第二種電工

電気工事士2種の勉強時間学科・技能の目安を式で出す

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

第二種電気工事士の勉強時間を、公式の試験時間・問題数から当サイトが試算。学科約31時間/周と技能13時間/周を基準に、免除の有無・週あたりの時間・試験日からの逆算まで整理します。

目次
  1. 電気工事士2種の勉強時間の目安(学科・技能別)
  2. この数字の出し方(試算の前提)
  3. 立場別(免除の有無)で変わる時間
  4. 1日◯時間×何ヶ月の組み方
  5. 試験日からの逆算の例
  6. 勉強時間を減らす優先順位
  7. 勉強時間が足りないときの判断基準
  8. 合格率から見た時間のかけ方
  9. まとめ
結論:第二種電気工事士の勉強時間は、公式の発表がありません。当サイトの試算では、学科(当サイトの問題382問を解いて解説を確認)が1周で約31時間、技能(候補問題13問を作る)が1周で13時間で、どちらも2周ずつなら合計は約87時間です。この数字は公式の試験時間(学科120分・50問、技能40分)から式で出した目安で、周回の止め時は「学科は60点以上・技能は欠陥なし」で決めます。

当サイトの第二種電気工事士の問題382問のうち、工事の方法(配線図を含む)が133問、電気機器・配線器具・配線が89問、検査・法令が80問、基礎理論が80問です(2026-10-02 集計。当サイトが扱う問題の内訳で、本試験の出題割合ではありません)。技能試験の問題は当サイトにはなく、技能の時間は候補問題の件数と試験時間から計算しています。

「100時間」「200時間」といった勉強時間の数字は、算出の根拠が示されないまま語られることがあります。この記事は、数字そのものよりも「どう出したか」を開示し、前提を自分の状況に置き換えられるようにしています。

電気工事士2種の勉強時間の目安(学科・技能別)

区分1周の時間(当サイトの試算)2周3周
学科(382問を解いて解説を確認)約30.6時間約61.1時間約91.7時間
技能(候補問題13問を作る)13.0時間26.0時間39.0時間
学科+技能(同じ周回数)43.6時間87.1時間130.7時間
学科免除者(技能だけ)13.0時間26.0時間39.0時間

学科と技能は別々の試験で、学科に合格した人(または免除が認められた人)だけが技能試験を受けられます(電気技術者試験センター 第二種電気工事士の試験概要)。時間も別々に見積もるのが基本です。

第二種電気工事士の合格基準:学科試験は合格基準点60点、技能試験は作品に欠陥がないこと。最終確認日:2026-10-03。出典:電気技術者試験センター 令和8年度第二種電気工事士下期試験 受験案内。

この数字の出し方(試算の前提)

公式の数字と、当サイトが置いた仮定を分けて書きます。仮定は自分の状況に合わせて置き換えてください。

項目値区分根拠
学科の試験時間と問題数120分・50問(一般問題30問+配線図20問、各2点)公式令和8年度上期 学科試験問題の冒頭「試験時間 2時間」「問題数30」「問題数20」
学科1問の持ち時間2.4分公式から計算120分÷50問
学科1周の1問あたり4.8分当サイトの仮定解く2.4分+解説を読む2.4分
技能の試験時間と候補問題40分・13問公式令和8年度候補問題
技能1回の練習60分当サイトの仮定作業40分+複線図と点検20分

計算は次のとおりです。

  • 学科1周:382問×4.8分=1,833.6分=約30.6時間
  • 技能1周:13問×60分=780分=13.0時間
  • 検算(学科):50問分の本番形式1回は 50問×4.8分=240分(4時間)。382問は50問の7.64回分なので 4時間×7.64=30.6時間で一致します
  • 検算(技能):13問を本番どおりの40分で作るだけなら 13×40分=520分(約8.7時間)。点検などの20分を足した分が 13×20分=260分で、合計 780分=13.0時間と一致します

この試算に入っていないものがあります。テキストでの基礎学習は、前提知識の差が大きく公的な数字もないため含めていません(解説を読む2.4分の中に、入門レベルの解説を読む時間が入っている前提です)。技能の工具に慣れる時間、工具や材料を買いそろえる手間も含めていません。

立場別(免除の有無)で変わる時間

学科試験の免除が認められると、学科の勉強時間はゼロになります。センターが示す免除の対象は、前回または前々回の第二種電気工事士の学科試験に合格した方、電気工学の課程を修めて卒業した方、電気主任技術者免状の取得者などです(試験概要)。免除の申請は自動ではありません。受験案内にも、免除の対象者であっても自動的に免除にはならないと書かれています。

立場学科の時間技能の時間
学科から受ける人必要(上の表)必要(上の表)
前回・前々回に学科に合格した人免除を申請すれば不要必要
電気工学の課程を修めて卒業した人学校に確認し、対象なら免除を申請必要
電気主任技術者免状の取得者免除を申請すれば不要必要

