問題
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の「2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の「表現」の「内容の取扱い」の一部である。(A)〜(D)に当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 ・子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で(A)されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること。 ・子どもが(B)しながら様々な表現を楽しむことや、自分の力でやり遂げる(C)などに気付くよう、温かく見守るとともに、適切に援助を行うようにすること。 ・身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や心が動く経験が得られるよう、(D)を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の環境を整えること。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育実習理論」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は5です。1歳以上3歳未満児の「表現」の内容の取扱いでは、子どもの表現は遊びや生活の様々な場面で「表出」されているものだから積極的に受け止めること、子どもが「試行錯誤」しながら表現を楽しむことや自分の力でやり遂げる「充実感」に気付くよう見守り援助すること、「諸感覚」を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意することが示されています。
(A)表出 指針は「遊びや生活の様々な場面で表出されているもの」と書いています。保育所保育指針解説はこの項目について、子どもは豊かな環境に触れ、心揺さぶられる経験を重ねると、それを「表現せずにはいられなくなる」と説明しています。
(B)試行錯誤 「子どもが試行錯誤しながら様々な表現を楽しむこと」とあります。「模倣」も幼児の表現に見られる姿ですが、この箇所の文言ではありません。
(C)充実感 「自分の力でやり遂げる充実感などに気付くよう」とあります。指針解説は、自分の力で取り組み、表現しようとする過程に対する見守りと適切な援助が「子どもの充実感につながり」と説明しています。「達成感」は同じ内容の取扱いの③(諦めずに続けた後の達成感等を感じられるような経験)で使われている語で、②の空欄には入りません。
(D)諸感覚 「諸感覚を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意する」とあります。ねらいの①「身体の諸感覚の経験を豊かにし、様々な感覚を味わう」とも対応しています。「想像力」は文言にありません。
以上から、(A)表出、(B)試行錯誤、(C)充実感、(D)諸感覚の5が正答です。
1歳以上3歳未満児の「表現」の全体像 領域「表現」は「感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする」領域で、3歳以上児と同じ書き出しです。1歳以上3歳未満児のねらいは、①身体の諸感覚の経験を豊かにし、様々な感覚を味わう、②感じたことや考えたことなどを自分なりに表現しようとする、③生活や遊びの様々な体験を通して、イメージや感性が豊かになる、の3つです。内容には「水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しむ」「音楽、リズムやそれに合わせた体の動きを楽しむ」「歌を歌ったり、簡単な手遊びや全身を使う遊びを楽しんだりする」などがあり、感覚を通した体験が中心に置かれています。
内容の取扱いの4項目 ①表出を受け止める、②試行錯誤と充実感を見守り援助する、③様々な感情の表現等を通じて自分の感情や気持ちに気付くようになる時期であることから、受容的な関わりの中で自信をもって表現し、諦めずに続けた後の達成感等を感じられる経験が蓄積されるようにする、④諸感覚を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意する、という構成です。②の「充実感」と③の「達成感」が近い位置にあるため、取り違えに注意が必要です。
3歳以上児との違い 3歳以上児の内容の取扱いでは、「豊かな感性」「自己表現は素朴な形で行われることが多い」「表現する過程を大切にして自己表現を楽しめるように工夫」など、自己表現の意欲や過程が強調されます。1歳以上3歳未満児では、その手前の、感覚を味わうこと・表出を受け止めることが重視されている、と整理すると両者の区別がつきやすくなります。
保育での具体例 絵の具を手につけて紙に押す、砂に水を流す、手遊びに合わせて体を揺らすなど、結果よりも感触や動きそのものを楽しむ活動が中心になります。保育者は「冷たいね」「ぺたぺたしたね」と子どもの感じていることを言葉にして返し、表出を受け止めます。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育実習理論」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 2(2)オ(ウ)①②④/保育所保育指針解説 第2章 2(2)オ(ウ)①②条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。

