問題
気管カニューレの構造等に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題102
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「サイドチューブから、カフの上部の貯留物を吸引することができる」です。
気管カニューレには「サイドチューブ」という細い管が付いているタイプがあり、そこから、カフ(風船のような部分)の上にたまった分泌物を取り除くことができます。
たとえるなら、排水溝の手前にゴミ受けがあって、そこにたまったゴミだけを別ルートで取り出せる仕組みのようなイメージです。
👉 覚え方:「サイドチューブ=カフの上のたまり水を抜く道」。
ほかの選択肢:1 カニューレが入っているのは咽頭ではなく気管(のどの下の方)/2 カニューレは定期的に交換が必要な器具/3 カフはカニューレの上端ではなく先の方(気管の中)についている/4 カフに入れるのは水ではなく空気が一般的。
なぜこれが正解か
正解は5。カフ上部吸引機能付きの気管カニューレには、カフ(気管内でカニューレを固定・密閉する風船状の部分)の上部にたまった分泌物を、専用のサイドチューブから吸引・除去できる構造がある。
各選択肢の解説
- 1 気管カニューレは咽頭ではなく、気管切開孔を通じて気管内に留置される器具である。
- 2 気管カニューレは、材質の劣化や閉塞・感染予防の観点から定期的な交換が必要な器具である。
- 3 カフはカニューレの上端(開口部側)ではなく、先端付近(気管内側)に位置する。
- 4 カフを膨らませるために注入するのは、滅菌蒸留水ではなく空気が一般的である。
覚え方・ひっかけ注意
「カニューレの部位(上端/先端)」「カフに入れるもの(水/空気)」「留置部位(咽頭/気管)」の入れ替えがひっかけの典型。気管切開に関する器具は図で構造をイメージしながら覚えると混同しにくい。
気管カニューレとは
気管カニューレは、気管切開によって作った孔(気管切開孔)から気管内に入れておく管である。呼吸の通り道を確保し、痰を吸引しやすくする。介護福祉士は、気管カニューレの内部の喀痰吸引を行える(社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第1条第3号)。カニューレの入れ替えや位置の調整は行えない。
5が正しい理由
カフ上部吸引機能のあるカニューレでは、サイドチューブにつながるラインがカフの上部に開口している。カフの上にたまった唾液などの分泌物が気管の奥に垂れ込むのを減らす目的で設けられ、サイドチューブから吸引できる。
誤りの選択肢の論点
- 1 カニューレは咽頭ではなく、気管に留置される。
- 2 カニューレは分泌物が付着して詰まったり、劣化したりするため、定期的な交換が必要である。交換は医師や看護職員が行う。
- 3 カフは、気管内に入っているカニューレの先端寄りにある風船状の部分である。上端ではない。
- 4 カフには、一般に空気を入れて膨らませる。滅菌蒸留水を入れるものではない。
カフの働き
カフは、気管の壁とカニューレのすき間をふさぎ、人工呼吸中の空気漏れや誤嚥を防ぐ。カフの圧が高すぎると気管粘膜が傷つき、低すぎると誤嚥や空気漏れが起こる。カフ圧の管理は看護職員の役割であり、介護福祉士は異常に気づいたら報告する立場である。
気管切開の利用者のケア
鼻や口を通らないため、吸い込む空気の加温・加湿が不足しやすく、痰が固くなりやすい。吸引では、カニューレの内部までの範囲にとどめる。カニューレが抜けかけている、息苦しそうなどのときは、すぐに看護職員や医師に連絡する。緊急時の連絡方法をあらかじめ定めておくことは、登録基準に含まれる(同規則第26条の3第1項第5号)。
※カフ圧の調整、サイドチューブの吸引の扱いは、医師と看護職員の指示と手順に従うこと。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題102です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

