第二種電工

第二種電気工事士 技能試験に落ちた原因の探し方欠陥の基準と再受験の流れ

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

第二種電気工事士の技能試験に落ちたときの確認ガイド。合格基準は「欠陥がないこと」で、何個までという許容はありません。欠陥の判断基準での原因の探し方と、学科免除が使える次々回までの再受験の流れを、電気技術者試験センターの公式資料で整理します。

目次
  1. 技能試験は「欠陥が1つでもあれば不合格」
  2. 欠陥一覧(欠陥の判断基準)の見方:12区分・番号・数値
  3. 落ちた原因を探す手順(公式の「よくある欠陥」5項目から)
  4. リングスリーブ・差込形コネクタの欠陥
  5. ランプレセプタクル・引掛シーリングローゼットの欠陥
  6. 完成しているのに欠陥になるもの(配置・寸法・色別・施工条件)
  7. 結果に納得できないとき:採点内容は確認できない
  8. 再受験の流れ(日程・申込み・手数料)
  9. 学科免除は「次々回」まで:期限の数え方
  10. 再受験で新たな欠陥・失格を作らないために
  11. 落ちたあとの練習で直すこと
  12. まとめ
結論:第二種電気工事士の技能試験は、合格基準が「作品に欠陥がないこと」です(電気技術者試験センターのよくあるご質問)。欠陥が1つでもあれば合格にならないため、「何個まで」という考え方はありません。令和7年度は受験者99,610人のうち28,139人(28.2%)が合格できませんでした。落ちた理由は教えてもらえないので、センターが公開している欠陥の判断基準で自分の作業を点検し、学科免除が使える次々回の試験までに再受験します。
知りたいこと答え出典
合格基準作品に欠陥がないことセンター よくあるご質問(56)
欠陥は何個まで「欠陥のない作品が合格」。1つでも欠陥があれば合格にならない技能試験の概要と注意すべきポイント
どこが欠陥だったか個人の採点内容は教えてもらえないセンター よくあるご質問(57)
再受験の回数受験案内に「制限や条件はございません」とある令和8年度下期 受験案内
学科試験の免除学科試験に合格した回から次々回まで同上

合格ナビの第二種電工の学科問題382問のうち、リングスリーブ・差込形コネクタ・圧着・ストリッパ・電工ナイフ・ケーブルの外装・絶縁被覆のいずれかを扱う問題は15問あります(2026-10-02 時点の当サイトの問題データを集計)。当サイトが扱うのは学科試験だけで、技能試験の問題は扱っていません。この記事では、技能試験に落ちた人が次に何をすればよいかを、センターの資料だけを根拠に整理します。

技能試験は「欠陥が1つでもあれば不合格」

センターの「技能試験の概要と注意すべきポイント」(令和8年3月)は、合否について「合否は,作品の欠陥の有無の判定結果に基づき決定されます。欠陥のない作品が合格となります」と書いています。点数を積み上げる試験ではないので、「合格ラインまであと何点」という見方はできません。

欠陥は何個までなら合格か

何個までという許容はありません。合格基準は「作品に欠陥がないこと」(よくあるご質問(56))で、判断基準のどれか1つに当てはまれば合格にならないからです。逆に言えば、完成していて電気的にも正しくつながっていても、施工条件と違う箇所が1つあれば不合格になります。同じ資料は、施工条件に従っていない作品は「回路が電気的に正しく結線されていたとしても,欠陥であると判断します」としています。

落ちるのは珍しいことではない

技能試験の受験者は、学科試験に合格した人か、学科試験の免除者だけです。その中でも、次のとおり、受験者のおよそ27〜30%(令和8年度上期は26.6%)が合格できていません。

年度技能試験の受験者合格者合格率合格できなかった人
令和6年度(上期・下期の計)94,238人66,215人70.3%28,023人
令和7年度(上期)51,576人37,158人72.0%14,418人
令和7年度(下期)48,034人34,313人71.4%13,721人
令和7年度(計)99,610人71,471人71.8%28,139人
令和8年度(上期)58,393人42,875人73.4%15,518人

