介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題60生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・生活支援技術

次のうち,固定式歩行器が適した利用者として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題60

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「両手の握力が保たれていて,数秒程度の立位保持ができる人」です。

固定式歩行器は、両手でしっかり持ち上げて、少し前に置き直しながら進む歩行器です。使うためには、両手でしっかり握る力と、歩行器を持ち上げている間、少しの間立っていられる力が必要です。

たとえるなら、両手でフレームを持ち上げて一歩ずつ進む動作ができるだけの力とバランスが必要な道具、というイメージです。

👉 覚え方:固定式歩行器=両手の握力+数秒の立位保持ができる人に適する。

ほかの選択肢:1対麻痺で下肢を交互に出せない人は、歩行器そのものの使用が困難な場合が多い/2患側の指関節に拘縮がある片麻痺の人は、両手でしっかり歩行器を握って持ち上げることが困難/3両上肢の筋力が弱く手関節に痛みがある人は、持ち上げる動作を要する固定式歩行器には向かず、キャスター付きの歩行器の方が適する/5右下肢に体重をかけられない人は、片側の免荷が必要で、歩行器よりも松葉杖等の使用が適する場合がある。

なぜこれが正解か

正解は4。固定式歩行器は、両手でフレームをしっかりと握り、持ち上げて前方に置き直しながら進むという操作を要するため、両手の握力が保たれており、かつフレームを持ち上げている一瞬の間、自分の脚だけで立位を保持できる(数秒程度)能力を持つ人に適した歩行補助具である。

各選択肢の解説

  • 1 対麻痺(両下肢の麻痺)があり下肢を交互に出すことができない人は、歩行器を使った歩行動作自体が困難であり、車いす等の別の移動手段がより適している。
  • 2 片麻痺があり、麻痺側(患側)の指関節に拘縮がある人は、両手でしっかりと歩行器を握って持ち上げる動作が困難であるため、固定式歩行器の使用には適さない。
  • 3 両上肢の筋力が弱く、手関節に痛みがある人は、持ち上げる動作を伴う固定式歩行器の使用が身体的負担となるため、持ち上げずに押して進められるキャスター付き歩行器(四輪歩行器等)の方が適している。
  • 5 右下肢を骨折し体重をかけられない人は、片側の下肢への荷重を避ける必要があり、歩行器よりも松葉杖等、片側の免荷に特化した歩行補助具の方が適している場合がある。

覚え方・ひっかけ注意

歩行補助具(固定式歩行器、キャスター付き歩行器、杖等)の選定は、対象者の身体機能(握力、上肢の巧緻性、立位保持能力、下肢の荷重可否)に応じて使い分ける。固定式歩行器は「持ち上げる動作」が前提となるため、両手の握力と瞬間的な立位保持能力が必要条件となる点を正確に理解する。

理論的背景

歩行器は、杖よりも支持基底面が広く安定性が高い歩行補助具で、①固定式歩行器(フレーム全体を持ち上げて前進させる、最も安定性が高いが上肢の筋力・立位保持能力を要する)、②交互式歩行器(左右のフレームを交互に動かして進む、持ち上げる動作は不要だが操作に協調性を要する)、③キャスター付き歩行器(車輪があり、押すだけで進める、上肢の筋力が弱い人や持ち上げ動作が困難な人に適する)に大別される。固定式歩行器は、両手で持ち上げて前方に置く一連の動作の間、身体を支える支持物がない状態(歩行器のみを持ち上げ、両脚だけで立つ)が瞬間的に生じるため、この間の立位バランスを保つ能力(数秒程度の立位保持能力)が必要条件となる。

試験での位置づけ

歩行補助具の種類と適応は、生活支援技術領域の頻出テーマ。第37回 問84(多点杖の3動作歩行)とあわせて、杖・歩行器それぞれの種類ごとに、対象となる身体機能の条件を正確に整理しておくことが、本問のような複数の身体状況から適切な用具を選ぶ出題への対策となる。

選択肢の発展補足

歩行器の選定にあたっては、利用者の身体機能評価(握力、上肢筋力、立位バランス)に基づき、理学療法士等の専門職が個別に適切な種類を提案することが望ましい。歩行状態の変化に応じて、固定式からキャスター付きへ、あるいはその逆へと、段階的に見直しが行われることもある。

上位資格・発展

理学療法学の専門領域では、歩行補助具の選定基準に関する詳細な身体機能評価(10m歩行テスト、Timed Up and Go テスト等)や、歩行補助具の使用による歩行効率・エネルギー消費の変化がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題60。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題60です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。