精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題7|精神疾患とその治療

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神疾患とその治療

次の記述のうち,注意欠如・多動症(ADHD)の症状として,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題7(精神疾患とその治療)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5

注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意と多動性・衝動性の2つの特性が子どものころから続き、生活に支障が出る発達障害です。不注意の代表的な症状の一つが「課題や活動を順序立てて行うことが難しい」ことで、選択肢5があてはまります。片付けや時間の管理が苦手、締め切りを守れない、といった形で表れます。

ほかの選択肢は別の障害の特徴です。1は躁状態、2は神経性やせ症などの摂食障害、3は自閉スペクトラム症、4は統合失調症でみられる「考想奪取」です。

なぜ正解か

正解は 5。DSM-5-TRのADHDの不注意症状には、「課題や活動を順序立てることがしばしば困難である(資料の整理ができない、時間の管理が苦手、締め切りを守れないなど)」という項目があり、選択肢5はこれに当たる。ADHDは不注意と多動性・衝動性の症状が12歳になる前から存在し、2つ以上の場面(家庭・学校・職場など)でみられ、生活機能を損なっていることが診断の要件となる。

ほかの選択肢

  • 1:誤り。爽快気分で楽観的になるのは躁状態(双極性障害)の特徴。
  • 2:誤り。体型や体重についての著しい認知の歪み(やせていても太っていると感じる)は神経性やせ症などの摂食障害の特徴。
  • 3:誤り。視線・表情・身ぶりなどの非言語的コミュニケーションの困難は、自閉スペクトラム症の診断項目(社会的コミュニケーションの困難)にある。
  • 4:誤り。自分の考えが抜き取られると感じる「考想奪取」は、統合失調症でみられる自我障害(させられ体験の仲間)である。

正解の根拠

正解は 5。DSM-5-TRでは、ADHDの症状は2群に整理されている。

不注意(9項目)の例:細部を見過ごす・ケアレスミス/注意の持続が難しい/話しかけられても聞いていないように見える/指示に従えず最後までやり遂げられない/課題や活動を順序立てることが難しい/精神的努力を要する課題を避ける/物をなくす/外的刺激で気が散る/日々の活動を忘れる。

多動性・衝動性(9項目)の例:そわそわする/席を離れる/不適切に走り回る/静かに遊べない/じっとしていない/しゃべりすぎる/質問が終わる前に答える/順番を待てない/他人を妨害する。

子どもは各群6項目以上、17歳以上は5項目以上が6か月以上続くことが基準とされ、症状によって「不注意優勢」「多動・衝動優勢」「混合」に分けられる。成人では多動が目立たなくなり、不注意(段取り・時間管理・忘れ物)が仕事上の困難として現れることが多い。

誤りの肢の掘り下げ

  • 3 非言語的コミュニケーション:自閉スペクトラム症の診断基準A(社会的コミュニケーション・対人相互反応の持続的な欠陥)の一項目。ADHDの人も対人関係でつまずくことはあるが、その理由は衝動性や不注意(話を最後まで聞けない、割り込む)であることが多く、性質が違う。DSM-5からは、ADHDと自閉スペクトラム症の併存診断が認められるようになった。
  • 4 考想奪取:自分の考えが他者に抜き取られる体験。考想吹入(考えを吹き込まれる)、考想伝播(考えが周りに伝わってしまう)、させられ体験とともに自我障害に分類され、統合失調症に特徴的とされる。
  • 1・2:躁状態・摂食障害の特徴で、発達障害の症状ではない。

関連論点

  • 発達障害者支援法:ADHDは、自閉症・アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害などとともに、同法の「発達障害」に含まれる。発達障害者支援センターが相談・支援の拠点になる。
  • 治療・支援:環境調整(作業の手順化・予定の見える化・刺激を減らすなど)や心理社会的支援が基本で、必要に応じて薬物療法が併用される。
  • 二次障害:叱責や失敗の積み重ねから、自己評価の低下、うつ・不安、依存症などの二次的な問題が生じやすく、早い時期からの理解と支援が重要とされる。
この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題7(精神疾患とその治療)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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