介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題55生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・生活支援技術

Aさん(82 歳,女性,要介護1 )は,訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1 回利用し,生活援助を受けながら,自宅で一人暮らしをしている。調理はAさん本人が行うなど,できることは自分で行いたいと思っている。ある日,訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんから買物リストを渡されて,近くのスーパーで食材を購入してきた。 次の記述のうち,Aさんへの生活援助における訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題55

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「購入した食材で調理しにくいものがないか,Aさんに確認した」です。

Aさんは「できることは自分で行いたい」と思っている人です。買ってきた食材について、調理しやすいかどうかをAさん本人に確認することは、その後Aさんが自分で調理をする際の支援につながり、本人の意向を尊重した対応といえます。

たとえるなら、買い物を代わりにするだけでなく、その後の「自分でやりたい」という気持ちも大切にしてあげるイメージです。

👉 覚え方:自分でできることを大切にしたい利用者=本人への確認を丁寧に行う。

ほかの選択肢:1リストより多く購入することは、本人の意向や予算を無視した独断的な対応/2おつり・レシート・食材の確認をすべてAさんに任せることは、購入者としての訪問介護員の報告責任を放棄している/3賞味期限切れの食材を訪問介護員の判断で廃棄することは、本人の意向を確認しない不適切な対応/4買い物リストを訪問介護員が書くことを提案するのは、Aさんの「自分でできることは自分で行いたい」という意向に反する。

なぜこれが正解か

正解は5。「できることは自分で行いたい」という意向を持つAさんへの生活援助では、購入してきた食材について、調理のしやすさを本人に確認することで、その後の調理という本人が主体的に行う活動を支援し、自立を尊重した関わりとなる。

各選択肢の解説

  • 1 依頼されたリストの数より多く食材を購入することは、価格の安さを理由にした訪問介護員の独断的な判断であり、Aさんの意向や予算を無視した不適切な対応である。
  • 2 おつりやレシート、購入した食材の確認をすべてAさんに任せることは、買い物を代行した訪問介護員としての説明責任・報告義務を果たしておらず、金銭の取り扱いに関する透明性を欠く対応である。
  • 3 冷蔵庫内の賞味期限切れの食材を、訪問介護員が自己判断で廃棄することは、Aさんの意向を確認せずに行う不適切な対応であり、まず本人に確認すべきである。
  • 4 買い物リストの作成を今後訪問介護員が行うことを提案することは、「調理はAさん本人が行うなど、できることは自分で行いたい」というAさんの意向・自立心に反する対応である。

覚え方・ひっかけ注意

本人が「自分でできることは自分で行いたい」と明言している事例では、訪問介護員が先回りして代行・判断する選択肢はいずれも誤答になりやすい。「本人への確認・報告」を丁寧に行い、本人の主体性を支える対応が正解の軸となる。

理論的背景

訪問介護における生活援助(第37回 問68、37-96)は、単なる家事の代行ではなく、利用者の自立支援・自己決定の尊重を基本理念とする。特に、Aさんのように「できることは自分で行いたい」という明確な意向を持つ利用者への支援では、訪問介護員が先回りして判断・代行することは、本人の主体性や生活の質を損なうリスクがある。買い物代行後の食材確認は、購入した物品の透明性を確保する(金銭管理上の説明責任)とともに、その後のAさん自身の調理活動を円滑にするための橋渡しとしての意味を持つ。これは、第36回 問97(見守り的援助)とも共通する「利用者の主体的な活動を、介護者が支える」という自立支援の理念の実践例である。

試験での位置づけ

訪問介護の生活援助における自立支援の視点は、生活支援技術領域の頻出テーマ。第37回 問68(訪問介護のサービス範囲)、36-97(見守り的援助)とあわせて、「本人ができることは本人に委ね、介護者は確認・支援にとどめる」という一貫した原則を理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

買い物代行における金銭管理の透明性(レシート・おつりの確認と報告)は、利用者・家族との信頼関係を保つ上でも極めて重要であり、訪問介護の基本的な業務マナーとして徹底されるべき事項である。

上位資格・発展

サービス提供責任者の実務では、訪問介護計画(第38回 問9)の中に、こうした自立支援の視点(本人ができることの明確化、支援の範囲の設定)を具体的に落とし込み、訪問介護員への指導・助言を行う役割を担う。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題55。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題55です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。