電験三種
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

電験三種 令和7年度上期 法規 問1|電気関係法規

問題

電験三種 | 法規 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-29

次の文章は,電気の需給状況が悪化した場合における電気事業法に基づく対応に関する記述である。 電力広域的運営推進機関(OCCTO)は,会員である小売電気事業者,一般送配電事業者,配電事業者又は特定送配電事業者の電気の需給の状況が悪化し,又は悪化するおそれがある場合において,必要と認めるときは,当該電気の需給の状況を改善するために,電力広域的運営推進機関の (ア) で定めるところにより, (イ) に対し,相互に電気の供給をすることや電気工作物を共用することなどの措置を取るように指示することができる。 また,経済産業大臣は,災害等により電気の安定供給の確保に支障が生じたり,生じるおそれがある場合において,公共の利益を確保するために特に必要があり,かつ適切であると認めるときは (ウ) に対し,電気の供給を他のエリアに行うことなど電気の安定供給の確保を図るために必要な措置をとることを命ずることができる。 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(ウ)に当てはまる組合せとして,適切なものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

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答え合わせ

正解は 5
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解説

電気の需給がひっ迫したときに、電力広域的運営推進機関(OCCTO)と経済産業大臣がそれぞれ誰に何を求められるかを問う問題です(令和7年度上期 問1)。OCCTOは自らの「業務規程」で定めるところにより、「会員」である小売電気事業者や一般送配電事業者などに電気の融通などを指示します。災害などで安定供給に支障が出るおそれがあるときは、経済産業大臣が「電気事業者」に必要な措置を命じます。正答は(5)です。

(ア) 業務規程:OCCTOが会員への指示などの業務を行う手続きは、OCCTO自身が定める「業務規程」に置かれています。「保安規程」は事業用電気工作物の設置者が、自らの電気工作物の工事・維持・運用の保安のために定めるもので、OCCTOの需給調整とは関係がありません。「送配電等業務指針」もOCCTOが定めるルールですが、本問の指示の根拠として問われているのは業務規程です。

(イ) 会員:問題文の前半に「会員である小売電気事業者,一般送配電事業者,配電事業者又は特定送配電事業者」とあり、需給状況が悪化した会員の状況を改善するため、OCCTOは「会員」に対して相互の電気の供給や電気工作物の共用などを指示します。「事業者」「特定事業者」では、OCCTOが指示できる相手の範囲を表せません。

(ウ) 電気事業者:災害等で電気の安定供給の確保に支障が生じるおそれがあるとき、経済産業大臣は「電気事業者」に対して、他のエリアへの電気の供給など必要な措置を命じることができます。一般送配電事業者だけに限った命令ではなく、特定自家用電気工作物設置者を相手とする命令でもありません。

以上から(ア)業務規程、(イ)会員、(ウ)電気事業者の組合せとなり、正答は(5)です。

本問の文章は、電気の需給ひっ迫に対する2段構えの仕組みを表しています。

1段目はOCCTOによる指示です。OCCTOは全国の需給と送配電網の運用を広域的に調整するための機関で、小売電気事業者・一般送配電事業者・配電事業者・特定送配電事業者を会員としています。ある会員の需給が悪化したとき、OCCTOは業務規程の定めに従い、ほかの会員に電気の供給(融通)や電気工作物の共用を指示して、エリアを越えて需給を改善します。指示の相手が会員に限られるのは、OCCTOが会員制の組織だからです。

2段目は経済産業大臣による命令です。災害などで安定供給の確保に支障が生じ、公共の利益を確保するために特に必要で適切と認めるときに、大臣が電気事業者に対して他エリアへの供給などの措置を命じます。会員間の調整であるOCCTOの指示に対し、こちらは国が直接出す命令であり、発動の要件も「公共の利益を確保するため特に必要があり、かつ適切」と重く設定されています。

選択肢の作り方を見ると、(ア)では「業務規程」と「保安規程」の取り違えをねらっています。どちらも「規程」で終わりますが、保安規程は電気工作物の保安のために設置者が定めるもの、業務規程はOCCTOという組織の業務の進め方を定めるもので、目的も作成者も異なります。(イ)では問題文中の「会員である」という語句がそのまま答えの手がかりになっています。(ウ)では「一般送配電事業者」「特定自家用電気工作物設置者」と、命令の相手を狭くしたり別の者にしたりした選択肢が並んでいます。

覚え方としては、「OCCTO → 業務規程 → 会員へ指示」「経済産業大臣 → 電気事業者へ命令」の2本の矢印をセットにしておくと、空欄の位置が変わっても対応できます。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 法規(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。