第二種電気工事士の試験内容を、学科試験(四肢択一50問・120分)と技能試験(候補問題・40分)に分けて整理します。合格点は学科60点、技能は欠陥なし。受験から免状まで、令和7年度の人数も電気技術者試験センターの公表値で確認します。
目次
結論:第二種電気工事士の試験は、四肢択一の学科試験(50問・120分)と、作品をつくる技能試験(40分の予定)の2段階です。受験に制限はありません。合格基準は、学科が60点以上、技能が作品に欠陥のないことです。
電気工事士2種の試験内容は?学科と技能の2段階
第二種電気工事士の試験は、学科試験に合格するか免除になってから、技能試験を受ける2段階です。
学校にたとえると、学科は知識を確かめる筆記テスト、技能は家庭科の調理実習のように手を動かして作品を仕上げる試験です。
| 項目 | 学科試験 | 技能試験 |
|---|---|---|
| 受けられる人 | 制限なし(どなたでも受験できる) | 学科試験の合格者と免除者 |
| 解き方 | 四肢択一。筆記方式(マークシート)かCBT方式(パソコン)のどちらか1つ | 持参した作業用工具で、支給される材料から作品を完成させる |
| 時間と量 | 120分・50問(一般問題30問程度・配線図問題20問程度) | 40分の予定。候補問題No.1〜No.13から出題(令和8年度) |
| 合格基準 | 60点以上 | 作品に欠陥がないこと |
出典:電気技術者試験センター第二種電気工事士の試験概要・学科試験のポイント・令和8年度下期受験案内・令和8年度技能試験候補問題(2026-10-31 確認)
学科の科目は、基礎理論、配電理論及び配線設計、電気機器・配線器具と材料・工具、施工方法、検査方法、配線図、保安に関する法令の7つです。出題数と配点の細かい中身は、学科試験の対策にまとめています。
技能試験は、電線の接続や配線工事、器具の取付けなどの作業から、配線図で与えられた問題を作品にします。候補問題の練習と欠陥の見方は技能試験の対策、持ち物は必要工具で確かめられます。
電気工事士2種の合格点は?学科は60点(30問正解)、技能は点数なし
学科試験の合格基準点は60点です。技能試験に点数はなく、作品に欠陥がないことが合格基準です。
令和8年度上期の学科試験は、一般問題30問と配線図問題20問が、どちらも1問2点の100点満点でした。60点は、50問のうち30問の正解にあたります。
- 29問の正解は58点で、基準に2点足りません
- 30問の正解は60点で、基準に届きます
- 受験案内にある学科の合格基準は「60点」の1つだけで、科目ごとの足切りの記載はありません
第二種電気工事士の合格基準:学科試験における合格基準点は60点、技能試験における合格基準は作品に欠陥がないこと(令和8年度下期受験案内の出題方針)。最終確認日:2026-10-31。出典:電気技術者試験センター 令和8年度下期受験案内、令和8年度上期 学科試験問題(配点)。
CBT方式では、試験が終わると画面に正答数が表示されますが、合否は表示されません。合否は結果発表で確かめます。CBT方式の配点は受験案内に書かれていないので、正答数からの計算は目安にとどめましょう。
受験から免状まで:申込み・学科・技能・免状申請の順
受験の申込み、学科試験、技能試験、免状の交付申請の順に進み、免状を受けて初めて工事の作業に従事できます。
| 順 | すること | 決まりと注意 |
|---|---|---|
| 1 | 受験の申込み | 原則インターネット。年2回(上期・下期)で、学科試験の免除者も受付期間は同じ。申し込みの記事 |
| 2 | 学科試験 | 筆記方式かCBT方式。免除に当たる人は申込み時に申請する(自動では免除にならない)。学科免除の記事 |
| 3 | 技能試験 | 学科の合格者と免除者が受ける。作品を40分の予定で完成させる。技能試験の対策 |
| 4 | 結果の確認 | センターのホームページで、合格者一覧を受験番号で検索する(CBT方式の学科試験はマイページ)。合格発表の記事 |
| 5 | 免状の交付申請 | 居住する都道府県の免状窓口へ申請する。免状を受けた人が、一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事できる(電気工事士法3条2項・4条2項)。免状の名称の記事 |
出典:令和8年度下期受験案内、電気工事士の免状交付、電気工事士法(e-Gov法令検索)(2026-10-31 確認)
令和8年度下期の日程:申込受付は2026年8月17日〜9月3日で終了。学科試験はCBT方式が2026年9月24日〜11月8日、筆記方式が10月25日。技能試験は12月12日または13日(試験地で設定日が違う)。令和9年度の日程は、2026-10-31時点でセンターのページに掲載がありません。最終確認日:2026-10-31。出典:電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験、令和8年度下期受験案内。
令和7年度の人数:学科は申込者の約半数、技能は受験者の7割余りが合格
令和7年度は、学科試験の申込者156,549人のうち78,711人が学科に合格し、技能試験の合格者は71,471人でした。

