保育所保育指針(平成29年告示)の第2章が示す保育の5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)を、乳児保育の3つの視点、1歳以上3歳未満児と3歳以上児のねらいの比較、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿との違いまで、指針の原文にそって整理しました。保育士試験との関係も確認日つきで紹介します。
目次
結論:保育の5領域は、保育所保育指針の第2章「保育の内容」が、1歳以上3歳未満児と3歳以上児の保育のねらい及び内容をまとめた5つの区分で、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」です。乳児保育は、5領域ではなく3つの視点(「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」)で示されています。保育所保育指針解説は、その理由を、乳児期は発達の諸側面が未分化であるためと説明しています。「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(10の姿)は、5領域とは別に第1章に置かれ、5領域のねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して育まれた、小学校就学時の具体的な姿として、保育士等が指導を行う際に考慮するものです。
この記事は、5領域そのものを、指針の原文にそって整理するものです。指針全体の構成や版は保育所保育指針の全体像に、保育士試験の科目としての範囲は保育実習理論の範囲にまとめています。ここでは、年齢区分ごとのまとめ方、5領域のねらい、10の姿との違いに絞ります。指針の本文はこども家庭庁が公開している原文が正本で、この記事の引用は短い部分だけです。引用のない部分は要約なので、細かい文言は原文で確かめてください。
現行の保育所保育指針:平成29年厚生労働省告示第117号。平成30年4月1日から適用。最終確認日:2026-10-12。出典:こども家庭庁 保育所保育指針の公示について(通知)・こども家庭庁 保育所保育指針。
5領域とは:第2章が年齢別に示す「ねらい及び内容」のまとめ方
指針の第2章は、保育の内容を、子どもの年齢で3つに分けて示しています。
| 年齢区分 | まとめ方 | 指針が挙げる理由・切り口 |
|---|---|---|
| 乳児保育 | 3つの視点 | 身体的発達に関する視点、社会的発達に関する視点、精神的発達に関する視点 |
| 1歳以上3歳未満児 | 5領域 | 心身の健康(健康)、人との関わり(人間関係)、身近な環境との関わり(環境)、言葉の獲得(言葉)、感性と表現(表現) |
| 3歳以上児 | 5領域 | 同上 |
第2章の冒頭は、「ねらい」「内容」「養護」「教育」の関係を、次のように説明しています。
- 「ねらい」は、第1章の保育の目標をより具体化したもので、子どもが保育所で安定した生活を送り、充実した活動ができるように、育みたい資質・能力を、子どもの生活する姿から捉えたものです
- 「内容」は、ねらいを達成するために、保育士等が適切に行う事項と、保育士等が援助して子どもが環境に関わって経験する事項です
- 「養護」は「子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わり」、「教育」は「子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助」です
- 第2章は、主に教育に関わる側面から視点を示していますが、「実際の保育においては、養護と教育が一体となって展開されることに留意する必要がある」とされています
第2章の5領域(乳児保育は3つの視点)は、主に教育に関わる側面から示されたものです。養護の「生命の保持」「情緒の安定」は、第1章の2に別に書かれています。各年齢区分の冒頭にも、領域(視点)で示す保育の内容は、第1章の2の養護に関わる保育の内容と一体となって展開されるものであることに留意が必要だ、と書かれています。
文部科学省が掲載する幼稚園教育要領(平成29年改訂)の第2章も、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域でまとめられています。指針と要領の構成の違いは、保育所保育指針の全体像のFAQで触れています。
乳児保育は5領域ではなく、3つの視点
乳児保育のねらい及び内容は、3つの視点でまとめられています。
| 視点 | 趣旨(要約) | ねらい(要約) |
|---|---|---|
| 健やかに伸び伸びと育つ(身体的発達) | 健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力の基盤を培う | 身体感覚が育ち快適な環境に心地よさを感じる/伸び伸びと体を動かし、はう・歩くなどの運動をしようとする/食事・睡眠など生活のリズムの感覚が芽生える |
| 身近な人と気持ちが通じ合う(社会的発達) | 受容的・応答的な関わりの下で、伝えようとする意欲や大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基盤を培う | 安心できる関係の下で身近な人と過ごす喜びを感じる/体の動きや表情、発声等で保育士等と気持ちを通わせようとする/身近な人と親しみ、愛情や信頼感が芽生える |
| 身近なものと関わり感性が育つ(精神的発達) | 身近な環境に興味や好奇心をもって関わり、感じたことや考えたことを表現する力の基盤を培う | 身の回りのものに親しみ、様々なものに興味や関心をもつ/見る・触れる・探索するなど身近な環境に自分から関わろうとする/身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する |
指針は、乳児期の発達の特徴として、視覚や聴覚などの感覚や、座る・はう・歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて情緒的な絆が形成されることを挙げています。解説は、3つの視点で整理した理由を、乳児期は「発達の諸側面が未分化」であるためと説明し、実際の保育現場で取り組みやすいものとなるようにしたと書いています。
