介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題70こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・こころとからだのしくみ

Aさん(80 歳,男性)は,半年前から急に便秘になり,最近では排便回数が5 日に1 回程度となった。腹部は膨満していて,便は細く,血液が付着することがあるという。 次の記述のうち,Aさんの便秘に対する対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題70

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「医療機関の受診を促す」です。

Aさんの便秘は、急に始まった、腹部が張っている、便が細い、血が付くことがある、という気になるサインがそろっています。これは単なる便秘ではなく、大腸の病気が隠れている可能性があるため、まず医療機関を受診することが最優先です。

たとえるなら、いつもと違う「危険信号」が出ているときは、自己判断で対処せずすぐに専門家(医師)に診てもらう、ということです。

👉 覚え方:急な変化+血便+便が細い=まず受診を優先。

ほかの選択肢:1水分摂取・2食物繊維の摂取・3運動・4腹部マッサージは、いずれも一般的な便秘対策として有効だが、今回のような警告サイン(血液付着・便柱狭小化・急激な発症)がある場合は、まず病気の可能性を調べることが優先される。

なぜこれが正解か

正解は5。Aさんの便秘は、①半年前からの急な発症、②排便回数の著しい減少(5日に1回)、③腹部膨満、④便柱の狭小化(便が細い)、⑤血液の付着、という複数の警告サイン(アラームサイン)を伴っており、大腸がんなどの器質的疾患の可能性を否定できないため、一般的な生活指導よりも先に医療機関の受診を促すことが最も適切な対応となる。

各選択肢の解説

  • 1・2・3・4 水分摂取、食物繊維摂取、運動、腹部マッサージは、機能性便秘(器質的な病変を伴わない便秘)に対する一般的で有効な対応策だが、本事例のような警告サインがある場合は、まず器質的疾患の有無を医療機関で確認することが優先される。

覚え方・ひっかけ注意

便秘の対応を問う事例問題では、通常は「水分・繊維・運動」といった生活指導が正解になりやすいが、血便・体重減少・急激な発症・便柱狭小化等の「警告サイン(レッドフラグ)」が事例文に含まれている場合は、生活指導より先に受診勧奨を選ぶという例外パターンを必ず押さえておく。

理論的背景

便秘は機能性便秘(生活習慣・腸管運動の低下等による)と器質性便秘(大腸がん、腸閉塞等の器質的な病変による通過障害)に大別される。器質性便秘を疑う警告サイン(アラームサイン)としては、50歳以降の新規発症、急激な排便習慣の変化、血便・下血、便柱の狭小化(腸管の狭窄を示唆)、原因不明の体重減少、腹部腫瘤の触知等が知られており、これらがある場合は大腸内視鏡検査等による精査が優先される。介護福祉職は、こうした警告サインに気づいた際、安易に一般的な便秘対策を提案するのではなく、医療機関への受診につなげる判断力が求められる。

試験での位置づけ

排泄に関する観察とアセスメント(便の性状・回数・随伴症状からの異常の早期発見)は、こころとからだのしくみ領域・生活支援技術領域を横断する重要テーマ。本問のような「警告サインを見抜いて受診を優先する」判断は、正常な老化に伴う便秘との鑑別を問う応用的な出題として位置づけられる。

選択肢の発展補足

大腸がんは高齢者に多いがんの一つであり、左側結腸・直腸に発生した場合は便柱狭小化・血便といった症状が比較的早期から現れやすい。日常の排泄介助・観察を通じて、便の形状・色・付着物の変化に気づく視点は、介護福祉士の重要な役割の一つである。

上位資格・発展

消化器内科学の分野では、大腸がんの病期分類(デュークス分類・TNM分類)や、便潜血検査を用いたスクリーニングプログラム(対策型検診)等がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、日々の排泄ケアの中で「いつもと違う」変化に気づき、速やかに看護職員・家族に報告し受診につなげる視点を持つことが極めて重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題70。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題70です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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