出典:電気技術者試験センター「試験結果と推移」
| 段階 | 申込者 | 受験者 | 合格者 | 合格者÷受験者 |
|---|---|---|---|---|
| 学科試験 | 156,549人 | 139,087人 | 78,711人 | 56.6% |
| 技能試験 | 107,218人 | 99,610人 | 71,471人 | 71.8% |
出典:電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験の試験結果と推移(更新:令和8年8月。上期・下期の合計。割合は合格ナビが計算した。2026-10-31 確認)
技能試験の申込者107,218人は、学科の免除者28,507人と学科の合格者78,711人の合計です(センターの表の注)。つまり技能試験を申し込んだ人の約4人に1人(26.6%)は、学科試験を免除された人です。
免除者は年々増えています。令和5年度は22,287人、令和6年度は23,667人、令和7年度は28,507人でした。
技能の合格率は、学科の免除者を含む人たちの数字です。学科に受かった人のうち何割が技能にも受かったかを追った割合ではないので、2つの合格率を掛け合わせて「最後まで受かる人の割合」とは読めません。
令和7年度の人数:学科試験は申込者156,549人・受験者139,087人・合格者78,711人、技能試験は申込者107,218人・受験者99,610人・合格者71,471人。学科の免除者は28,507人(上期・下期の合計)。最終確認日:2026-10-31。出典:電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験の試験結果と推移。
合格率の年度別の推移と、上期・下期の違いは合格率と難易度の記事で確かめられます。
合格のあと:できる工事と、次に進む資格
免状を受けた第二種電気工事士は、低圧で受電する一般家庭や商店などの屋内配線設備、小規模な太陽電池発電設備などの工事の作業に従事できます。
| 免状 | 従事できる電気工事 | 免状を受ける条件 |
|---|---|---|
| 第二種 | 一般用電気工作物等(低圧で受電する一般家庭、商店などの屋内配線設備や、小規模な太陽電池発電設備など) | 第二種電気工事士試験に合格すること(電気工事士法4条4項1号) |
| 第一種 | 第二種の範囲に加えて、自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備に限る)。ただし、ネオン工事と非常用予備発電装置工事(特殊電気工事)は別の資格が要る(同法3条3項) | 第一種の試験に合格し、3年以上の実務経験があること(同法4条3項1号・センターの案内) |
出典:電気技術者試験センター 電気工事士の資格概要、電気工事士の免状交付(2026-10-31 確認)
この線引きを問う問題は、検査・法令の分野にあります。
第二種でできる工事の線引きは電気工事士2種で何ができるか、第一種や電験三種へ進む順番は第二種からのステップアップで整理しています。
知りたいことで選ぶ:次に読む記事
迷ったときは、知りたいことの行から、次に読む記事を選べます。
| 知りたいこと | 読む記事 |
|---|---|
| 学科の配点と、問番号ごとの出題パターン | 学科試験の対策 |
| 難しさと、合格率の年度別の推移 | 合格率と難易度の分析 |
| 独学の進め方と、勉強時間の目安 | 独学ロードマップ・勉強時間 |
| 技能試験の候補問題と欠陥の判断基準 | 技能試験の対策 |
| 試験日・申込み・合格発表 | 試験日・申し込み・合格発表 |
| CBT方式の予約と当日の流れ | CBT方式の解説 |
試験の形をつかんだら、4分野を1問ずつ解いて出発点を知ろう
学科は50問で、60点(30問の正解)に届けば合格です。電気の知識がなくても受験に制限はないので、最初の1問から始められます。4分野から1問ずつ解き、手が止まった分野から記事を読みましょう。技能試験は、学科に合格または免除になってから、候補問題13題で練習します。
よくある質問
Q第二種電気工事士の資格に、有効期限はありますか?
電気技術者試験センターは、一度取得すれば基本的に有効期限はなく、更新の必要もないと案内しています。免状は居住する都道府県知事が交付します(電気工事士法4条2項)。出典:電気技術者試験センター 電気工事士の資格概要、電気工事士の免状交付。
Q学科試験に合格したあと、技能試験に落ちたら、学科からやり直しですか?
前回または前々回の学科試験に合格した人は、申込み時に申請すれば学科試験が免除されます。令和8年度の受験案内では、令和8年度上期の学科合格は令和9年度の上期試験まで、下期の学科合格は令和9年度の下期試験まで免除の権利を使えます。ただし免除は自動ではなく、申請しないと学科試験からの受験者になります。学科が不合格か欠席だった人は、技能試験を受けられません。出典:令和8年度下期受験案内(学科試験の免除の頁)。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月31日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

