介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題84認知症の理解

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・認知症の理解

次の記述のうち,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題84

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「記憶障害は,初期から認められる」です。

アルツハイマー型認知症は、比較的早い初期の段階から、新しいことを覚えられない記憶障害が現れ始めるのが特徴です。

たとえるなら、病気の一番早い段階から「新しいことを覚える力」が弱くなっていくということです。

👉 覚え方:アルツハイマー型認知症=記憶障害が初期から認められる。

ほかの選択肢:1新しい記憶(近時記憶)から障害され、古い記憶は比較的保たれやすい(説明が逆)/2認知機能が変動するのはレビー小体型認知症の特徴(アルツハイマー型は比較的緩やかに一貫して進行する)/3ADLの障害は重度期以降ではなく病気の進行とともに段階的に現れる/4見当識障害は中期以降に限らず比較的早期(初期後半〜中期)から現れ始めることが多い。

なぜこれが正解か

正解は5。アルツハイマー型認知症は、脳の海馬を中心とした部位から病変が始まるため、新しい情報を記憶する力(近時記憶)の障害が、病気のごく初期の段階から中核症状として認められることが最大の特徴である。

各選択肢の解説

  • 1 アルツハイマー型認知症では、新しい記憶(近時記憶)から先に障害され、昔の出来事の記憶(遠隔記憶)は比較的保たれやすいという進行パターンを示し、「古い記憶から障害され」という選択肢の記述は逆である。
  • 2 認知機能の日内変動・日差変動が特徴的なのはレビー小体型認知症であり、アルツハイマー型認知症は比較的緩やかで一貫した進行を示す。
  • 3 ADL(日常生活動作)の障害は、重度期になって突然現れるのではなく、記憶障害・遂行機能障害の進行とともに、中期以降段階的に生活の様々な場面に及んでいく。
  • 4 見当識障害(特に時間の見当識)は、中期以降に限定されず、比較的初期の段階から徐々に現れ始めることが多い。

覚え方・ひっかけ注意

アルツハイマー型認知症の進行段階(初期=近時記憶障害中心、中期=見当識障害・BPSDの顕在化、後期=ADL全般の障害)を軸に、第37回 問42(近時記憶障害は初期から)とあわせて、症状の出現順序を一貫して理解しておく。

理論的背景

アルツハイマー型認知症の記憶障害は、まず近時記憶(数分〜数日前の出来事の記憶)から障害され、進行とともに遠隔記憶(若い頃や昔の出来事の記憶)も徐々に障害されていくという「リボーの法則」に沿った進行パターンを示すことが知られている。これは、海馬(近時記憶の形成に重要な役割を果たす)が比較的早期から萎縮する一方、大脳皮質全体に及ぶ遠隔記憶の貯蔵は病初期には比較的保たれることに起因すると考えられている。この特徴により、初期のアルツハイマー型認知症の人は「昔のことはよく覚えているが、最近のことはすぐ忘れる」という様子がしばしば観察される。

試験での位置づけ

アルツハイマー型認知症の記憶障害の進行パターン(近時記憶から遠隔記憶へ)は認知症の理解領域の頻出テーマ。第37回 問42・38-84の両方で問われる中核テーマであり、症状の出現順序・進行パターンを正確に理解しておくことが得点力向上に直結する。

選択肢の発展補足

昔の記憶が比較的保たれるという特徴は、回想法(第37回 問46)が認知症ケアの有効な手法として活用される理論的根拠にもなっている。遠隔記憶を手がかりにコミュニケーションを図ることで、本人の自己肯定感や安心感を支える関わりが実践されている。

上位資格・発展

神経心理学の分野では、記憶の分類(エピソード記憶・意味記憶・手続き記憶等)ごとの障害パターンの違いや、アルツハイマー型認知症における記憶障害の詳細な神経基盤(海馬・嗅内皮質の萎縮)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、記憶障害の進行パターンを理解し、本人が保っている能力(遠隔記憶、手続き記憶等)を活かしたケアを実践する視点が重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題84。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題84です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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