問題
知的障害に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題92
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは1「障害が発達期にあらわれる」です。
知的障害は、生まれてから成長していく途中(おおむね18歳までの発達期)に、知的な機能の発達に遅れがみられることで診断される障害です。
たとえるなら、成長の過程で「考える力・理解する力」の育ち方に遅れが出てくる状態です。
👉 覚え方:知的障害=発達期(おおむね18歳まで)に現れる障害。
ほかの選択肢:2障害の原因は明らかとは限らず、原因不明のケースも多い/3一般就労が不可能というのは誤り(程度により一般就労が可能な人も多い)/4療育手帳の等級は障害支援区分ではなく知能指数(IQ)や適応行動の状態等で判定される/5運動発達の遅れを伴うこともあり、一律に伴わないとは言えない。
なぜこれが正解か
正解は1。知的障害は、知的機能の発達がおおむね18歳までの発達期に遅れを示し、その状態が持続していることを診断上の重要な要件とする障害であり、「障害が発達期にあらわれる」という説明は、この定義に合致する。
各選択肢の解説
- 2 知的障害の原因は、染色体異常(ダウン症候群等)、出生時の低酸素、周産期の感染症等、原因が特定できるケースもあるが、原因不明のケースも少なくなく、「原因は明らかである」と一律に言うことはできない。
- 3 知的障害の程度は軽度から最重度まで幅広く、軽度・中等度の知的障害がある人の中には、適切な支援のもとで一般就労を実現している人も多く、「一般就労は不可能である」という記述は誤り。
- 4 療育手帳の等級は、知能指数(IQ)や日常生活における適応行動の状態等を総合的に判定して決定されるものであり、介護保険制度における「障害支援区分」(本来は障害福祉サービスの必要度を判定する別の基準)で決めるものではない。
- 5 知的障害には運動発達の遅れを伴うケースもあり(重度の知的障害等)、「運動発達の遅れは伴わない」と一律に言うことはできない。
覚え方・ひっかけ注意
知的障害の定義(発達期に現れる、知的機能の発達の遅れ)を基本に置き、「原因は多様(不明な場合もある)」「程度は幅広い(軽度〜最重度)」「一般就労が可能な人もいる」という多様性を理解しておくことが、本問のような断定的な誤答を見抜く鍵となる。
理論的背景
知的障害の定義には国際的にも複数の基準があるが、共通する要素として、①知的機能の明らかな制約(知能指数によって測定されることが多い)、②適応行動(日常生活・社会生活上のスキル)の明らかな制約、③これらが発達期(おおむね18歳まで)に生じること、の3点が挙げられる。日本では知的障害者福祉法に明確な定義規定はないが、厚生労働省の調査等では「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態」と説明されている。療育手帳制度は都道府県・指定都市が独自の要綱に基づき運用しており、等級判定の基準(IQ、適応行動の評価等)には地域差がある点も実務上の特徴である。
試験での位置づけ
知的障害の定義(発達期に現れる、多様な原因、幅広い程度)は障害の理解領域の基礎テーマ。療育手帳制度の運用(法定制度ではなく、要綱に基づく行政サービスとして運用されている点)も、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳との制度的な違いとしてあわせて理解しておくと発展的な知識になる。
選択肢の発展補足
軽度知的障害のある人は、外見上は障害が分かりにくく、周囲の理解が得られにくいために生活上の困難(雇用契約の内容理解の困難、消費者被害に遭いやすい等)を抱えやすいことが指摘されている。就労支援(就労移行支援、就労継続支援A型・B型)や、日常生活自立支援事業(第36回 問55)等の支援制度の活用が重要となる。
上位資格・発展
特別支援教育・発達心理学の分野では、知的障害の判定基準(DSM-5における知的能力障害の診断基準:知的機能と適応機能の両面の評価)や、療育手帳制度の地域差の課題(全国統一の法定制度でないことによる支援格差)がより専門的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題92です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