出典は電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験の試験結果と推移です。表の合格率と「合格できなかった人」は、センターの受験者数・合格者数から当サイトが計算しました(合格率=合格者÷受験者)。受験者は学科試験の合格者と免除者の合計です。

第二種電気工事士 技能試験の受験者数・合格者数:令和8年度上期は受験者58,393人・合格者42,875人(合格率73.4%)。令和7年度は上期・下期の計で受験者99,610人・合格者71,471人(合格率71.8%)。最終確認日:2026-10-03。出典:電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験の試験結果と推移。

落ちた理由は教えてもらえない

「どこが欠陥だったのか」を問い合わせても、センターは答えません。よくあるご質問(57)は「個人の得点、採点内容に関しては、一切お答えしておりません。」としています。原因は、公開されている判断基準と自分の作業を照らして探すしかありません。

欠陥一覧(欠陥の判断基準)の見方:12区分・番号・数値

結論:「電気工事士 欠陥一覧」の元になる資料は、電気技術者試験センターが公開している「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」(PDF)です。第一種と第二種で共通の1つの資料で、区分1〜12の下に「6-1」のような番号、さらに「イ・ロ・ハ」の細目が並びます。センターは、この資料と「技能試験の概要と注意すべきポイント」に、受験者に提供できる情報はすべて載せているとし、資料についての個別の質問には応じないとしています(センター 技能試験に係る欠陥の判断基準等について、2026-10-04 時点)。

番号の読み方

  • 「8-7ロ」:区分8(器具への結線部分)の8-7「ランプレセプタクル又は露出形コンセント等の巻き付けによる結線部分の処理が適切でないもの」のうち、ロ「心線を左巻きにしたもの」
  • 「6-2ハ」:区分6(リングスリーブ(E形)による圧着接続部分)の6-2「心線の端末処理が適切でないもの」のうち、ハ「絶縁被覆のむき過ぎで,リングスリーブの下端から心線が10mm以上露出したもの」

12区分とこの記事の対応表

区分判断基準の名称この記事で扱う場所
1未完成のもの「落ちた原因を探す手順」「試験を思い出して点検する順番」
2配置,寸法,接続方法等の相違「完成しているのに欠陥になるもの」
3誤接続,誤結線のもの「落ちた原因を探す手順」
4電線の色別,配線器具の極性が施工条件に相違したもの「完成しているのに欠陥になるもの」
5電線の損傷「リングスリーブ・差込形コネクタの欠陥」
6リングスリーブ(E形)による圧着接続部分「リングスリーブ・差込形コネクタの欠陥」
7差込形コネクタによる差込接続部分「リングスリーブ・差込形コネクタの欠陥」
8器具への結線部分「ランプレセプタクル・引掛シーリングローゼットの欠陥」
9金属管工事部分この章の下
10合成樹脂製可とう電線管工事部分この章の下
11取付枠部分この章の下
12その他「完成しているのに欠陥になるもの」

金属管・合成樹脂製可とう電線管・取付枠の欠陥(区分9〜11)

候補問題の電線管の部分(令和8年度は No.11・No.12)で関係する区分です。判断基準の主な項目は次のとおりです(候補問題の表は電気工事士の実技試験にあります)。

