精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題9|精神疾患とその治療

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神疾患とその治療

次の記述のうち,精神分析療法として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題9(精神疾患とその治療)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4

精神分析療法は、フロイトが始めた心理療法で、心の奥にある無意識の葛藤に気づくことで症状の改善をめざします。そのための中心的な方法が、心に浮かんだことを取捨選択せずにそのまま話してもらう自由連想法です。選択肢4がこれにあたります。

ほかの選択肢は別の療法です。1は物事の捉え方(認知)を見直す認知療法、2は「あるがまま」を重んじる日本生まれの森田療法、3は家族全体を対象にする家族療法、5は絵や音楽などを使う芸術療法の説明です。

なぜ正解か

正解は 4。精神分析療法は、フロイトが創始した治療法で、症状の背景にある無意識の葛藤を、治療者との関係の中で意識化(洞察)していくことを目指す。患者は、頭に浮かんだことを、恥ずかしい・関係ないと思っても選ばずにそのまま話す(自由連想法)。治療者は、その話の流れや言いよどみ、夢、治療者に向けられる感情などを手がかりに解釈を伝える。

ほかの選択肢

  • 1:誤り。物事の捉え方(認知)に焦点を当てて修正するのは、ベックが体系化した認知療法(認知行動療法)。
  • 2:誤り。「あるがまま」の態度を身につけるのは、森田正馬が創始した森田療法。不安を排除しようとせず受け入れ、なすべきことに取り組む。
  • 3:誤り。家族関係の問題に家族を対象として面接するのは家族療法。問題を個人ではなく家族システムの中で捉える。
  • 5:誤り。絵画・音楽・陶芸などの表現活動を通じて心身の安定を図るのは芸術療法(表現療法)。

正解の根拠

正解は 4。精神分析は、人の行動や症状は意識されていない心の働き(無意識)に大きく左右されるという考え方に立つ。治療では、自由連想法を基本に、次のような現象が扱われる。

  • 抵抗:つらい内容に近づくと、話が止まる・遅刻する・話題を変えるなど、治療の進展を妨げる動きが起こる。
  • 転移:過去の重要な人物(親など)に向けていた感情を治療者に向けること。逆に治療者が患者に向ける感情は逆転移。
  • 解釈と洞察:治療者が無意識の意味を言葉にして伝え、患者が自分の葛藤に気づく。
  • 防衛機制:抑圧・否認・投影・反動形成・合理化・昇華など、不安から自我を守る無意識の働き。娘のアンナ・フロイトが整理した。

伝統的な方法では、患者が寝椅子に横になり、治療者は視界の外に座る形で、高い頻度で長期間行われる。現代では対面で行う精神分析的精神療法も広く行われている。

誤りの肢の掘り下げ

  • 1 認知療法:抑うつなどの背景にある自動思考や、極端な信念(スキーマ)に気づき、より現実的な捉え方に修正する。「過去の無意識」ではなく「今ここの考え方」を扱う点が精神分析と対照的。
  • 2 森田療法:神経質(不安や身体への過度なとらわれ)を対象に、症状を取り除こうとするのではなく「あるがまま」に受け入れて行動することを目指す。入院の場合、絶対臥褥期から始まる段階的な治療が特徴で、第27回問6の選択肢でも出てくる。
  • 3 家族療法:家族を一つのシステムとして捉え、家族の関係やコミュニケーションの悪循環に働きかける。システム論的家族療法、構造的家族療法などの流派がある。
  • 5 芸術療法:言葉にしにくい感情を作品で表現できることに意味がある。精神科リハビリテーションや作業療法の場でも活用される。

関連して出る論点

  • 来談者中心療法(ロジャーズ):受容・共感的理解・自己一致を重視。
  • 行動療法:学習理論に基づき、不適応な行動を修正する(系統的脱感作、曝露法など)。
  • 内観療法(吉本伊信):身近な人に「してもらったこと・して返したこと・迷惑をかけたこと」を振り返る。森田療法と並ぶ日本で生まれた心理療法として対で出題される。

療法名と「創始者・キーワード・方法」を1組で覚えると、選択肢の入れ替えに強くなる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題9(精神疾患とその治療)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
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出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題9(精神疾患とその治療)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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