介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題61こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・こころとからだのしくみ

次のうち,比較的短い時間に限られる大きな感情の動きに該当するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題61

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「情動」です。

「情動」は、怒り・喜び・恐怖など、比較的短い時間だけ強く現れる感情の動きのことです。

たとえるなら、驚いたときにドキッとする、怒ったときにカッとなる、そんな「一時的で強い」感情の波が情動です。

👉 覚え方:短時間で強い感情の動き=情動。

ほかの選択肢:1条件づけは学習の仕組み(心理学用語)/2短期記憶は一時的に保持される記憶の種類/3気分は情動よりも弱く長く続く感情の状態/4思考は考えること(認知機能)。いずれも「短い時間の大きな感情の動き」の定義には当てはまらない。

なぜこれが正解か

正解は5。情動(emotion)とは、怒り・喜び・恐怖・悲しみなど、比較的短時間に生じる強い感情の動きを指す心理学用語であり、身体反応(心拍数の変化、発汗等)を伴うことが多い。

各選択肢の解説

  • 1 条件づけは、特定の刺激と反応が結びつく学習のメカニズム(古典的条件づけ・オペラント条件づけ)を指す用語であり、感情そのものの定義ではない。
  • 2 短期記憶は、数十秒程度の短時間だけ保持される記憶の種類を指す用語であり、感情とは異なる認知機能の概念。
  • 3 気分(mood)は、情動と異なり、特定の対象や原因が明確でなく、比較的弱いが持続時間が長い感情状態を指す。
  • 4 思考は、判断・推論・問題解決等の認知的な精神活動を指し、感情の動きとは区別される。

覚え方・ひっかけ注意

「情動=強くて短い」「気分=弱くて長い」という持続時間と強度の対比で情動と気分を区別する。心理学用語(条件づけ・短期記憶・思考)と感情に関する用語(情動・気分)を混同しないよう注意する。

理論的背景

心理学では、感情(feeling)を広い総称として、その中を持続の長さや強さ、原因の明確さで分けて考える。情動(emotion)は、怒り・恐怖・喜び・悲しみなど、特定の刺激に対して急に起こる強い感情の動きで、比較的短時間で収まる。顔の表情の変化や行動(表出)、心拍数の増加や発汗といった身体の反応を伴う。気分(mood)は、原因がはっきりしないまま、弱い状態が長く続く感情で、「なんとなく憂うつ」「爽快」といった状態である。

選択肢の掘り下げ

条件づけは、刺激と反応が結びつく学習の仕組みで、パブロフの古典的条件づけや、スキナーのオペラント条件づけがある。感情そのものを指す言葉ではない。短期記憶は、数十秒程度、限られた量の情報を保持する記憶で、感情ではなく記憶の分類である。思考は、判断・推論・問題解決など、情報を処理する認知活動である。「気分」は感情を表す語であるため選びやすいが、「比較的短い時間」「大きな」という条件に合わない。強さと持続時間の2点で情動と気分を分けるのが本問の核心である。

試験での位置づけと関連論点

情動の理論としては、身体の反応が先に起こりそれを感じ取ることで情動が生じるとするジェームズ=ランゲ説と、身体反応と情動体験が同時に起こるとするキャノン=バード説が知られる。エクマンは、表情の研究から、喜び・悲しみ・怒り・恐れ・嫌悪・驚きを基本的な情動とした。

現場での判断の根拠

脳血管障害の後などには、ささいなことで泣いたり笑ったりし、感情の抑えがきかなくなる感情(情動)失禁がみられることがある。本人の性格や心の弱さの問題ではなく、脳の障害による症状であると理解し、否定せずに落ち着ける環境を整える。また、利用者の怒りや不安は、その人にとっての理由がある情動の表れと受け止め、背景を探る姿勢がケアの質を左右する。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題61。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題61です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。