  • 区分9(金属管工事):構成部品(金属管、ねじなしボックスコネクタ、ボックス、ロックナット、絶縁ブッシング、ねじなし絶縁ブッシング)が正しい位置に使われていない(9-1)。管を引っ張って外れる、絶縁ブッシングが外れている、管とボックスの接続部分を目視して隙間がある(9-2)。ねじなし絶縁ブッシング又はねじなしボックスコネクタの止めねじをねじ切っていない(9-3)。ボンド工事を行っていない、又は施工条件に反してボンド線以外の電線で結線した(9-4)
  • 区分9のボンド線:ボンド線を引っ張って外れる、巻き付けでねじ締めしていない、接地用取付ねじ穴以外に取り付けた(9-5)。ねじなしボックスコネクタの接地用端子に、ねじで締め付けていない、他端から出ていない、正しい位置以外に取り付けた(9-6)
  • 区分10(合成樹脂製可とう電線管工事):構成部品(合成樹脂製可とう電線管、コネクタ、ボックス、ロックナット)が正しい位置に使われていない(10-1)。管を引っ張って外れる、管とボックスの接続部分を目視して隙間がある(10-2)
  • 区分11(取付枠):指定した箇所以外で使った(11-1)、裏返しにして器具を取り付けた(11-2)、取付けがゆるく器具を引っ張って外れる(11-3)、器具の位置を誤った。器具が1個のとき中央以外、2個のとき中央に取り付けると欠陥(11-4)

数値で決まる欠陥の早見表

判断基準に書かれている数値だけを、番号つきで集めた表です(原文は上のPDFで確認してください)。

番号欠陥になる状態数値
2-2寸法(器具は中心からの寸法)が配線図の寸法の50%以下
5-1ロケーブル外装の縦われ20mm以上
5-2電線を折り曲げたとき心線が露出する絶縁被覆の傷(ただし、リングスリーブの下端から10mm以内の傷は欠陥としない)下端から10mm以内は対象外
6-2ロリングスリーブの上端から心線の露出5mm以上
6-2ハリングスリーブの下端から心線の露出(絶縁被覆のむき過ぎ)10mm以上
6-2ニケーブル外装のはぎ取り不足で、絶縁被覆の長さ20mm以下
8-3イ端子台の高圧側の結線で、端子台の端から心線の露出20mm以上
8-3ロ〜ニ端子台の低圧側、配線用遮断器・押しボタンスイッチ等、ランプレセプタクル・露出形コンセントの結線で心線の露出5mm以上
8-7イ巻き付けによる結線で、心線の巻き付け3/4周以下
8-7ハ心線がねじの端からはみ出す5mm以上
8-9ねじなし端子の差込口から心線の露出(引掛シーリングローゼットは1mm以上)2mm以上
8-10引掛シーリングローゼットで、絶縁被覆が台座の下端から露出5mm以上

8-7イの巻き付け不足は、判断基準では「3/4周以下」と書かれています。心線の巻き付けが4分の3周以下のものが「不足」として欠陥になります。数値は試験のための許容範囲で、実際の工事では限りなく0mmに近い施工が求められるとセンターは注意しています。

落ちた原因を探す手順(公式の「よくある欠陥」5項目から)

センターの資料「技能試験の概要と注意すべきポイント」には、欠陥の内容は作品によって多様だとしたうえで、多く見られるものとして5項目が挙げられています。まずこの5項目に、自分の作業が当てはまっていなかったかを思い出します。

区分欠陥の内容センターが示す対処
1未完成のもの試験時間内に完成できるよう、繰り返し練習する
3誤接続、誤結線のもの複線図を正しく描く練習と、電線相互の接続・器具への結線の練習をする
6-1リングスリーブ用圧着工具の使用方法が適切でないものサイズの選択、圧着工具と刻印、リングスリーブの破損の欠陥に注意して練習し、作品が完成したら確認する
8-10引掛シーリングローゼットへの結線で、絶縁被覆が台座の下端から5mm以上露出したもの仕上がりを考えてシースと絶縁被覆のはぎ取りを練習する
8-7ランプレセプタクルや露出形コンセントなどの巻き付けによる結線部分の処理が適切でないもの輪作りだけでなく、巻き付け方法とカバーが締まる長さを練習する

出典は技能試験の概要と注意すべきポイント(令和8年3月・45ページ)で、対処は資料の趣旨を要約しています。全12区分の一覧は、センターの欠陥の判断基準と、当サイトの電気工事士の実技試験にまとめています。

