電験三種

電験三種の過去問は何年分?年2回になった令和4年度以降は「回」で数える・同じ問題が出た組の実例

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

電験三種は令和4年度から年2回(上期・下期)です。公式サイトで公開されている15回分のうち、文字が取り出せる令和4年度上期〜令和8年度上期の9回を比べ、同じ図・同じ文章の問題が少なくとも10組あることを確かめました。科目合格の免除期間、解く時間の目安も表にしています。

目次
  1. 令和4年度から年2回:「年」ではなく「回」で数える
  2. 解く時間で数える:1回分は4科目で335分
  3. 同じ問題が出た組:9回・594問を比べた結果
  4. 合格ナビで解ける、同じ形の問題
  5. 法規は「4月1日現在の法令」:下期も同じ年度の4月1日
  6. 科目合格を使うと、解く回数が変わる
  7. 何回分を解くかを決める3つの考え方
  8. まとめ
結論:電験三種は令和4年度から年2回(上期・下期)になったので、過去問は「何年分」ではなく「何回分」で数えるのが正確です。公式サイト(電気技術者試験センター)には平成28年度〜令和8年度上期の15回分が公開されていて、そのうち令和4年度上期〜令和8年度上期の9回は文字が取り出せます。この9回を比べると、図まで同じ問題が少なくとも10組ありました(2026-10-28 時点・当サイトの調査)。

「過去問は何年分やればよいか」の答えは、試験の回数が変わると数え方も変わります。ここでは、公式に公開されている回数、同じ問題が出た組の実例、科目合格の免除期間、解く時間の目安を、確認した範囲に限って書きます。出題を予想する資料ではありません。

令和4年度から年2回:「年」ではなく「回」で数える

公式サイトの過去問ページ(電気技術者試験センター)には、次の15回分の問題と解答が掲載されています。試験日は各回のページに書かれた日付です。

区分回数試験日(令和8年度上期まで)
平成28年度〜令和3年度(年1回)6回平成28年9月4日、平成29年9月3日、平成30年9月2日、令和元年9月1日、令和2年9月13日、令和3年8月22日
令和4年度上期・下期2回令和4年8月21日、令和5年3月26日
令和5年度上期・下期2回令和5年8月20日、令和6年3月24日
令和6年度上期・下期2回令和6年8月18日、令和7年3月23日
令和7年度上期・下期2回令和7年8月31日、令和8年3月22日
令和8年度上期1回令和8年8月30日
合計15回

令和4年度以降は9回です(2+2+2+2+1)。下期の試験は暦年では翌年の3月に行われるため、「令和4年度」の2回の試験日は、令和4年8月と令和5年3月にまたがります。

電験三種 公開されている問題の回数:平成28年度〜令和8年度上期の15回。教育目的など、試験制度の意義に反しない限り、許諾・使用料は不要(著作権は放棄していない)。出典の明記が必要で、改変した場合はその旨の明記が必要。最終確認日:2026-10-28。出典:電気技術者試験センター 過去問題・解答。

過去問ページの注意書きでは、教育目的など、試験制度の意義に反しない限り、問題集やテキストへの使用に許諾と使用料は不要で、出典の明記が条件、改変した場合はその旨の明記が必要とされています。著作権は放棄されていません。この記事で問題を取り上げるときも、出典(年度・期・科目)を書き、図や文章はそのまま載せていません。

解く時間で数える:1回分は4科目で335分

試験時間は、理論・電力・機械が各90分、法規が65分です(令和8年度上期の受験案内)。1回分をすべて解くと90+90+90+65=335分、約5時間35分になります。

解く回数計算試験時間の合計
1回分335分約5時間35分
3回分335×3=1,005分約16時間45分
5回分335×5=1,675分約27時間55分
9回分(令和4年度上期〜令和8年度上期)335×9=3,015分約50時間15分
15回分(公開されている全部)335×15=5,025分約83時間45分