3つの視点と5領域の関係について、解説は、1歳以上3歳未満児の5領域の保育の内容を、乳児保育の3つの視点及び3歳以上児の5領域と「連続するもの」と位置づけています。3つの視点のうちどれが5領域のどれに当たる、という1対1の対応表は、指針の本文には示されていません(2026-10-12 時点)。
1歳以上3歳未満児と3歳以上児:5領域の趣旨とねらい
5領域それぞれの趣旨は、2つの年齢区分で同じ文言です。指針は、次のように書いています。
| 領域 | 趣旨(指針の文言) |
|---|---|
| 健康 | 「健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う」 |
| 人間関係 | 「他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う」 |
| 環境 | 「周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う」 |
| 言葉 | 「経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う」 |
| 表現 | 「感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする」 |
どの領域にも、ねらいが3つずつあります。要約すると、次のとおりです(文言は原文で確かめてください)。
| 領域 | 1歳以上3歳未満児のねらい(要約) | 3歳以上児のねらい(要約) |
|---|---|---|
| 健康 | ①明るく伸び伸びと生活し、自分から体を動かすことを楽しむ ②自分の体を十分に動かし、様々な動きをしようとする ③健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ | ①明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう ②自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする ③健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付け、見通しをもって行動する |
| 人間関係 | ①保育所での生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる ②周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする ③保育所の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く | ①保育所の生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう ②身近な人と親しみ、関わりを深め、工夫したり協力したりして一緒に活動する楽しさを味わい、愛情や信頼感をもつ ③社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける |
| 環境 | ①身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心をもつ ②様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする ③見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の働きを豊かにする | ①身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ ②身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取り入れようとする ③身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする |
| 言葉 | ①言葉遊びや言葉で表現する楽しさを感じる ②人の言葉や話などを聞き、自分でも思ったことを伝えようとする ③絵本や物語等に親しむとともに、言葉のやり取りを通じて身近な人と気持ちを通わせる | ①自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう ②人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう ③日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに、絵本や物語などに親しみ、言葉に対する感覚を豊かにし、保育士等や友達と心を通わせる |
| 表現 | ①身体の諸感覚の経験を豊かにし、様々な感覚を味わう ②感じたことや考えたことなどを自分なりに表現しようとする ③生活や遊びの様々な体験を通して、イメージや感性が豊かになる | ①いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ ②感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ ③生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ |
2つの年齢区分のねらいの文言を並べると、1歳以上3歳未満児では「感じる」「しようとする」「気付く」などの言葉が使われ、3歳以上児では「充実感を味わう」「見通しをもって」「伝え合う」などの言葉が使われています。ここからは、3歳以上児のねらいに、自分の力で行うことや友達と関わることが加わっていると読めます。ただし、これは文言を並べた読み方で、指針や解説がこのように説明しているものではありません。解説が述べているのは、3歳以上児のねらい及び内容が、乳児保育の3つの視点や1歳以上3歳未満児の5領域と「発達的な連続性をもったもの」だという点です。
3歳以上児のねらいと数量・文字:3歳以上児の環境のねらいの3つ目に、「物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする」ことが挙がっている。1歳以上3歳未満児の環境のねらいには、数量や文字を挙げた項目はない。最終確認日:2026-10-12。出典:こども家庭庁 保育所保育指針。