学科に合格した後の免除の権利は、受験案内によると、令和8年度上期の学科合格者は令和9年度上期試験まで、令和8年度下期の学科合格者は令和9年度下期試験まで行使できます。制度の細かい条件は第二種電気工事士の学科免除で整理しています。

電気の仕事の経験や工業系の学校の経験があっても、センターが定める電気工学の課程の単位をすべて修得していなければ免除にはなりません。センターは、対象かどうかは卒業した学校に確認するよう案内しています。免除にならない場合の周回数は、次の「止め時の基準」で決めます。

周回の止め時の基準

  • 学科:本番と同じ形式(一般問題30問+配線図20問・120分)で60点以上を取れたら、その周回で十分とみなす。60点未満なら、間違えた論点だけをもう1周する
  • 技能:13問すべてを作り、センターの欠陥の判断基準で自分の作品を点検して、欠陥がない状態にできたら十分。時間は40分で作れるまで計って練習する

合格基準そのものは、学科が60点以上、技能が欠陥なしです(前の節の囲みのとおり)。60点=30問正解(各2点)なので、本番形式で30問正解を超えていれば、周回を増やす必要は小さくなります。

1日◯時間×何ヶ月の組み方

必要な合計時間を、週に使える時間で割ると期間が出ます。当サイトの試算(学科2周+技能2周=87.1時間)で、週あたりの時間ごとに計算した表です。

週に使える時間目安の期間(87.1時間の場合)1周ずつ(43.6時間)3周ずつ(130.7時間)
週5時間(平日30分+休日1.25時間など)17.4週(約4.0か月)8.7週(約2.0か月)26.1週(約6.0か月)
週10時間8.7週(約2.0か月)4.4週(約1.0か月)13.1週(約3.0か月)
週15時間5.8週(約1.3か月)2.9週(約0.7か月)8.7週(約2.0か月)

1日あたりで見ると、87.1時間は1日1時間なら約87日(約2.9か月)、1日2時間なら約44日(約1.4か月)です。か月への換算は週数÷4.345で行っています。

検算:週10時間×8.7週=87時間で、87.1時間と一致します。

学科が先、技能は学科の後

技能試験は学科に合格した後に受ける試験です。学科の勉強と技能の勉強は同じ期間に重ねるのではなく、学科の期間と、学科の合格後から技能試験日までの期間に分けて組むと、日程に合わせやすくなります。

令和8年度下期 第二種電気工事士試験の日程:学科は筆記方式が2026年10月25日(日)、CBT方式が2026年9月24日(木)〜11月8日(日)、技能は2026年12月12日(土)または13日(日)。申込受付は2026年9月3日(木)に終了。最終確認日:2026-10-03。出典:電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験。

筆記方式の学科の日から技能試験日までは、令和8年度下期では48日(12月12日の場合。13日なら49日)、令和8年度上期(5月24日→7月18日または19日)では55日(または56日)です。技能の準備に使える期間は、この程度が公式日程上の目安になります。技能の候補問題は、令和8年1月16日に公表されているので、学科の合格前から練習を始めることもできます(令和8年度候補問題の公表資料)。

試験日からの逆算の例

必要時間÷試験日までの日数で、1日に必要な時間が出ます。2026-10-03 に勉強を始める場合の例です。

  • 筆記方式(2026年10月25日)まで:22日。学科2周(61.1時間)なら 61.1÷22=約2.8時間/日
  • CBT方式(2026年11月8日まで):36日。同じく 61.1÷36=約1.7時間/日
  • 検算:1日2.8時間×22日=61.6時間で、61.1時間をわずかに上回ります

ただし、令和8年度下期の申込受付は2026年9月3日に終了しています。申込みをしていない場合は、この回は受けられません。令和9年度の日程は、2026-10-03 時点の電気技術者試験センターの試験案内ページには載っていません。令和8年度上期は、申込みが3月16日〜4月6日、学科の筆記方式が5月24日でした。次の年度の日程は、公表されたらセンターの試験案内で確認してください。

CBT方式の予約と日程の選び方は別の記事で整理しています。独学の進め方の例(期間の区切り方・教材)は第二種電工 独学ロードマップにあります。学科試験の対策の進め方は電気工事士2種の学科試験の対策にまとめています。

勉強時間を減らす優先順位

学科は、一般問題30問と配線図20問で、どの問題も2点です。配線図で取れた問題数が多いほど、一般問題で必要な正解数は減ります。

配線図の正解数合格基準の60点に必要な一般問題の正解数
20問(40点)10問(20点)
16問(32点)14問(28点)
12問(24点)18問(36点)
10問(20点)20問(40点)
8問(16点)22問(44点)

