問題
次の記述のうち,脳のしくみとその働きとして,適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題62
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは3「セロトニンは,神経伝達物質の1つである」です。
セロトニンは、脳の中で情報を伝えるための物質(神経伝達物質)の一つで、気分の安定などに関わっています。
たとえるなら、脳の神経細胞同士が会話するときに使う「伝言メモ」の一種がセロトニンです。
👉 覚え方:セロトニン=神経伝達物質の代表例(気分の安定に関わる)。
ほかの選択肢:1神経細胞ではなく神経膠細胞(グリア細胞)が神経細胞を支える(説明が逆)/2情報伝達をつかさどるのは神経膠細胞ではなく神経細胞(ニューロン)/4運動野があるのは頭頂葉ではなく前頭葉/5海馬がつかさどるのは視覚ではなく記憶。
なぜこれが正解か
正解は3。セロトニンは、ドパミン・ノルアドレナリン等と並ぶ代表的な神経伝達物質の一つで、気分の調節、睡眠、食欲などに関与することが知られている。
各選択肢の解説
- 1 神経細胞(ニューロン)を支持・保護し、栄養供給等を行うのは神経膠細胞(グリア細胞)の役割であり、選択肢の主語と述語の関係が逆になっている。
- 2 情報伝達(電気信号の伝導・シナプスでの神経伝達物質の放出)をつかさどるのは神経細胞(ニューロン)であり、神経膠細胞は主に神経細胞の支持・栄養供給・修復等の補助的機能を担う。
- 4 運動野(随意運動の指令を出す領域)は頭頂葉ではなく前頭葉に存在する。頭頂葉には主に感覚野(体性感覚)が存在する。
- 5 海馬がつかさどるのは視覚ではなく、主に記憶(特に新しい情報の記銘・固定化)の機能である。視覚をつかさどるのは後頭葉(視覚野)である。
覚え方・ひっかけ注意
「神経細胞=情報伝達」「神経膠細胞=支持・栄養」という役割の主客が入れ替わったひっかけ、「前頭葉=運動野/頭頂葉=感覚野/後頭葉=視覚野/側頭葉=聴覚野」という大脳皮質の機能局在、「海馬=記憶」という対応関係を正確に押さえる。
理論的背景
神経系は神経細胞(ニューロン)と神経膠細胞(グリア細胞)から構成され、ニューロンが電気信号(活動電位)とシナプスでの神経伝達物質の放出により情報を伝達するのに対し、グリア細胞(アストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイト等)はニューロンへの栄養供給、老廃物の除去、髄鞘の形成(情報伝導の高速化)、免疫機能等を担い、ニューロンの数倍存在するとされる。セロトニンは主に脳幹の縫線核で産生され、気分の安定・睡眠・体温調節・食欲等、多岐にわたる機能に関与し、セロトニンの機能低下はうつ病の病態と関連するとされる(選択的セロトニン再取り込み阻害薬=SSRIの薬理学的根拠)。
試験での位置づけ
神経系の基礎(ニューロンとグリア細胞の違い、大脳皮質の機能局在、神経伝達物質の種類と作用)は、こころとからだのしくみ領域・認知症の理解領域で頻出。前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉それぞれの機能を一覧で整理し、扁桃体・海馬・視床下部といった大脳辺縁系の部位ともあわせて体系的に学習すると効率的。
選択肢の発展補足
セロトニンのほか、ドパミン(快感・意欲、パーキンソン病との関連)、アセチルコリン(記憶、副交感神経の伝達物質、アルツハイマー型認知症との関連)、GABA(抑制性の神経伝達物質、抗不安薬の作用機序)等の代表的な神経伝達物質を整理しておくと、精神疾患・認知症の薬物療法の理解にもつながる。
上位資格・発展
神経科学・精神薬理学の分野では、モノアミン仮説(うつ病はセロトニン・ノルアドレナリン等のモノアミン系神経伝達物質の機能低下による、とする仮説)や、抗うつ薬の作用機序(SSRI、SNRI等)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、まず脳の基本構造と神経伝達の仕組みを大枠で理解しておくことが認知症ケア等の実践知識の土台となる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題62です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

