介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題93障害の理解

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・障害の理解

次のうち,後遺症によって片麻痺や言語障害を伴うことがある疾患や病態として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題93

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「脳血管障害」です。

脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)は、脳の血管に障害が起こることで、体の片側が麻痺したり(片麻痺)、言葉がうまく話せなくなったり(言語障害)する後遺症を残すことが多い病気です。

たとえるなら、脳の中で情報を伝える回路の一部が壊れてしまうことで、体の動きや言葉に障害が出るイメージです。

👉 覚え方:脳血管障害=片麻痺・言語障害を伴いやすい代表的な疾患。

ほかの選択肢:2糖尿病は主に代謝異常や神経障害・網膜症等の合併症を伴う疾患で片麻痺は典型的でない/3脊髄損傷は対麻痺や四肢麻痺を伴うが片麻痺・言語障害は典型的ではない/4慢性閉塞性肺疾患は呼吸機能障害が中心で片麻痺・言語障害は伴わない/5クローン病は消化管の炎症性疾患で片麻痺・言語障害は伴わない。

なぜこれが正解か

正解は1。脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等)は、脳の特定の部位(運動野、言語中枢等)が損傷を受けることにより、損傷部位と反対側の身体に麻痺が生じる片麻痺や、言語中枢の障害による失語症等の言語障害を後遺症として残すことが多い、代表的な疾患である。

各選択肢の解説

  • 2 糖尿病は、主に網膜症・腎症・末梢神経障害といった合併症を引き起こす疾患であり、片麻痺や言語障害を直接的な後遺症とする典型例ではない。
  • 3 脊髄損傷は、損傷部位以下の両側の運動・感覚障害(対麻痺・四肢麻痺)を引き起こす疾患であり、片側だけの麻痺(片麻痺)や言語障害を典型的な後遺症とするものではない。
  • 4 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、主に呼吸機能の障害(息切れ、慢性的な咳や痰)を引き起こす疾患であり、片麻痺・言語障害とは関連しない。
  • 5 クローン病(第37回 問51)は消化管の炎症性疾患であり、片麻痺・言語障害とは関連しない。

覚え方・ひっかけ注意

「片麻痺(体の片側の麻痺)」というキーワードが出たら脳血管障害(脳の一側の損傷)を第一に想起する。脊髄損傷は左右対称の麻痺(対麻痺・四肢麻痺)である点で、脳血管障害の片麻痺とは病態が異なることを明確に区別する。

理論的背景

脳血管障害は、脳の血管が詰まる(脳梗塞)、破れる(脳出血、くも膜下出血)ことにより脳組織への血流が障害され、その部位が担う機能に応じた症状(片麻痺、感覚障害、失語症、半側空間無視、嚥下障害等)が後遺症として残る。大脳の一側(左右どちらか)に病変が生じると、錐体路(運動の指令を伝える神経路)が延髄で交差する解剖学的特徴により、病変と反対側の身体に麻痺が生じる(右脳の障害→左片麻痺、左脳の障害→右片麻痺)。言語中枢(ブローカ野・ウェルニッケ野)は多くの人で左半球に存在するため、左脳の脳血管障害では失語症を伴いやすい。

試験での位置づけ

脳血管障害の病態と後遺症は障害の理解領域・こころとからだのしくみ領域を横断する頻出テーマ。片麻痺の側と病変部位の関係(左右の交差)、失語症のタイプ(運動性失語=ブローカ失語、感覚性失語=ウェルニッケ失語)といった発展知識もあわせて理解しておくと応用問題に強くなる。

選択肢の発展補足

脳血管障害のリハビリテーションは、急性期(発症直後)、回復期(集中的な機能回復訓練)、維持期(生活期、在宅・施設での機能維持)という段階を経て行われ、介護福祉士は主に回復期後半から維持期のケアに関わることが多い。片麻痺のある利用者への介護技術(患側・健側を意識した移乗・更衣介助等)は生活支援技術領域の重要テーマとも直結する。

上位資格・発展

脳神経外科学・リハビリテーション医学の分野では、脳血管障害の病型分類(アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞等)や、失語症の詳細な分類(全失語、健忘失語等)がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題93。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題93です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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