この表は、試験時間どおりに解いた場合の時間だけです(合格ナビの目安)。見直し、答え合わせ、解説を読む時間は含んでいません。解き直しの時間を、解く時間の1〜2倍と置くかどうかは、人によって違うため、1回分で自分の数字を測って決めてください。

電験三種 令和8年度上期の試験時間:理論90分・電力90分・機械90分・法規65分。解答は五肢択一。最終確認日:2026-10-28。出典:電気技術者試験センター 令和8年度第三種電気主任技術者上期試験 受験案内。

試験の方式は、令和8年度上期の受験案内では、CBT方式か筆記方式の選択制です。方式の違いは電験三種のCBT方式にまとめています。

同じ問題が出た組:9回・594問を比べた結果

令和4年度上期〜令和8年度上期の9回は、問題冊子の文字が取り出せます。各回の番号付き問題は、理論18問・電力17問・機械18問・法規13問の計66問で、9回では66×9=594問です。この594問を、回をまたいで文字の重なりで比べました(当サイトの調査)。

重なりが大きかった組のうち、問題冊子のページを並べて、図・選択肢まで同じだと目で確かめたのは次の10組です(文字の重なりが0.7以上の組だけを調べたため、「少なくとも10組」です)。

科目1回目2回目確かめた内容
理論令和5年度上期 問5令和6年度上期 問5回路図・数値・選択肢が同じ(直流回路で10 Ωの抵抗の消費電力)
理論令和6年度上期 問10令和7年度上期 問10回路図・波形の選択肢が同じ(スイッチを閉じたときの電流)
理論令和5年度下期 問9令和6年度上期 問9電圧・電流の式と選択肢が同じ(電力の値)
理論令和5年度下期 問17令和6年度上期 問17図・数値・選択肢が同じ(コンデンサの回路)
電力令和4年度上期 問16令和6年度上期 問16本文・数値・選択肢が同じ(変圧器二次側の遮断器の定格遮断電流と負荷分担)
機械令和6年度下期 問14令和7年度上期 問14論理回路・波形の選択肢が同じ
機械令和4年度下期 問17令和6年度下期 問17図・数値が同じ(点光源の照度)
法規令和5年度上期 問12令和6年度下期 問12図・数値・選択肢が同じ(B種接地抵抗の上限と、常時流れる電流)
法規令和5年度下期 問12令和6年度上期 問12設問・数値・選択肢が同じ(図の位置のみ違う)
法規令和4年度下期 問7令和7年度上期 問9本文・空欄・選択肢が同じ(低圧屋内配線の金属ダクト工事)

10組はすべて、前の回の問題が、後の回に同じ形で出ています。594問のうち、同じ形の組は少なくとも10組(1組あたり2問)で、割合は20÷594=約3.4%です。

文字の重なりが0.7以上の組は、同じ形の10組を含めて34組ありました。残りの24組は、数値・語句・選択肢の順番などが変わっています。変わり方の例を、確かめられた範囲で挙げます。

  • 理論 令和4年度下期 問10 と 令和6年度上期・令和7年度上期 問10:回路のコンデンサの値が1 Fから2 Fに変わっています(ページで確認)。同じ形でも、答えが変わります
  • 理論 令和4年度上期 問6 と 令和8年度上期 問6:コンデンサを並列にする問題で、選択肢の並び順が変わっています(ページで確認)
  • 法規 令和4年度下期 問8 と 令和8年度上期 問7:本文の「送配電事業者」が「送配電事業者又は配電事業者」になっています(文字の比較で確認)
  • 法規 令和4年度上期 問9 と 令和7年度上期 問1:「共有する」が「共用する」に変わっています(文字の比較で確認)

この調査は、文字が取り出せる9回の中だけの比較です。平成28年度〜令和3年度の6回は、冊子が画像のため、同じ手順では比べていません。また、問題の語句が違っても同じ論点を問う組は、この表には入っていません。

電験三種 令和4年度上期〜令和8年度上期の問題冊子:理論18問・電力17問・機械18問・法規13問の番号付き問題(理論と機械は問17・問18が選択)。最終確認日:2026-10-28。出典:電気技術者試験センター 過去問題・解答(各回の問題冊子PDF。同じ問題の組の抽出と確認は合格ナビ)。

