問題
次の記述のうち,介護計画の実施に関するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題108
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「利用者に支援内容を説明して同意を得る」です。
介護計画に沿って実際に支援を行うときは、まずその内容を利用者本人にきちんと説明し、「これでいいですよ」という同意を得てから進めることが基本です。
たとえるなら、いきなり実行するのではなく、まず本人にしっかり説明して納得してもらってから始めるイメージです。
👉 覚え方:介護計画の実施=まず利用者に説明して同意を得る。
ほかの選択肢:1利用者の実践状況は評価日にまとめてではなく、日々の記録として継続的に残す/2介護福祉職が結果に満足できるまで実践を続けることは、あらかじめ設定した評価基準・目標に基づく評価のプロセスを無視した対応/3介護福祉職の実践経験を積むことを目的にすることは、本来の目的(利用者支援)とは異なる/4他職種が立案した介護計画をそのままチームで実践するというのは、介護計画自体が介護福祉職を中心に利用者のアセスメントに基づき立案されるものであるという原則と異なる。
なぜこれが正解か
正解は5。介護計画を実施する際は、その支援内容を利用者本人にわかりやすく説明し、本人からの同意(インフォームドコンセント)を得た上で実施することが、利用者の自己決定権を尊重する介護過程の基本原則である。
各選択肢の解説
- 1 利用者の実践状況(支援の実施経過、利用者の反応等)は、評価日にまとめて記録するのではなく、日々の介護記録として継続的に残すことが、正確なモニタリングと評価のために重要である。
- 2 介護福祉職が「結果に満足できるまで」という主観的な基準で実践を続けることは、あらかじめ設定した客観的な評価基準・目標に基づいて評価を行うという原則に反する。
- 3 介護計画の実施は、介護福祉職の実践経験の蓄積を目的とするものではなく、あくまで利用者の生活課題の解決・自立支援を目的とする。
- 4 介護計画は、他職種が一方的に立案するものではなく、介護福祉職を中心にアセスメントに基づいて立案されるものであり、「他職種が立案した計画をチームで実践する」という記述はこの原則と異なる。
覚え方・ひっかけ注意
介護計画の実施に関する設問では、「利用者への説明・同意なく実行する」「介護福祉職側の基準・都合を優先する」といった選択肢は誤答になりやすい。「利用者への丁寧な説明と同意の取得」という原則が正解の軸となる。
理論的背景
介護計画の実施段階は、単に計画通りに支援を機械的に遂行することではなく、実施の都度、利用者に支援内容を説明し、同意を得るというプロセスを重視する。これは、利用者の自己決定権を尊重する介護の基本理念(第36回 問65の誠実義務等)に基づくものであり、事前に立案された計画であっても、その日その日の利用者の状態や意向を確認しながら柔軟に実施することが求められる。実施中の利用者の反応・状況変化は、日々の記録として蓄積され、これが後の評価(第37回 問108)や再アセスメントの重要な材料となる。介護計画は、介護福祉職が中心となり、利用者のアセスメントに基づいて立案するものであり、多職種の意見を参考にしつつも、他職種が一方的に作成した計画をそのまま実行するという構図ではない点も、チームアプローチ(第37回 問71)における役割分担の理解として重要である。
試験での位置づけ
介護計画の実施段階における留意点は、介護過程領域の頻出テーマ。第38回 問107(短期目標の設定)、37-108(評価の説明)とあわせて、介護過程の一連のプロセス(アセスメント→計画立案→実施→評価)それぞれの段階での原則を体系的に理解しておくことが重要。
選択肢の発展補足
支援内容の説明と同意の取得は、単なる形式的な手続きではなく、利用者が自らの生活に関する意思決定に主体的に関わる機会として、丁寧に行われるべきプロセスである。
上位資格・発展
ソーシャルワーク実践論の分野では、インフォームドコンセントの理念を援助過程全体に貫徹させる実践技法(契約段階での合意形成、援助関係における対等性の確保)がより体系的に扱われる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題108です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

