問題
次の記述のうち,人の動作時に収縮する筋肉に関する説明として,適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題64
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは1「立位を保持するときは大殿筋が収縮する」です。
お尻の大きな筋肉(大殿筋)は、立っているときに骨盤を安定させて体をまっすぐに支える働きをしています。
たとえるなら、体を支える「土台の筋肉」がお尻の大殿筋で、立っている間ずっと働いてくれているイメージです。
👉 覚え方:立位保持=大殿筋が支える。
ほかの選択肢:2膝の屈曲は大腿四頭筋ではなくハムストリングス(もも裏の筋肉)が収縮/3肘の屈曲は上腕三頭筋ではなく上腕二頭筋(力こぶの筋肉)が収縮/4肩関節の内転は三角筋ではなく大胸筋・広背筋等が収縮/5足関節の底屈(つま先立ちの動き)は前脛骨筋ではなくふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が収縮。
なぜこれが正解か
正解は1。大殿筋は股関節の伸展・外旋を担う大きな筋肉で、立位を保持する際に骨盤の前傾を防ぎ、体幹をまっすぐに保つために収縮する(股関節の伸筋として抗重力筋の役割を果たす)。
各選択肢の解説
- 2 膝の屈曲(膝を曲げる動作)は、膝関節の伸展を担う大腿四頭筋ではなく、屈曲を担うハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)が収縮する。
- 3 肘の屈曲(肘を曲げる動作)は、伸展を担う上腕三頭筋ではなく、屈曲を担う上腕二頭筋(いわゆる力こぶの筋肉)が収縮する。
- 4 肩関節の内転(腕を体に近づける動作)は、外転を主に担う三角筋ではなく、大胸筋・広背筋等が収縮する。
- 5 足関節の底屈(つま先を下げる動作)は、背屈を担う前脛骨筋ではなく、下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)が収縮する。
覚え方・ひっかけ注意
「屈筋と伸筋」「主動作筋と拮抗筋」の対になる筋肉の名称を入れ替えるのが本問全体のひっかけパターン。大殿筋=股関節伸展、ハムストリングス=膝屈曲、上腕二頭筋=肘屈曲、三角筋=肩外転、下腿三頭筋=足底屈、という代表的な組み合わせを正確に覚える。
理論的背景
関節の動きは、動かす側の筋(主動作筋)と、反対の動きをする拮抗筋の組み合わせで生まれる。立位は、重力に逆らって姿勢を保つ抗重力筋(脊柱起立筋、大殿筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋など)が持続して働くことで保たれる。大殿筋は股関節の伸展(脚を後ろに引く)と外旋を担う、体で最も大きな筋の一つで、立ち上がりや階段の上り、立位で骨盤が前に倒れないよう支える場面で強く働く。
選択肢の掘り下げ
それぞれの関節運動と筋の組み合わせを整理する。膝の屈曲は、大腿の後ろ側にあるハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)が働き、前側の大腿四頭筋は膝の伸展を担う。肘の屈曲は上腕二頭筋(と上腕筋・腕橈骨筋)が働き、上腕三頭筋は伸展を担う。肩関節の内転(腕を体に引き寄せる)は大胸筋・広背筋・大円筋などで、三角筋は主に腕を横へ上げる外転の筋である。足関節の底屈(つま先を下げる)は、腓腹筋とヒラメ筋からなる下腿三頭筋で、前脛骨筋は背屈(つま先を上げる)を担う。選択肢の2〜5はいずれも、拮抗する筋と取り違えさせる型で、正答は動作と筋が合っている1だけである。
試験での位置づけと関連論点
中殿筋は股関節の外転を担い、弱ると片脚立ちで骨盤が反対側に下がる(トレンデレンブルグ徴候)。腸腰筋は股関節の屈曲を担い、歩行で脚を前へ出す。筋の収縮の種類(等張性・等尺性)、筋力の維持に関する廃用症候群も合わせて整理したい。
現場での判断の根拠
高齢者では、加齢や活動量の低下で筋量が減る(サルコペニア)ため、立ち上がりや歩行で必要な大殿筋・大腿四頭筋・下腿三頭筋の維持が転倒予防の中心になる。足関節の背屈力が落ちるとつま先が上がらず、つまずきやすくなる。移乗では、上体を前に傾けてお尻を浮かせる動作を促し、本人の筋力を活かして介助量を減らす。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題64です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