試験を思い出して点検する順番

判断基準の区分に沿って、次の順に自分の作業を点検します。当てはまる項目が見つかれば、それが落ちた原因の候補です。

  • 時間内に完成していたか(区分1。取付枠の付け忘れや接地線の結線漏れも未完成にあたります)
  • 回路は電気的に正しかったか。スイッチを入れてもランプが点灯しない、短絡している、といった状態になっていなかったか(区分3)
  • 配線図の配置・電線の種類・寸法、施工条件の接続方法を守ったか(区分2)
  • 電線の色別と器具の極性は、施工条件のとおりだったか(区分4)
  • 電線の被覆や心線に傷がなかったか。外装を縦に割っていなかったか(区分5)
  • リングスリーブのサイズ・刻印・心線の見え方は正しかったか(区分6)
  • 差込形コネクタに心線が奥まで入っていたか(区分7)
  • 器具のねじを締められていたか。被覆のむき過ぎや巻き付け不足がなかったか(区分8)
  • 取付枠、ゴムブッシング、支給品の扱いは正しかったか(区分11、12)

点検は、試験の記憶だけに頼らず、同じ課題を練習で作り直し、完成した作品を判断基準に照らして見直すと確実です。センターも「完成した作品の見直しを忘れずに行いましょう」と書いています。

リングスリーブ・差込形コネクタの欠陥

電線どうしを接続する部分の欠陥は、数値と見え方で決まります。以下はセンターの判断基準(区分5-2、6、7)の要点です。

  • リングスリーブを上から見て、接続する心線の先端が1本でも見えない(6-2イ)
  • リングスリーブの上端から心線が5mm以上露出している(6-2ロ)
  • 絶縁被覆のむき過ぎで、リングスリーブの下端から心線が10mm以上露出している(6-2ハ)
  • ケーブル外装のはぎ取り不足で、絶縁被覆が20mm以下になっている(6-2ニ)
  • 絶縁被覆の上から圧着している(6-2ホ)
  • リングスリーブの選択を誤った、圧着マーク(刻印)が不適正、スリーブを破損した、1つのスリーブに2つ以上の圧着マークがある、1か所の接続に2個以上のスリーブを使った(6-1)
  • 差込形コネクタの先端を真横から見て心線が見えない、下端を真横から見て心線が見える(7-1、7-2)

絶縁被覆の傷については、区分5-2に「ただし,リングスリーブの下端から10mm 以内の絶縁被覆の傷は欠陥としない」というただし書があります。傷を見つけたときは、傷の位置がリングスリーブの下端から10mm以内かどうかで判断が分かれます。

刻印を間違えたときは、センターの資料が「新しいリングスリーブで正しくやり直してください」としています。圧着マークの意味とサイズの選び方は、電気工事士の実技試験のリングスリーブの節にまとめています。

この論点に近い学科の問題は次のとおりです。

ランプレセプタクル・引掛シーリングローゼットの欠陥

器具への結線は、ねじ締め端子(ランプレセプタクル、露出形コンセント、端子台、配線用遮断器など)と、ねじなし端子(埋込連用のスイッチやコンセント、パイロットランプ、引掛シーリングローゼットなど)で基準が分かれます(区分8)。

ランプレセプタクルと露出形コンセント

  • 心線をねじで締め付けていない。単線は引っ張って外れる、より線は作品を持ち上げる程度で外れる、巻き付けではねじで締め付けていない(8-1)
  • より線の素線の一部が端子に挿入されていない(8-2)
  • 結線部分の絶縁被覆をむき過ぎ、ねじの端から心線が5mm以上露出している(8-3ニ)
  • 絶縁被覆を締め付けている(8-4)
  • ケーブルを台座のケーブル引込口を通さずに結線した(8-5)。センターの資料は、台座の上から結線するとカバーが締まらないので、ケーブルは下部から挿入するとしています
  • ケーブル外装が台座の中に入っていない(8-6)
  • 巻き付けによる結線の処理が適切でない。巻き付け不足や重ね巻き、左巻き、心線がねじの端から5mm以上はみ出している、カバーが締まらない(8-7)

