精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題3|精神疾患とその治療

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神疾患とその治療

次の記述のうち,パニック症におけるパニック発作の典型的な症状として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題3(精神疾患とその治療)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 1

パニック発作は、突然強い恐怖や不安が押し寄せ、数分のうちに頂点に達する発作です。そのとき体には、動悸(心臓がドキドキする)、息苦しさ、汗、手足のふるえ、めまい、「死んでしまうのでは」という恐怖などが出ます。選択肢1の「動悸を感じる」はその代表です。

ほかの選択肢は別の状態の特徴です。空虚感は境界性パーソナリティ障害、大勢から注目されるのを避けたり人の視線が気になったりするのは社交不安症でみられやすい症状です。興奮して走り出すのは、パニック発作の典型的な症状としては挙げられていません。

なぜ正解か

正解は 1。DSM-5-TRでは、パニック発作は「突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達する」もので、その間に動悸・心拍数の増加、発汗、身ぶるい、息切れ感、窒息感、胸痛、嘔気、めまい、寒気・熱感、異常感覚、現実感消失・離人感、「どうかなってしまう」恐怖、死ぬことへの恐怖などのうち4つ以上が生じるとされる。動悸はその筆頭にある。

ほかの選択肢

  • 2:誤り。慢性的な空虚感は境界性パーソナリティ障害の診断項目にある症状。
  • 3:誤り。興奮して走り出すような行動は、パニック発作の診断上の症状には含まれない。パニック発作は身体の症状と強い恐怖が中心である。
  • 4:誤り。大勢から注目を浴びる場面を避けるのは、他者から注視される状況への恐怖を中心とする社交不安症の特徴。
  • 5:誤り。周囲の視線が気になるのも社交不安症(日本では対人恐怖として論じられてきた)の特徴。視線への過敏さが確信にまで至れば関係妄想・注察妄想の論点になる。

正解の根拠

正解は 1。パニック症は、予期しないパニック発作が繰り返し起こり、その後1か月以上「また発作が起きるのでは」という心配(予期不安)や、発作を避けるための不適応な行動の変化が続く状態として定義される(DSM-5-TR)。発作の症状は自律神経系の症状(動悸・発汗・ふるえ・息苦しさ)と、認知的な症状(死ぬのではないか、気が狂うのではないかという恐怖)、解離に近い症状(現実感消失・離人感)に分けて整理すると覚えやすい。

誤りの肢の掘り下げ

  • 2 空虚感:境界性パーソナリティ障害は、見捨てられ不安、不安定で激しい対人関係、同一性の混乱、衝動性、自傷の繰り返し、感情の不安定さ、慢性的な空虚感、不適切で激しい怒り、一過性の妄想様観念・解離症状が特徴。パニック発作とは別の領域。
  • 3 走り出す:恐怖から場を離れたいという気持ちが生じることはあるが、「興奮して走り出す」は症状の定義にない。興奮・行動の激しさで出題されるのは、躁状態や緊張病性興奮、せん妄などである。
  • 4・5 注目・視線:社交不安症は、他者から注視されうる社交場面(会話・人前での発表・人前での飲食など)で恥をかくことへの強い恐怖があり、その場面を避けるか強い苦痛を感じながら耐える状態。社交不安症の人も、苦手な場面でパニック発作のような症状を起こすことはあるが、「何がきっかけか」が区別のポイントになる。

関連して出る論点

  • 予期不安と広場恐怖:パニック症では「発作が起きたら逃げられない・助けが得られない」場所(電車・人混み・広い場所・自宅外に一人でいることなど)を避けるようになりやすい。これが広場恐怖症で、DSM-5以降はパニック症とは別の診断として扱われ、併存すれば両方を診断する。
  • 身体疾患との区別:動悸や息苦しさは心疾患・甲状腺機能亢進症・呼吸器疾患でも起こるため、まず身体的な検査で他の病気を除外することが大切。
  • 治療:認知行動療法(発作への破局的な解釈を見直し、避けてきた場面に段階的に慣れる)と薬物療法が中心となる。

支援の視点

パニック症の人は、外出や通勤・通学ができなくなり、仕事や学業から離れてしまうことがある。精神保健福祉士は、症状そのものより「どんな場面を避けるようになったか」という生活上の影響を丁寧に聞き取り、治療と並行して社会参加を段階的に取り戻す支援を考える。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題3(精神疾患とその治療)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題3(精神疾患とその治療)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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