介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題82認知症の理解

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・認知症の理解

次の記述のうち,認知症(dementia)の人への取り組みとその説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題82

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「本人ミーティングでは,当事者たちが語り合い社会に発信も行う」です。

「本人ミーティング」は、認知症になった本人たちが集まって、自分たちの思いや経験を語り合い、それを社会に向けて発信していく取り組みです。

たとえるなら、認知症になった本人たちが主役になって、自分たちの声を社会に届ける場というイメージです。

👉 覚え方:本人ミーティング=当事者が語り合い、社会に発信する場。

ほかの選択肢:2認知症初期集中支援チームは要介護認定を行わない(支援方針の検討等が役割)/3若年性認知症支援コーディネーターは診断を行わない(相談支援が役割)/4認知症疾患医療センターは地域ケア会議を開催しない(地域包括支援センターの役割)/5認知症カフェは指導者を養成する場ではなく、本人・家族・地域住民が交流する場。

なぜこれが正解か

正解は1。本人ミーティングは、認知症の本人同士が集まり、日々の暮らしの中での思いや工夫、困りごとなどを語り合い、そこで得られた声を地域づくりや施策に反映させるべく社会に発信していく取り組みであり、認知症施策推進大綱(第37回 問39)における「本人発信支援」の具体的な実践の一つとして位置づけられる。

各選択肢の解説

  • 2 認知症初期集中支援チーム(第37回 問48)は、アセスメントと初期の支援方針の検討を主な役割とし、要介護認定(市町村の認定調査・介護認定審査会による審査)そのものは行わない。
  • 3 若年性認知症支援コーディネーターは、若年性認知症の人やその家族への相談支援・関係機関との連絡調整を担うが、認知症の医学的診断を行う立場ではない。
  • 4 認知症疾患医療センター(第37回 問47)は鑑別診断・専門医療相談を主な役割とし、地域ケア会議の開催は地域包括支援センターの業務である。
  • 5 認知症カフェは、認知症の本人・家族・地域住民・専門職が気軽に集い、交流し、情報交換を行う場であり、認知症介護指導者(専門職向けの研修講師)を養成する場ではない。

覚え方・ひっかけ注意

認知症に関する各種の取り組み・機関(本人ミーティング、認知症初期集中支援チーム、若年性認知症支援コーディネーター、認知症疾患医療センター、認知症カフェ)の役割を正確に一対一対応させ、他の機関の役割と入れ替えるひっかけに注意する。

理論的背景

本人ミーティングは、認知症施策推進大綱の「共生」の理念、特に「本人発信支援」の柱を具体化する取り組みとして、市町村や地域包括支援センター、認知症の人と家族の会等が主体となって各地で開催されている(大綱は現在、認知症基本法に基づく認知症施策推進基本計画〔2024年12月3日閣議決定〕に引き継がれている)。従来、認知症に関する施策や支援のあり方は、専門職や家族が「本人のために」検討することが中心であったが、近年は「本人抜きに本人のことを決めない」という理念のもと、当事者自身が声を上げ、施策形成や地域づくりに参画する動きが重視されるようになった。認知症の人が講演やメディアでの発信を行う「希望大使」等の取り組みも、こうした流れの一環である。

試験での位置づけ

本人発信支援・本人参画の理念は認知症の理解領域の近年の重要テーマ。第37回 問39(認知症施策推進大綱)とあわせて、「認知症になっても、その人自身が主体的に社会に関わり続ける」という理念を体現する具体的な取り組み(本人ミーティング、本人大使等)を理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

本人ミーティングでの当事者の声は、地域の認知症施策(バリアフリーの推進、認知症サポーターの養成方法の改善等)や、企業・自治体のサービス開発(認知症バリアフリーな商品・サービスの開発)にも反映される事例が増えており、当事者参画型の政策形成の先進事例として注目されている。

上位資格・発展

当事者参画(ピア・サポート、当事者主権)の理念は、精神保健福祉分野や障害福祉分野でも共通して重視される考え方であり、社会福祉士試験ではより広い文脈(障害者権利条約の「私たちのことを、私たち抜きに決めないで」というスローガン等)と関連づけて扱われる。介護福祉士としては、認知症の人を「支援される客体」としてだけでなく「主体的に発信する当事者」として尊重する視点を持つことが重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題82。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題82です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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