問題
次の記述のうち,利用者の家族との関係づくりにおける介護福祉職の基本姿勢として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」問題31
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「利用者支援で協働するパートナーとして接する」です。
家族との関係づくりでは、介護福祉職と家族が上下の関係ではなく、同じ目標(利用者の生活を支えること)に向かって力を合わせる「対等なパートナー」として接することが基本の姿勢です。
たとえるなら、一緒に同じゴールを目指す仲間として、お互いを尊重し合う関係を築くイメージです。
👉 覚え方:家族との関係づくり=協働するパートナーとして接する姿勢が基本。
ほかの選択肢:1緊張が解けるまでただ待つのは受動的すぎる(積極的な関わりも必要)/2介護福祉職のペースで話を進めるのは一方的で家族の思いに寄り添っていない/3利用者の意向より家族の意向を優先するのは本人主体の原則に反する/4家族への連絡を最小限にすることは連携・信頼関係の構築を妨げる。
なぜこれが正解か
正解は5。利用者の家族との関係づくりにおける介護福祉職の基本姿勢は、家族を単なる「情報提供の相手」や「指導の対象」としてではなく、利用者の生活を共に支える対等な協働者(パートナー)として尊重し、接することにある。
各選択肢の解説
- 1 お互いの緊張が解けるまでただじっと待つという受動的な姿勢は、関係構築に向けた積極的な働きかけ(傾聴、丁寧な説明等)を欠いており、適切な基本姿勢とは言えない。
- 2 介護福祉職のペースで一方的に話を進めることは、家族の思いや状況を十分に汲み取れない対応であり、対等な関係構築とは相反する。
- 3 利用者の意向よりも家族の意向を優先することは、利用者本人の主体性・自己決定権を軽視することになり、本人主体の介護の原則(第36回 問67等)に反する。
- 4 家族への連絡を最小限にすることは、情報共有・信頼関係の構築を妨げ、家族が孤立感を深める要因にもなりうる。
覚え方・ひっかけ注意
家族との関係構築の基本姿勢を問う設問では、「一方的」「受動的すぎる」「連絡を絶つ」「本人の意向を軽視する」といった方向の選択肢はいずれも誤答になりやすい。「対等な協働関係(パートナーシップ)」が一貫して正解の軸となる。
理論的背景
介護における家族支援の理念は、家族を単なる「介護力の担い手」や「サービスの契約者」として捉えるのではなく、利用者の生活を支えるチームの一員(パートナー)として位置づける「家族ソーシャルワーク」的な視点に基づく。この協働関係を築くためには、①家族の介護体験への共感的傾聴(第36回 問75)、②専門的な情報の分かりやすい提供、③家族の意向と利用者本人の意向の調整(第37回 問75)、④家族の負担軽減(レスパイトケア、第37回 問58)等、複数の要素を組み合わせた継続的な関わりが必要とされる。「パートナーシップ」という表現は、介護福祉職が一方的に指導・評価する立場ではなく、家族と共に考え、共に利用者を支えるという対等な関係性を象徴する重要なキーワードである。
試験での位置づけ
家族との関係づくりの基本姿勢は、コミュニケーション技術領域・介護の基本領域を横断する重要テーマ。第36回 問75(共感的傾聴)、37-75(意向対立時の対応)とあわせて、「対等な協働関係」という一貫した理念を体系的に理解しておくことが重要。
選択肢の発展補足
協働するパートナーとしての関わりは、家族が持つ専門的な知識にはない「生活史の情報」(本人の好み、習慣、価値観等)を、専門職が積極的に学ばせてもらうという謙虚な姿勢も含む。家族は本人について最も長く深く知る存在であり、その知見を尊重することが、より個別性の高いケアの実現につながる。
上位資格・発展
家族支援・家族ソーシャルワークの専門領域では、家族を「アセスメントの対象」から「支援のパートナー」へと位置づけ直す理論的な転換(エンパワメントアプローチとの関連)がより体系的に扱われる。介護福祉士としては、日々の関わりの中で家族の声に耳を傾け、共に考える姿勢を持ち続けることが実践的に重要である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回介護福祉士国家試験(令和7年度)」の問題31です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