台座の欠けは例外です。区分12-5は、器具を破損させたものを欠陥としたうえで、ランプレセプタクル、引掛シーリングローゼット、露出形コンセントの台座の欠けは欠陥としないとしています。

引掛シーリングローゼット

  • 心線が差込口から1mm以上露出している(8-9のただし書。引掛シーリングローゼット以外のねじなし端子は、差込口から2mm以上の露出が欠陥)
  • 絶縁被覆が台座の下端から5mm以上露出している(8-10)。センターの資料は、真横から見て判断し、下端から曲げた場合でも5mm以上露出していれば欠陥としています

ランプレセプタクルや引掛シーリングローゼットへの結線の色別は、施工条件で決まります。センターの資料は施工条件の例として「ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子」に白色の電線を結線する、という指定を挙げています。課題ごとに施工条件を読んで確認します。

センターの資料は、判断基準の数値は試験環境を考えて設定したもので、「実際の工事では限りなく0mm に近い施工が求められている」と注意しています。基準ぎりぎりで合格を狙わず、余裕をもって仕上げる練習をします。

完成しているのに欠陥になるもの(配置・寸法・色別・施工条件)

回路ができあがっていても、配線図や施工条件と違えば欠陥です(区分2、4、12)。

  • 配線や器具の配置が配線図と違う(2-1)
  • 寸法が、配線図に示された寸法の50%以下になっている(2-2。器具は中心からの寸法)
  • 電線の種類が配線図と違う(2-3)
  • 接続方法が施工条件と違う(2-4)
  • 電線の色別や配線器具の極性が施工条件と違う(4)
  • 支給品以外の材料を使った、不要・余分・用途外の工事をした(12-1、12-2)
  • 支給品(押しボタンスイッチなど)の既設配線を変更したり取り除いたりした(12-3)
  • ゴムブッシングを使っていない、またはボックスの穴の径とゴムブッシングの大きさが合っていない(12-4)

施工条件の例として、センターの資料は「電源からの接地側電線は,すべて白色を使用する」などを挙げています。どの色を使うかは課題ごとに違うので、練習でも施工条件の文を読んでから作り始める習慣をつけます。

結果に納得できないとき:採点内容は確認できない

結論:「どの欠陥に当たったのか」を、センターに問い合わせても教えてもらえません。よくあるご質問は「個人の得点、採点内容に関する問合せには応じられません。」((29))、「個人の得点、採点内容に関しては、一切お答えしておりません。」((57))としています。よくあるご質問の「試験に関するご質問」((1)〜(95))と「試験結果に関するご質問」((248)〜(253))の見出しには、不合格の再採点や異議申立てを案内する項目がありません(2026-10-04 時点、センター よくあるご質問)。合否は、センターのホームページの「合格者一覧の検索」に受験番号を入力して確認でき、結果通知書の発送時期は受験案内の「試験結果の発表と通知」で確認する、と案内されています((250)(251))。

「回路は正しく動くはずなのに」と感じやすいのは、判断基準では次のような場面です。

  • 電気的に正しい回路でも、施工条件や配線図と違えば欠陥になる。センターは、施工条件に従っていない作品は「回路が電気的に正しく結線されていたとしても,欠陥であると判断します」としています(色別・接続方法・寸法など)
  • 数値が基準を超えている。心線の露出5mm、10mm、差込口の2mm(引掛シーリングローゼットは1mm)などは、目視では見落としやすく、定規で測ると分かります
  • ただし書きを読み違えている。絶縁被覆の傷は、リングスリーブの下端から10mm以内なら欠陥としない(5-2)、ランプレセプタクルなどの台座の欠けは欠陥としない(12-5)など、欠陥にならない場合もあります