この結果から言えるのは、「過去に出た形が、別の回に同じ形でも出ている」という事実までです。次に出る問題を示すものではありません。答えを覚えるより、数値が変わっても解けるよう、式の立て方を確かめるために使うのが安全です。

合格ナビで解ける、同じ形の問題

合格ナビには、令和4年度上期〜令和7年度下期のうち令和6年度下期を除く7回から、356問を載せています(理論87問・電力90問・機械89問・法規90問)。令和8年度上期の問題は、まだ載せていません。次の問題は、上の表と、変わった組の例に対応しています。出題元は、各問題ページの出典欄に年度・期・科目を書いています。

法規の金属ダクト工事は、令和4年度下期と令和7年度上期の2つを続けて解くと、同じ形の問題を回をまたいで確かめられます。

法規は「4月1日現在の法令」:下期も同じ年度の4月1日

各回の法規の問題冊子には、問題はその年の4月1日現在、効力のある法令(電気設備技術基準の解釈を含む)に基づいて出題されている旨が書かれています。令和4年度上期〜令和8年度上期の9回すべてで、基準日は次のとおりでした。

回試験日法規の基準日
令和4年度上期・下期令和4年8月21日/令和5年3月26日令和4年4月1日
令和5年度上期・下期令和5年8月20日/令和6年3月24日令和5年4月1日
令和6年度上期・下期令和6年8月18日/令和7年3月23日令和6年4月1日
令和7年度上期・下期令和7年8月31日/令和8年3月22日令和7年4月1日
令和8年度上期令和8年8月30日令和8年4月1日

下期の試験は、基準日から約1年後に行われます(例:令和7年4月1日の基準日で、試験日は令和8年3月22日)。古い回の法規を解くときは、問題の基準日以降に条文が変わっていないかを、現行の条文で確かめる必要があります。法令の改正で値や語句が変わる点は、電験三種の電気設備技術基準と法規の攻略にまとめています。

電験三種 法規の基準日:令和4年度上期〜令和8年度上期の9回すべてで、各回の問題冊子に「令和○年4月1日現在、効力のある法令」(年度の4月1日)と記載。最終確認日:2026-10-28。出典:電気技術者試験センター 過去問題・解答(法規の各回の問題冊子)。

科目合格を使うと、解く回数が変わる

4科目のうち一部だけ合格すると「科目合格」になり、申込みのときに免除を申請すると、その科目の試験が免除されます。免除は、科目合格した回の次の回から最大で連続5回です(令和8年度上期の受験案内10頁)。免除期間は次のとおりです。

科目合格した回免除期間の終わり
令和5年度下期令和8年度上期まで
令和6年度上期令和8年度下期まで
令和6年度下期令和9年度上期まで
令和7年度上期令和9年度下期まで
令和7年度下期令和10年度上期まで
令和8年度上期令和10年度下期まで

「科目合格」を持っていても、免除の申請をしないと自動では免除されません。申請しないで受験した場合は、申込みの内容と試験の結果が優先されます。科目合格の制度の詳細は電験三種の科目合格を見てください。

電験三種 令和8年度下期の日程:申込期間は令和8年11月9日〜11月26日。CBT方式の試験期間は令和9年2月4日〜2月28日、筆記方式は令和9年3月21日。受験手数料(インターネット申込み)7,700円(非課税)。最終確認日:2026-10-28。出典:電気技術者試験センター 令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内。

1回の受験で全科目を解く場合と、免除を使って残りの科目だけを解く場合では、同じ回数の過去問でも解く時間が変わります。免除を使う科目は、その科目の過去問を減らし、受験する科目の過去問を増やす、という分け方もできます。

何回分を解くかを決める3つの考え方

どれが得点に有利かを示す公式資料はないので、当サイトの考え方として3つを並べます。

1. 直近の9回を、新しい回から順に解く(令和4年度上期以降は文字が取り出せ、同じ形の問題を比べやすい)。合計3,015分(約50時間15分)

