介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題77発達と老化の理解

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・発達と老化の理解

Aさん(22 歳,女性)は,施設で介護福祉職として勤務し,食事や睡眠を工夫しながら,一人暮らしをしている。日々の生活や勤務状況に問題はない。職場にAさんと年齢の近い介護福祉職はおらず,休憩時間や休みの日も一人で過ごしている。Aさんは,「自分の仕事ぶりを上司に認めてほしいという気持ちはない。それよりも,仕事やそれ以外のことを深く話せる同年代の同僚がほしい」と思っている。 次のマズロー(Maslow, A.H.)の欲求階層説の各段階のうち,Aさんの現在の気持ちが当てはまるものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題77

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「所属・愛情欲求」です。

Aさんは「上司に認めてほしい気持ちはない」と言っていて、それよりも「深く話せる同年代の仲間がほしい」と感じています。これは、誰かに認められたい気持ち(承認欲求)ではなく、仲間とのつながりを求める気持ち(所属・愛情欲求)です。

たとえるなら、評価されたいわけではなく、「一緒にいて心を許せる仲間が欲しい」という気持ちです。

👉 覚え方:仲間・つながりを求める気持ち=所属・愛情欲求。

ほかの選択肢:1生理的欲求は食事・睡眠等の基本的な欲求/3安全欲求は身の安全・安定を求める欲求/4承認欲求はAさん自身が「求めていない」と明言している欲求/5自己実現欲求は自分の可能性を発揮したいという欲求で、今回の悩みとは異なる。

なぜこれが正解か

正解は2。Aさんは「自分の仕事ぶりを上司に認めてほしいという気持ちはない」と承認欲求を明確に否定し、代わりに「深く話せる同年代の同僚がほしい」という、仲間とのつながり・帰属を求める気持ちを述べている。これはマズローの欲求階層説における所属・愛情欲求に該当する。

各選択肢の解説

  • 1 生理的欲求は食事・睡眠・排泄等、生命維持に直結する最も基礎的な欲求であり、Aさんの訴えとは異なる。
  • 3 安全欲求は身の安全や経済的・雇用的な安定を求める欲求であり、Aさんの生活・勤務状況に問題はないと事例文にあることからも、この段階の欲求が満たされていないわけではない。
  • 4 承認欲求は他者からの評価・尊重を求める欲求であり、Aさん自身が「求めていない」と明言しているため該当しない。
  • 5 自己実現欲求は自分の可能性・能力を最大限発揮したいという欲求であり、Aさんが訴える「深く話せる仲間がほしい」という内容とは異なる。

覚え方・ひっかけ注意

欲求階層説は「生理的→安全→所属愛情→承認→自己実現」の順に並ぶが、本人が明確に否定している欲求(承認欲求)を選ばないよう、事例文の言葉を正確に読み取ることが重要。「認めてほしいわけではない」=承認欲求の否定、「深く話せる仲間がほしい」=所属・愛情欲求の表出、という対応を丁寧に確認する。

理論的背景

マズローの欲求階層説において、所属・愛情欲求(社会的欲求)は、家族・友人・職場等の集団に属し、愛情や仲間意識を得たいという欲求であり、生理的欲求・安全欲求という基礎的な欲求が満たされた後に生じるとされる。承認欲求はさらにその上位に位置し、他者からの評価・尊敬を得たいという欲求であるため、所属・愛情欲求が満たされていない段階では承認欲求への関心が相対的に薄いことも心理学的に整合的である。本事例のAさんは、職場に同世代の同僚がおらず、休憩・休日も一人で過ごしているという社会的孤立の状況にあり、これが所属・愛情欲求の未充足という形で表れていると解釈できる。

試験での位置づけ

マズローの欲求階層説を事例に当てはめる出題は、こころとからだのしくみ領域(第36回 問19)・発達と老化の理解領域の双方で頻出。本人の発言や状況から、どの階層の欲求が満たされていない(あるいは求められている)のかを正確に読み取る力が求められる。

選択肢の発展補足

職場における孤立(同僚との深い関係構築の機会の少なさ)は、新人・若手職員のメンタルヘルスやバーンアウト(第36回 問5等)のリスク要因にもなりうる。組織としては、メンター制度や同期・同世代同士の交流機会の創出等が、所属・愛情欲求を満たすための支援策として考えられる。

上位資格・発展

組織心理学・産業カウンセリングの分野では、職場における社会的サポート(同僚からの情緒的サポート)の重要性がバーンアウト予防・職務満足度の観点からより体系的に研究されている。介護福祉士自身の職場環境においても、同世代の同僚とのつながりを支える組織的な配慮が、人材定着の観点から重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題77。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題77です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

この問題の関連トピック

  • こころとからだのしくみ
  • パートB

関連する問題

ページの先頭へ