作業の結果を自分で確かめる方法は、公開資料しかありません。練習で同じ課題を作り直し、上の早見表と「試験を思い出して点検する順番」で、区分ごとに測ります。再受験には学科免除の期限があるので、先に下の「学科免除は『次々回』まで」の章で期限を確認してください。

再受験の流れ(日程・申込み・手数料)

再試験は何回まで受けられるか

技能試験に落ちても、受験回数の上限は示されていません。令和8年度下期の受験案内には「受験に対して制限や条件はございません。どなたでも受験ができます。」とあります。ただし、技能試験だけを受けられるのは、学科試験免除の期限内です。期限を過ぎると免除は使えず、学科試験から受験することになります。

申込みの手順

  • ①受験案内で日程と申込期間を確認する
  • ②申込みのときに「学科試験免除者」を選ぶ(免除は自動では適用されません)
  • ③学科試験免除の項目1(前回または前々回に学科試験に合格した人)では、前回または前々回の学科試験の受験番号を入力する
  • ④受験手数料を納付すると、学科試験免除者として登録される

免除の権利があるのに学科試験から受験する申込みをしてしまうと、学科試験からの受験者になります。そのときは学科試験の結果が優先され、学科試験に不合格または欠席した場合は技能試験を受けられません(受験案内、よくあるご質問(51)(77)(78))。変更できる期間は受験案内に書かれているので、間違えたときは早めに確認します。

令和8年度下期 第二種電気工事士 技能試験:技能試験は2026年12月12日(土)又は12月13日(日)。受験申込みは2026年8月17日から9月3日までで、受付は終了しています。受験手数料はインターネット申込みで11,100円で、学科試験免除者も同額です。最終確認日:2026-10-03。出典:令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内(PDF)、令和8年度 第二種電気工事士 下期試験 受験案内(PDF)。

令和9年度の日程は、確認日時点の令和8年度日程表には載っていません。公表後は、第二種電気工事士試験のページから日程と受験案内を確認してください。

学科免除は「次々回」まで:期限の数え方

学科試験の免除が使える期間は、学科試験に合格した回から数えます。令和8年度下期の受験案内は「学科試験免除の権利は次々回の試験まで有効」としています。

学科試験に合格した回学科免除が使える最後の回
令和7年度 下期令和8年度 下期
令和8年度 上期令和9年度 上期
令和8年度 下期令和9年度 下期

1行目は受験案内の免除項目1(令和7年度下期の学科試験合格者)にそのまま書かれています。2行目と3行目は、「次々回の試験まで有効」を当サイトが当てはめたものです。

第二種電気工事士 学科試験免除の有効期間:学科試験免除の権利は次々回の試験まで有効(令和8年度の取扱い)。最終確認日:2026-10-03。出典:令和8年度 第二種電気工事士 下期試験 受験案内(PDF)。

たとえば令和8年度上期に学科試験に合格し、7月の技能試験に落ちた人は、令和8年度下期の申込みを9月3日までにしていなければ、免除を使える次の機会は令和9年度上期だけです。令和8年度下期に学科試験に合格して12月の技能試験に落ちた人は、令和9年度上期と下期の2回が免除の使える機会です。免除を使える期限は年度ごとの受験案内に書かれるので、以前の年度に聞いた期間ではなく、受験する回の受験案内で確認してください。学校の卒業や電気主任技術者免状による免除は、別の免除項目として受験案内に書かれています。手続きの詳細は第二種電気工事士の学科免除にまとめています。

再受験で新たな欠陥・失格を作らないために

欠陥ではなく、試験のルール違反で失格や不正行為になる例もあります。落ちた経験から工具を買い足す人は、特に次を確認します。

  • 電動工具は使えません。センターは、電動機能をOFFにして使う場合でも使用できないとしています。使うと不正行為となり失格です
  • 改造した工具や自作した工具は、改造の大小にかかわらず使えません(よくあるご質問(63))。持ち手を延ばした圧着工具などが例に挙げられています
  • テスターなどの計測器は使えません(よくあるご質問(65))
  • メモ用紙は使えません。複線図は問題用紙の余白か、配付される保護板に書きます(よくあるご質問(69))
  • 作業は椅子に座って行います。立ち続けると失格です(よくあるご質問(54))
  • 試験時間は、令和8年度の候補問題のすべてについて40分の予定です(変更になる場合があります)。終了の合図のあとに作業を続けると不正行為になります
  • カッターナイフは、けがをする人がいるため使用を自粛するよう求められています

