介護福祉士

介護福祉士 第38回 問題58生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年1月25日(日)実施・生活支援技術

次の記述のうち,介護老人福祉施設で,終末期にある利用者とその家族に行う介護福祉職の支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題58

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「好きなものや食べたいものがある場合は,家族に持ってきてもらう」です。

終末期には、その人が「食べたい」と思うものを口にできることが、大きな喜びや安らぎにつながります。家族に好きなものを持ってきてもらうことで、本人の願いを叶え、家族も何かできることがあるという気持ちを持つことができます。

たとえるなら、最期まで「その人らしい楽しみ」を大切にし、家族もその一部を担えるようにするイメージです。

👉 覚え方:終末期ケア=本人の好きなもの・食べたいものを大切にする。

ほかの選択肢:1家族に面会を控えてもらうことは、終末期に大切な家族との時間を奪うことになり不適切/2家族との関係が良好でない場合も、状況に応じた配慮のもとで連絡を絶つべきではない/4苦痛を訴える本人に対して家族から激励してもらうことは、本人の苦痛をそのまま受け止める姿勢とは逆の対応になりかねない/5体調の変化を家族に伝えないことは、家族が心の準備をする機会を奪う不誠実な対応。

なぜこれが正解か

正解は3。終末期にある利用者が好きなものや食べたいものを希望する場合、それを家族に持ってきてもらうことで、本人の意向を尊重し、生活の質(QOL)を保つとともに、家族が本人のためにできることを見出す機会にもなる。

各選択肢の解説

  • 1 利用者の苦しそうな姿を見せないようにと家族の面会を控えてもらうことは、終末期における家族との大切な時間・関わりの機会を奪うことになり、適切な支援とは言えない。
  • 2 利用者と家族の関係が必ずしも良好でない場合であっても、それを理由に一律に連絡を絶つことは適切でなく、状況に応じた丁寧な対応(本人の意向確認等)が求められる。
  • 4 苦痛を訴える本人に対し、家族から一方的に激励してもらうことは、本人の苦痛や辛さをそのまま受け止める姿勢(第37回 問103のせん妄への対応とも一貫する「否定せず受け止める」原則)とは逆の対応になりかねない。
  • 5 体調の変化を家族に伝えないことは、家族が心の準備や、最期の時間の過ごし方を考える機会を奪う不誠実な対応であり、終末期ケアにおける家族支援の理念に反する。

覚え方・ひっかけ注意

終末期の利用者・家族への支援では、「面会を制限する」「連絡を絶つ」「情報を伝えない」といった関わりを狭める方向の選択肢は誤答になりやすい。「本人の意向・楽しみを大切にし、家族が関われる機会を作る」という姿勢が正解の軸となる。

理論的背景

終末期ケアにおいては、医学的な症状管理だけでなく、本人のQOL(生活の質)を最期まで大切にする視点が重要である。「好きなものを食べたい」という願いは、たとえ医学的な栄養管理の観点からは制約がある場合でも、本人にとって大きな喜びや尊厳につながる要素であり、多職種(医師、看護師、管理栄養士)と連携しながら、安全性に配慮しつつも可能な範囲で実現することが望ましいとされる。また、家族が「本人のために何かできる」という実感を持てる機会(好物を持参する、そばで見守る等)を作ることは、家族自身のグリーフケア(死別後の悲嘆へのケア、第38回 問59)の観点からも重要な意味を持つ。終末期ケアは、本人と家族を一体的に支える視点(第36回 問58の家族全体を見る視点)に基づいて展開される。

試験での位置づけ

終末期の利用者・家族への支援は、生活支援技術領域・介護の基本領域を横断する重要テーマ。第37回 問103(終末期のせん妄への対応)、36-102(経口摂取に対する本人の意向)とあわせて、終末期ケアにおける「本人の意向の尊重」「家族との関わりの継続」という一貫した理念を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

終末期の食事支援では、嚥下機能の低下等により誤嚥のリスクがある場合でも、本人・家族の希望を踏まえ、医療職と相談しながら、少量でも味わえる工夫(ゼリー状にする等)を検討することがある。

上位資格・発展

緩和ケア・ホスピスケアの専門領域では、終末期における「食べる喜び」をめぐる倫理的な検討(誤嚥リスクとQOLのバランス)や、家族を含めたケアチームでの意思決定プロセスがより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題58。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題58です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。