問題
咀嚼機能が低下した利用者の食事介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題46
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは2「一口量は,ティースプーンに軽く一杯を目安にする」です。
咀嚼する力が弱くなっている人には、一度に口に入れる量を少なめにすることで、しっかり噛んで安全に飲み込むことができます。ティースプーン軽く一杯くらいが、ちょうどよい目安です。
たとえるなら、大きな一口ではなく、小さな一口をゆっくり食べてもらうイメージです。
👉 覚え方:咀嚼機能低下者の一口量=ティースプーン軽く一杯が目安。
ほかの選択肢:1大きめのスプーンで吸い込むように食べると一口量が多くなりすぎて危険/3食べる順番は介護福祉職の判断ではなく本人の意向を尊重する/4スプーンは舌の奥ではなく舌の中央〜前方あたりに置く(奥に入れると誤嚥のリスクが高まる)/5咀嚼が始まったらすぐに次を入れるのではなく、飲み込んだこと(嚥下)を確認してから次の一口を入れる。
なぜこれが正解か
正解は2。咀嚼機能が低下した利用者への食事介護では、一口量を少なくすること(目安としてティースプーンに軽く一杯程度)で、しっかりと咀嚼し安全に嚥下できるようにすることが基本原則である。
各選択肢の解説
- 1 大きめのスプーンを使い吸い込むように食べる方法は、一口量が多くなりすぎ、咀嚼が不十分なまま飲み込んでしまう危険があるため、咀嚼機能が低下した利用者には適さない。
- 3 食べる順番は、利用者本人の嗜好やペースを尊重すべきであり、介護福祉職が一方的に判断して決めるものではない。
- 4 スプーンで食べ物を口に入れる位置は、舌の奥ではなく、舌の中央からやや前方に置くのが基本であり、奥に入れると嚥下反射が起こる前に食物が咽頭に達し、誤嚥のリスクを高める可能性がある。
- 5 一口ごとに、口の中の食べ物を十分に咀嚼し、飲み込んだこと(嚥下)を確認してから次の一口を提供することが、誤嚥・窒息予防の基本であり、咀嚼が始まった段階ですぐに次を入れることは危険である。
覚え方・ひっかけ注意
咀嚼機能低下者への食事介護の基本原則は「少量ずつ(ティースプーン程度)」「舌の中央〜前方に置く」「嚥下を確認してから次を提供」「本人のペース・意向を尊重する」という一連の流れとして覚える。
理論的背景
咀嚼機能は、歯の欠損、義歯の不適合、咀嚼筋の筋力低下、唾液の減少による口腔内の乾燥などで低下する。十分に噛み砕けない食べ物を飲み込むと、誤嚥や窒息の原因になる。食事介助は、「口の中に取り込む、噛んでまとめる、飲み込む」という一連の動作を、安全に完了できるよう、ペースを調整することが基本である。一口量は、小さじ(ティースプーン)に軽く1杯程度を目安とし、口の中の食べ物を飲み込み終えたことを確かめてから、次を入れる。
選択肢の掘り下げ
大きなスプーンで吸い込むように食べるのは、一口量が多くなり、噛む前に飲み込んでしまう危険がある。食べる順番は、本人の好みやペースを尊重して決め、介護福祉職が一方的に決めない。スプーンは、舌の中央から前寄りに置く。舌の奥へ入れると、噛むことなく喉へ流れ込み、むせや嘔吐反射を起こしやすい。咀嚼が始まったらすぐに次を入れるのは、口の中に前の食べ物が残っているうちに追加することで、窒息の危険を高める。正答は、一口量をティースプーン1杯程度にする2である。
試験での位置づけと関連論点
嚥下したかどうかは、喉仏(喉頭)の上下の動き、口の中に食べ物が残っていないかで確認する。スプーンは、水平に引き抜き、上唇で取り込んでもらう。食べ物の形態は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類などを参考に、刻む、軟らかくする、とろみをつけるなどで、個別に調整する。
現場での判断の根拠
食事の前に、義歯が合っているか、口の中に痛みや傷がないかを確認する。窒息しやすい食品(もち、パン、ご飯のかたまり、こんにゃくなど)は、形態や量に配慮する。窒息が疑われたら、すぐに助けを呼び、背部叩打法などの対応を行い、看護職員に連絡する。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題46です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