2. 苦手な科目だけ、9回分を解く。1科目あたりの時間は、理論810分・電力810分・機械810分・法規585分(各科目の試験時間×9)

3. 試験日までの日数から逆算し、1回分を3日で解く、のように回数を決める。日数と時間は自分の数字で決める

どの考え方でも、同じ形の問題が別の回に出ていることを、解いたときに確かめてください。同じ形の問題は、解いた記録(解けた・時間がかかった・間違えた)を残すと、次に解くときの復習が早くなります。受験の流れ全体は電験三種とは(取り方・免除・窓口)、勉強の進め方は電験三種の勉強方法を参照してください。

まとめ

  • 令和4年度から年2回なので、過去問は「回」で数える。公式サイトには平成28年度〜令和8年度上期の15回分が公開されている
  • 令和4年度上期〜令和8年度上期の9回は、番号付き問題が計594問。同じ図・同じ文章の問題は少なくとも10組、数値や語句が変わった組は24組(文字の重なり0.7以上・当サイトの調査)
  • 1回分を解くと335分。9回分で3,015分(約50時間15分)で、見直しや復習の時間は別(合格ナビの目安)
  • 法規の基準日は、上期・下期とも、その年度の4月1日(令和4年度上期〜令和8年度上期)
  • 科目合格の免除は、次の回から最大で連続5回。申込みのときに免除の申請が必要

著作権・正確性の方針:本サイトは一般財団法人 電気技術者試験センターと一切関係ありません。掲載問題は同センターが公開する過去の試験問題で、同センターが示す条件(出典の明記・改変時の明記)に従って利用しています。各問題ページに出典(年度・期・科目)を記載しています。

よくある質問

Q電験三種の過去問は、何年分を解けばよいですか?

令和4年度から試験が年2回(上期・下期)になったため、「年」ではなく「回」で数えると迷いません。公式サイトには平成28年度から令和8年度上期までの15回分が公開されています。このうち令和4年度上期〜令和8年度上期の9回は5年度分にあたります。何回分を解くかは、解く時間(1回分は4科目で335分)と試験日までの日数から決めてください。

Q過去問に、同じ問題は本当に出ますか?

令和4年度上期〜令和8年度上期の9回分(各回の番号付き問題66問)を、文字の一致で比べました。図まで含めて同じだった問題は、理論4組・電力1組・機械2組・法規3組の、少なくとも10組です(文字の重なりが0.7以上の組を、問題冊子のページで目視して確認。重なりが0.7未満の組は比べていません)。ただし比べたのは9回分だけで、平成28年度〜令和3年度の冊子は画像のため調べていません。次の回に同じ問題が出るかどうかを示す資料はありません。

Q数値だけが変わった問題はありますか?

あります。理論の「スイッチを閉じた直後の電流の波形」を選ぶ問題は、令和4年度下期の問10では回路のコンデンサが1 Fで、令和6年度上期と令和7年度上期の問10では2 Fでした(問題冊子のページで確認)。同じ形の問題で、値が変わると答えが変わるため、答えを覚えるのではなく、解き方を覚える必要があります。

Q法規は、どの時点の法令で出題されますか?

各回の法規の問題冊子には「問題は、令和○年4月1日現在、効力のある法令(電気設備技術基準の解釈を含む。)に基づいて出題されている」という趣旨の記載があります。令和4年度〜令和8年度の9回で、上期・下期とも、その年度の4月1日でした。たとえば令和7年度下期(試験日は令和8年3月22日)の基準日は令和7年4月1日です。

Q科目合格すると、何回まで免除されますか?

令和8年度上期の受験案内(10頁)では、科目合格すると、その次の回から最大で連続5回、その科目の試験免除を受ける権利が得られます。たとえば令和7年度下期に科目合格した場合の免除期間は令和10年度上期までです。免除は自動では適用されないので、申込みのときに免除の申請が必要です。

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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月28日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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