検算:16問×2点+14問×2点=60点で、基準点と一致します。

電気技術者試験センターの受験案内・試験概要には、科目別の出題数は載っていません。科目別の正答率から優先度を決めるときの式は次のとおりです。

  • 優先度=(1−正答率)×その科目の問題数

たとえば、ある科目の正答率が50%で問題数が133問なら 0.5×133=66.5、別の科目の正答率が80%で問題数が80問なら 0.2×80=16 です(数字は式の使い方を示す仮の例)。優先度の数字が大きい科目から時間を割きます。当サイトの弱点診断で、科目ごとの正答率を確認できます。

基礎理論(問題80問)

電力量や合成抵抗の計算は、式を1つ覚えれば同じ型の問題を解けるものが多い分野です。

電気機器・配線器具・配線(問題89問)

電線の許容電流の表や、分岐点から過電流遮断器までの長さごとの割合など、決まった数字を当てはめて解く問題が多い分野です。数字の表は第二種電気工事士の暗記表にまとめています。

工事の方法・配線図(問題133問)

当サイトの分類では、配線図の問題は「工事の方法」に含まれます。リングスリーブや最少電線本数の問題は、技能試験の準備と同じ知識で解けます(技能の中身は技能試験の対策で扱っています)。

検査・法令(問題80問)

検査の手順や絶縁抵抗の判定は、条件を整理して当てはめる問題が中心です。

勉強時間が足りないときの判断基準

試験日までに必要な時間を確保できないときは、勉強時間を無理に圧縮するよりも、試験の受け方を見直す方法があります。いずれも電気技術者試験センターの案内で確認できる制度です。

状況選べる方法注意点
学科の準備が間に合わない日程の遅いCBT方式を選ぶ(令和8年度下期は11月8日まで)筆記方式とCBT方式の両方は受けられない。会場の予約が必要で、予約が完了しないとどちらも受けられない
学科は間に合うが技能が不安学科に合格し、免除の権利を使って次回・次々回の技能試験を受ける免除は申請が必要。権利の期限は受験案内で確認する
学科が60点に届かない間違えた論点だけをもう1周し、次の回を受ける学科に不合格だと技能試験は受けられない

1つ目と2つ目の詳細は、CBT方式と学科免除の記事にあります。

判断の順序は、①本番形式で60点を超えているか、②技能の作品で欠陥がない状態か、③どちらかが足りなければ、次の試験日までの週数×週の時間で足りるか、の順に見ます。足りない場合は、無理に詰め込まず、次の回に試験日を移す選択肢もあります。

合格率から見た時間のかけ方

第二種電気工事士試験の合格率:令和7年度は学科が受験者139,087人のうち合格者78,711人で56.6%、技能が受験者99,610人のうち合格者71,471人で71.8%(上期・下期の合計)。令和8年度上期は学科が78,290人のうち48,692人で62.2%、技能が58,393人のうち42,875人で73.4%。最終確認日:2026-10-03。出典:電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験の試験結果と推移。

合格率は、同ページの受験者数と合格者数から当サイトが計算しました(CBT方式を含む)。学科は受験者の約4割が不合格、技能は約3割が不合格です。技能は学科の合格者・免除者だけが受ける試験ですが、それでも不合格者が出ます。学科だけの勉強で終わらせず、技能の時間を試算に入れておく理由です。合格率の年度別の推移は第二種電気工事士の合格率の分析にあります。

まとめ

  • 勉強時間の公式な目安はない。当サイトの試算では、学科1周が約31時間、技能1周が13時間、2周ずつで約87時間
  • 試算は「公式の試験時間・問題数」と「当サイトの仮定(解説確認2.4分・技能の点検20分)」で作っている。自分の状況に置き換えられる
  • 学科免除が認められれば、学科の時間は不要。免除は申請が必要
  • 周回の止め時は、学科は本番形式で60点以上、技能は欠陥なし
  • 足りないときは、CBT方式・免除の権利・次の回の受験を検討する

よくある質問

Q勉強時間の目安は公式に発表されていますか?

電気技術者試験センターの試験概要・受験案内には、勉強時間の目安は載っていません。この記事の時間は、公式の試験時間と問題数をもとに当サイトが置いた前提で計算した試算で、合格者の平均や必要時間の保証ではありません。

Q周回の回数はどう決めればよいですか?

回数ではなく、止め時の基準で決めます。学科は本番と同じ形式の50問(120分)で合格基準点の60点(30問正解)を超えること、技能は作品を欠陥の判断基準で点検して欠陥がない状態にできることです。基準を超えていれば、周回を増やす代わりに弱い論点だけを繰り返します。

Q学科免除なら、勉強時間は技能だけでよいですか?

免除が認められれば学科試験は受けないので、学科の時間は不要です。ただし免除は申請が必要で、自動では適用されません(令和8年度下期の受験案内)。技能試験の準備にかかる時間は、免除の有無に関係なく同じです。

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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月3日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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