出典は技能試験の概要と注意すべきポイントと、センターのよくあるご質問(技能試験について)、令和8年度候補問題の公表です。持参する工具の規定は年度で変わることがあるため、申込み時の受験案内で確認します。

落ちたあとの練習で直すこと

欠陥の判断基準は、そのまま「作業の最後の点検表」にできます。練習では次を続けます。

  • 練習作品を作り終えたら、判断基準の区分ごとに、定規と目視で点検する(数値のある項目は測る)
  • 欠陥が見つかった項目だけを取り出し、同じ作業を単独で繰り返す。ランプレセプタクルの巻き付けやリングスリーブの圧着は、1つの器具だけで練習できる
  • 時間を測って作る。未完成は区分1の欠陥です
  • 毎年公開される候補問題の配線図で、複線図を描いてから作る

候補問題は技能試験の課題がその中から出題されるもので、毎年公開されます。令和8年度はNo.1からNo.13までの13問です。複線図の描き方や練習の進め方は電気工事士の実技試験に、持参する工具は第二種電気工事士の工具にあります。

まとめ

  • 技能試験の合格基準は「作品に欠陥がないこと」で、欠陥が1つでもあれば合格にならない
  • 落ちた理由はセンターに聞いても教えてもらえない。判断基準の区分で自分の作業を点検する
  • 受験回数の上限は示されていない。学科免除は、学科試験に合格した回から次々回まで使える
  • 工具や持ち込みのルール違反は、欠陥とは別に失格になる

よくある質問

Q技能試験で欠陥があった箇所を、試験センターに問い合わせれば教えてもらえますか。

教えてもらえません。電気技術者試験センターのよくあるご質問は「個人の得点、採点内容に関しては、一切お答えしておりません。」としています。落ちた原因は、公開されている「欠陥の判断基準」を自分の作業手順に当てて探します。

Qランプレセプタクルの台座が欠けてしまいました。欠陥になりますか。

台座の欠けは欠陥としません。欠陥の判断基準の12-5は、器具を破損させたものを欠陥としたうえで、「ただし,ランプレセプタクル,引掛シーリングローゼット又は露出形コンセントの台座の欠けについては欠陥としない」としています。台座以外を壊した場合は欠陥になり得ます。

Qリングスリーブの刻印を間違えたことに、作業の終わり近くで気づきました。

センターの「技能試験の概要と注意すべきポイント」は、刻印等を間違えた場合は「新しいリングスリーブで正しくやり直してください」としています。同じ資料は、作業開始後の材料の交換・追加支給は、リングスリーブ、差込形コネクタ、端子ねじ以外には行わないとも書いています。

Q技能試験の練習で、テスターやメモ用紙は使えますか。

試験では使えません。回路計などの計測機器は使用できず、メモ用紙も使用できません。複線図などは問題用紙の余白に書くか、配付される保護板(厚紙)に書き込みます。いずれもセンターのよくあるご質問に書かれています。練習から同じ条件にしておくと、本番で戸惑いません。

Q技能試験に落ちた直後に、何から手をつければよいですか。

先に、学科免除が使える期限を確認します。学科試験に合格した回から数えて次々回の試験まで免除が使えるため、期限内なら技能試験だけを受け直せます。そのうえで、欠陥の判断基準の区分ごとに、自分の作業を思い出して点検します。

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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月4日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

合格ナビ 編集長・運営者

第二種電工の出題範囲・法令・公式の統計を参照して書いています。プロフィール・編集方針