介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題78発達と老化の理解

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・発達と老化の理解

次のうち,加齢に伴い階段を上ると息切れしやすくなる現象に関係する恒常性の機能として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題78

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「予備力」です。

「予備力」とは、いざというときのために体に備わっている「余力」のことです。若いころはこの余力が大きいので階段くらいでは息切れしませんが、年をとると余力が少なくなり、少しの負荷でも息切れしやすくなります。

たとえるなら、若い頃はガソリンタンクに余裕がたっぷりあったのが、年をとるとタンクの余裕が減って、少し走っただけでガス欠寸前になるイメージです。

👉 覚え方:階段での息切れ=加齢による予備力の低下。

ほかの選択肢:2適応力は環境変化への対応力で、直接この現象を説明するものではない/3免疫力は感染症等への抵抗力/4抵抗力はストレスへの抵抗力で免疫力と近い概念/5回復力はダメージからの回復のしやすさ。いずれも息切れという現象そのものを直接説明する概念ではない。

なぜこれが正解か

正解は1。予備力とは、通常時には使われていない身体機能の余力(心肺機能の予備能力等)を指し、加齢に伴いこの予備力が低下することで、通常なら問題のない程度の負荷(階段昇降等)でも、若い頃には感じなかった息切れなどの症状が出現しやすくなる。

各選択肢の解説

  • 2 適応力は環境の変化(温度変化等)に体を順応させる能力を指し、階段昇降時の息切れという運動負荷への反応を直接説明する概念ではない。
  • 3 免疫力は病原体等の異物から体を守る抵抗力であり、運動時の息切れとは直接関係しない。
  • 4 抵抗力は外的ストレスに対する耐性を指す概念であり、免疫力と近い意味で使われることが多く、息切れの説明には直接当てはまらない。
  • 5 回復力は疾病や損傷からの回復のしやすさを指す概念であり、運動負荷時の息切れそのものの説明ではない。

覚え方・ひっかけ注意

恒常性(ホメオスタシス)を支える機能として「予備力・適応力・回復力・防衛力(免疫力・抵抗力)」等が整理されることがあり、それぞれの機能が対応する現象(予備力=通常時に使わない余力の低下、適応力=環境変化への対応力の低下等)を区別して覚える。

理論的背景

生体の恒常性(ホメオスタシス)を維持する機能は、①予備力(通常使われていない機能の余力)、②適応力(環境変化に対応する力)、③防衛力(病原体等から身を守る免疫機能)、④回復力(ダメージからの回復力)の4つに整理されることがある。加齢に伴い、これらの機能は全般的に低下するが、特に予備力の低下は、安静時には症状として現れにくい一方、運動負荷や疾病等のストレスがかかった際に初めて顕在化する(階段昇降時の息切れ、発熱時の急激な体力消耗等)という特徴を持つ。この「安静時には正常に見えても、負荷がかかると機能低下が露呈する」という性質が、高齢者の疾患の非定型性(第38回 問79)にもつながる。

試験での位置づけ

恒常性を支える4つの機能(予備力・適応力・防衛力・回復力)の区別は発達と老化の理解領域の頻出テーマ。それぞれの機能低下が具体的にどのような現象として現れるか(予備力低下=軽い運動での息切れ、適応力低下=温度変化への対応困難=熱中症・低体温症のリスク上昇、防衛力低下=感染症にかかりやすくなる、回復力低下=病気やけがからの回復が遅くなる)を事例と結びつけて理解することが重要。

選択肢の発展補足

予備力の低下は、心肺機能だけでなく、肝臓・腎臓等の臓器機能にも共通してみられる加齢変化であり、薬物の代謝・排泄能力の低下(高齢者の薬物有害事象のリスク上昇)とも関連する重要な概念である。

上位資格・発展

老年医学の分野では、こうした予備力の低下を総合的に評価する概念として「生理的加齢変化」と「臓器予備能」の評価が重要視され、周術期リスク評価(手術に耐えられる体力があるか)等の臨床判断にも応用される。介護福祉士としては、高齢者が普段より活動性が低い、疲れやすいといった変化に気づいた際、予備力の低下という視点でアセスメントすることが実践的に有用である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題78。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題78です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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