる/4眠気がないのに決まった時間に無理に目を閉じることは、かえって入眠困難やストレスの原因になりうる/5寝ている間も照明を明るくしておくことは、睡眠の質を低下させるため、暗い環境を保つことが望ましい。

なぜこれが正解か

正解は3。入浴を就寝の1〜2時間前に済ませておくことで、入浴による一時的な深部体温の上昇とその後の緩やかな低下という生理的な変化を利用し、体温が下がるタイミングで自然な眠気が生じやすくなるため、良質な睡眠のための環境づくりとして適切である。

各選択肢の解説

  • 1 日中に強度の高い運動を過度に多く取り入れることは、交感神経の興奮や身体的な疲労が残りやすく、かえって夜間の睡眠の質を低下させる可能性があるため、適度な強度の運動が推奨される。
  • 2 就寝直前に夜食をとると、消化器官が活発に働き続けることになり、深い睡眠を妨げる要因となる。
  • 4 眠気を感じていないにもかかわらず、無理に決まった時間に目を閉じさせることは、入眠への焦りやストレスを生み、かえって不眠を悪化させる可能性がある。
  • 5 就寝中も照明を明るくしておくことは、メラトニン(睡眠を促すホルモン)の分泌を妨げ、睡眠の質を低下させるため、寝室は適度に暗い環境を保つことが望ましい。

覚え方・ひっかけ注意

良質な睡眠のための環境づくりでは、「過度な刺激(強い運動、直前の食事、明るい照明)を避ける」「体温変化のリズムを活用する(就寝1〜2時間前の入浴)」「無理強いしない(眠くないのに寝かせようとしない)」という原則を軸に判断する。

理論的背景

入浴による睡眠の質の改善効果は、深部体温(脳や内臓の温度)のリズムに基づく生理学的なメカニズムによって説明される。人は深部体温が低下していく過程で眠気を感じやすくなるが、入浴により一時的に深部体温が上昇した後、その体温が徐々に放熱されながら低下していく過程(入浴後1〜2時間程度)が、自然な入眠のタイミングと重なることで、寝つきが良くなるとされる。逆に、就寝直前の入浴は、深部体温が下がりきらないうちに就寝することになり、かえって入眠を妨げる可能性がある。この原理は、高齢者施設における入浴時間の設定(夕方〜夜の早い時間帯に入浴し、就寝時間までに適度な間隔を設ける)にも活用される実践的な知識である。

試験での位置づけ

良質な睡眠のための環境づくりは、生活支援技術領域・こころとからだのしくみ領域(睡眠の仕組み、第36回 問28、37-102)を横断する重要テーマ。第37回 問102(午前中の日光浴)とあわせて、体内時計・体温リズムを活用した非薬物的な睡眠改善のアプローチを体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

良質な睡眠のための環境づくりには、入浴のタイミングに加え、寝室の温度・湿度管理、寝具の選択、就寝前のカフェイン・アルコール摂取を控えること(第36回 問28)等、複数の要素を組み合わせた総合的な睡眠衛生指導が重要である。

上位資格・発展

睡眠医学の分野では、深部体温リズムと睡眠の関連に関する詳細な研究(体温低下速度と入眠潜時の関係)や、高齢者施設における入浴・食事・就寝時間の最適な組み合わせの検証がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題56。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題56です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。