5領域の読み方:ねらいは相互に結び付き、内容は総合的に展開される
解説は、1歳以上3歳未満児の5領域について、子どもの発達は諸側面が密接に関連し合うものであるため、各領域のねらいは「相互に結び付いているもの」であり、内容は子どもの実際の生活と遊びにおいて総合的に展開されていく、と説明しています。3歳以上児の5領域についても、遊びや生活などの具体的な活動を通して、各領域の内容を総合的に展開するよう援助することが必要だと書いています。
この説明からは、5領域は保育を5つの時間や5つの活動に分けるものではなく、ねらいと内容を5つの区分で示したものだと読めます。
3歳以上児のねらい及び内容も、乳児保育や1歳以上3歳未満児と同様に、第1章の2に示された養護に関する基本的事項と一体となって展開するものだ、と解説は述べています。
幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿
10の姿は、5領域とは別に、第1章の4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」の(2)に置かれています。指針は、この10項目を、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの「小学校就学時の具体的な姿であり、保育士等が指導を行う際に考慮するものである」と位置づけています。
指針に書かれた10の姿は、次のとおりです。名前は原文のとおりで、内容は要約です。
| 姿 | 内容(要約) | |
|---|---|---|
| ア | 健康な心と体 | 充実感をもって自分のやりたいことに向かい、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出す |
| イ | 自立心 | 身近な環境に主体的に関わり、しなければならないことを自覚し、諦めずにやり遂げて達成感を味わい、自信をもって行動する |
| ウ | 協同性 | 友達と思いや考えを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりして、やり遂げる |
| エ | 道徳性・規範意識の芽生え | してよいことと悪いことが分かり、相手の立場に立って行動する。きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、折り合いを付ける |
| オ | 社会生活との関わり | 家族を大切にする気持ち、地域の人との触れ合い、情報を役立てて活動すること、公共の施設を大切に利用することなど、社会とのつながりを意識する |
| カ | 思考力の芽生え | 物の性質や仕組みに気付き、考えたり、予想したり、工夫したりする。友達の考えに触れて、自分の考えをよりよいものにする |
| キ | 自然との関わり・生命尊重 | 自然に触れて感動し、好奇心や探究心をもって考え、自然への愛情や畏敬の念をもつ。生命の不思議さや尊さに気付き、命あるものを大切にする |
| ク | 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚 | 遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ね、その役割に気付き、必要感に基づいて活用する |
| ケ | 言葉による伝え合い | 絵本や物語に親しみ、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりする |
| コ | 豊かな感性と表現 | 心を動かす出来事に触れ、素材の特徴や表現の仕方に気付き、感じたことや考えたことを表現する喜びを味わう |
指針は、10の姿の前に、「育みたい資質・能力」を、「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」の3つとして挙げています。この3つの資質・能力は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体によって育むもので、10の姿は、その資質・能力が育まれている子どもの姿を、10の項目で示したものです。
5領域と10の姿の違い
2つの違いを、指針と解説の記述で並べると、次のとおりです。
| 5領域 | 10の姿 | |
|---|---|---|
| 書かれている場所 | 第2章 保育の内容(1歳以上3歳未満児、3歳以上児) | 第1章 総則 4(2) |
| 何を示すか | 子どもの保育のねらい及び内容を、5つの切り口でまとめたもの | 資質・能力が育まれている子どもの、小学校就学時の具体的な姿 |
| 指導との関係 | ねらいを達成するために、保育士等が行う事項や、子どもが経験する事項が内容として示される | 保育士等が指導を行う際に考慮するもの |
| 数 | 領域は5つ(乳児保育は3つの視点) | 10項目 |
解説は、10の姿について、実際の指導では、10の姿が「到達すべき目標ではないことや、個別に取り出されて指導されるものではないことに十分留意する必要がある」と述べています。あわせて、この姿は卒園を迎える年度の後半に見られるようになる姿であっても、全ての子どもに同じように見られるものではなく、その年度に突然見られるようになるものでもないとしています。
10の姿には、5領域の名前と近いもの(「健康な心と体」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」など)がありますが、指針の本文には、10の姿と5領域を1対1で対応させた表や記述はありません(2026-10-12 時点)。名前が近いことだけで、特定の領域と結び付けて覚えないようにしてください。
保育士試験との関係:どの科目の範囲に書かれているか
協議会の資料のうち、5領域・3つの視点・10の姿に触れている箇所は、次のとおりです。
- 「保育内容演習」の内容:養護と教育の視点から、乳児保育の3つの視点と、1歳以上3歳未満児及び3歳以上児のそれぞれ5つの領域を、名前と趣旨つきで挙げています。目標には、子どもの発達をこの視点と領域を通して捉えることが書かれています
