介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題76発達と老化の理解

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・発達と老化の理解

高齢者のセクシュアリティ(sexuality)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題76

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「女性は,高齢になると性交痛を感じやすくなる」です。

女性は年齢を重ねて閉経すると、女性ホルモンの分泌が減り、腟の粘膜が薄く乾燥しやすくなります。これにより性交時に痛みを感じやすくなることがあります。

たとえるなら、体の中の「うるおい」を保つホルモンが減ることで、粘膜がデリケートになりやすいということです。

👉 覚え方:閉経後の女性=ホルモン低下で性交痛を感じやすくなる。

ほかの選択肢:1高齢になっても性への関心が完全になくなるわけではない/2男性も加齢とともに男性ホルモンの分泌は徐々に低下する(維持されるは誤り)/4生殖機能を失ってもセクシュアリティ(親密さや愛情表現を含む広い概念)は失われるわけではない/5高齢者の性的欲求のあり方には性差がみられる。

なぜこれが正解か

正解は3。女性は閉経に伴いエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が低下し、腟粘膜の萎縮・乾燥(萎縮性腟炎等)が生じやすくなることから、高齢期には性交痛を感じやすくなる傾向がある。

各選択肢の解説

  • 1 高齢になっても性的な関心・欲求が完全になくなるわけではなく、個人差はあるものの生涯にわたって存在しうるものとされる。
  • 2 男性は加齢とともにテストステロン(男性ホルモン)の分泌が緩やかに低下していく(LOH症候群等)ため、「維持される」という記述は誤り。
  • 4 生殖機能(妊娠・出産に関わる機能)を失っても、親密さや愛情表現、自己のアイデンティティに関わる広い概念であるセクシュアリティそのものは失われるわけではない。
  • 5 高齢者の性的欲求のあり方や表現には男女で違いがみられるとされ、「性差がみられない」という記述は正確でない。

覚え方・ひっかけ注意

高齢者のセクシュアリティに関する出題では、「高齢者は性に関心がない」「生殖機能の喪失=セクシュアリティの喪失」といった誤解・偏見を否定する方向の選択肢が正解になりやすい。加齢に伴うホルモン変化(女性の性交痛の要因等)という生理学的事実は正しい知識として押さえる。

理論的背景

セクシュアリティとは、性行為や生殖機能にとどまらず、親密さ、愛情表現、自己のアイデンティティやジェンダーに関わる人間の根源的な欲求・表現を包括する広い概念である。高齢期においても、身体的な性機能の変化(女性の閉経に伴うエストロゲン低下による腟の萎縮・乾燥、男性の加齢男性性腺機能低下症候群:LOH症候群によるテストステロン低下)はあるものの、親密な関係性への欲求やセクシュアリティそのものは維持される。介護施設等では、高齢者のセクシュアリティが「存在しないもの」として軽視されがちな傾向(エイジズムの一形態)があり、その人らしさ・尊厳の一部として尊重する視点が近年重視されている。

試験での位置づけ

高齢者のセクシュアリティは発達と老化の理解領域・人間の尊厳と自立領域を横断する重要テーマ。「高齢者に性はない」という偏見(誤った認識)を否定し、生理学的な変化(女性の腟の萎縮等)と心理社会的な側面(親密さへの欲求の継続)を区別して理解することが求められる。

選択肢の発展補足

介護施設における高齢者のセクシュアリティへの配慮としては、プライバシーの確保、夫婦間の面会・宿泊の配慮、性的な話題への適切な対応(タブー視せず、かつ節度をもって対応する)等が実践的な課題となる。認知症高齢者にみられる性的な言動への対応も、疾患による症状として理解しつつ、他者の尊厳を守る対応が求められる複雑な領域である。

上位資格・発展

老年看護学・老年医学の分野では、萎縮性腟炎への医療的対応(ホルモン補充療法等)や、LOH症候群の診断・治療がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、高齢者のセクシュアリティを人間の尊厳の一部として理解し、偏見なく向き合う姿勢を持つことが求められる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題76。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題76です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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