介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題66こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・こころとからだのしくみ

次の記述のうち,低栄養の高齢者にみられる症状や行動の特徴として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題66

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「偏りのある食べ方をする」です。

低栄養の高齢者は、栄養バランスが偏った食べ方をすることがあります。好きなものだけを少し食べる、決まったものしか食べない、といった食行動の変化がみられることがあります。

たとえるなら、体に必要な栄養が足りていないサインとして、食べ方に偏りが出てくるイメージです。

👉 覚え方:低栄養=食べ方の偏りに現れやすい。

ほかの選択肢:1唾液の分泌は増加ではなく低下しやすい/2腸蠕動は亢進ではなく低下しやすい/3食べこぼしは低栄養で減るのではなくむしろ増えやすい(筋力低下・巧緻性低下のため)/5体重は増えるのではなく減少する。

なぜこれが正解か

正解は4。低栄養状態にある高齢者では、食欲低下や噛む力・飲み込む力の衰え、味覚の変化等を背景に、特定の食品に偏った食べ方(好きなものだけを食べる、軟らかいものばかり選ぶ等)がみられることがあり、これは低栄養の兆候の一つとして重要な観察点となる。

各選択肢の解説

  • 1 低栄養の高齢者では、唾液分泌量はむしろ低下しやすく、口腔乾燥が生じやすい。
  • 2 低栄養状態では消化管の機能も低下しやすく、腸蠕動は亢進ではなく低下傾向を示すことが多い。
  • 3 低栄養の高齢者は、筋力低下や手指の巧緻性低下、口腔機能の低下等を背景に食べこぼしが増えやすく、「減る」という記述は実態と逆である。
  • 5 低栄養は摂取エネルギー・栄養素の不足を意味するため、体重は増加ではなく減少(るいそう)を伴うことが多い。

覚え方・ひっかけ注意

「低栄養=あらゆる機能が低下する方向」という全体的な傾向を軸に考えると、選択肢の多くが「増加・亢進」という逆方向の記述になっている誤りに気づきやすい。

理論的背景

高齢者の低栄養(PEM:タンパク質・エネルギー低栄養状態)は、加齢に伴う食欲低下(anorexia of aging)、口腔機能の低下(オーラルフレイル)、消化吸収能力の低下、社会的要因(孤食、経済的困窮)、疾患(うつ病、認知症、がん等)など複合的な要因によって生じる。低栄養はフレイル(虚弱)・サルコペニア(筋肉量減少)の主要な原因となり、要介護状態への進行や感染症・褥瘡のリスク上昇にもつながるため、早期発見・介入が重要視される。

試験での位置づけ

高齢者の低栄養の兆候(食行動の変化、体重減少、食べこぼしの増加、活動性の低下等)は、こころとからだのしくみ領域・発達と老化の理解領域を横断する頻出テーマ。低栄養のスクリーニング(MNA-SF等の評価ツール)や、フレイル・サルコペニアとの関連についても発展的に理解しておくと応用問題に対応しやすい。

選択肢の発展補足

低栄養への対応としては、栄養士による食事内容の見直し(高カロリー・高タンパクの食品の追加)、食事回数の分割(少量頻回食)、嗜好に配慮したメニュー、食事環境の調整(誰かと一緒に食べる等)が総合的に検討される。多職種(管理栄養士、歯科医師、言語聴覚士等)との連携が重要な領域である。

上位資格・発展

老年医学・栄養学の分野では、フレイル・サルコペニアの診断基準(筋力低下、歩行速度の低下、体重減少等)や、低栄養の評価指標(血清アルブミン値、BMI、体重減少率等)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、日々の食事場面の観察を通じた低栄養の早期発見の視点が実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題66。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題66です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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