- 「保育内容総論」の目標:保育所保育指針における保育の目標、育みたい資質・能力、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿と、保育の内容の関連を理解することが挙がっています
- 「保育原理」の内容:「保育所保育指針における保育の基本」の項目に、「保育の内容」があります
保育内容演習と保育内容総論は、筆記試験の「保育実習理論」の範囲となる教科目です。保育原理は、筆記試験の「保育原理」の範囲です。協議会の資料に、ねらいの文言そのものを挙げた箇所はありません(2026-10-12 時点)。
令和8年後期の筆記試験の法令・指針の基準日:筆記試験における法令・保育所保育指針等は、令和8年4月1日以前に施行されたものに基づいて出題される。最終確認日:2026-10-12。出典:全国保育士養成協議会 筆記試験(後期)概要。
この記事が引いた指針は、平成30年4月1日から適用されているもので、この基準日より前です。試験の勉強では、まず5領域の名前と、年齢区分ごとのまとめ方(乳児は3つの視点、1歳以上は5領域)を押さえ、次に、ねらいの文言を指針の原文で確かめる進め方があります。10の姿は、名前を覚えるだけでなく、5領域との位置づけの違い(第1章と第2章、考慮するものであること)を、原文で確認してください。10の姿を到達目標として扱わない点は、保育の心理学の記事でも取り上げています。
まとめ・次にやること
- 5領域は、指針の第2章が、1歳以上3歳未満児と3歳以上児の保育のねらい及び内容を示すためのまとめ方で、健康・人間関係・環境・言葉・表現の5つです
- 乳児保育は、「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」の3つの視点で示されています。解説は、その理由を発達の諸側面が未分化であるためと説明し、3つの視点と5領域が連続するものだと位置づけています
- 領域の趣旨は2つの年齢区分で同じ文言で、ねらいと内容が年齢区分ごとに違います。解説は、各領域のねらいは相互に結び付いており、内容は生活と遊びの中で総合的に展開されると説明しています
- 10の姿は、第1章の4(2)に置かれた、小学校就学時の具体的な姿で、保育士等が指導を行う際に考慮するものです。到達すべき目標ではなく、個別に取り出して指導するものでもないと解説は述べています
- 保育士試験では、保育内容演習・保育内容総論・保育原理の範囲に関わります。法令・指針等は、令和8年4月1日以前に施行されたものに基づいて出題されると案内されています
次にやることは、①指針の第2章を原文で開き、1歳以上3歳未満児と3歳以上児の「ねらい」を領域ごとに並べて読む、②第1章の4(2)の10の姿を、5領域のねらいと見比べる、③保育原理の問題か保育実習理論の問題を解いて、解説で根拠を確かめる、の3つです。
出典の一覧:こども家庭庁 保育所保育指針、こども家庭庁 保育所保育指針解説、こども家庭庁 保育所保育指針の公示について(通知)、文部科学省 幼稚園教育要領、全国保育士養成協議会 保育士試験出題範囲(保育実習の抜粋)、全国保育士養成協議会 教科目の教授内容、全国保育士養成協議会 筆記試験(後期)概要。数字と日付は2026-10-12 時点のものです。
よくある質問
Q「ねらい」「内容」「内容の取扱い」は、それぞれ何を示していますか?
指針の第2章の冒頭は、「ねらい」を、第1章の保育の目標をより具体化したもので、保育を通じて育みたい資質・能力を子どもの生活する姿から捉えたものと説明しています。「内容」は、ねらいを達成するために、子どもの生活やその状況に応じて保育士等が適切に行う事項と、保育士等が援助して子どもが環境に関わって経験する事項です。「内容の取扱い」は、各項目の最後に「上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある」として置かれた留意事項です(2026-10-12 時点)。
Q1歳以上3歳未満児の5領域と、3歳以上児の5領域は、同じものですか?
領域の名前と、各領域の趣旨を述べた1文は、2つの年齢区分で同じ文言です。違うのは、領域ごとのねらいと内容です。たとえば人間関係のねらいは、1歳以上3歳未満児では保育所での生活を楽しむことや、きまりの大切さに気付くことが挙がり、3歳以上児では、自分の力で行動する充実感や、協力して一緒に活動する楽しさが挙がります。解説は、3歳以上児のねらい及び内容は、1歳以上3歳未満児の領域などと「発達的な連続性をもったもの」だと説明しています(2026-10-12 時点)。
Q「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、第2章の5領域の中に書かれていますか?
書かれていません。10の姿は第1章の4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」の(2)に置かれています。第2章の3歳以上児の保育の「保育の実施に関わる配慮事項」には、10の姿が、ねらい及び内容に基づく活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であることを踏まえ、指導を行う際には適宜考慮する、と書かれています(2026-10-12 時点)。
Q協議会の出題範囲の資料では、5領域はどの科目に書かれていますか?
協議会の出題範囲の抜粋では、「保育実習理論」の教科目「保育内容演習」の内容に、乳児保育の3つの視点と、1歳以上3歳未満児及び3歳以上児の5つの領域が、名前と趣旨つきで挙げられています。協議会が掲載する教科目の教授内容では、教科目「保育内容総論」の目標に、保育の目標、育みたい資質・能力、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿と、保育の内容との関連を理解することがあります。ねらいの文言そのものを挙げた箇所は、この抜粋にはありません(2026-10-12 時点)。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月12日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

